【ネイティブでも聞き取れない?!アイルランドの英語発音】

From  師範代Shinya(新村真也)

先日、オンライン英会話でイギリス人のM先生と話している時に、急にこんなことを聞かれました。
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「Shinyaはリスニング力が高いけど、今でも聞き取りづらいと感じる英語の発音の訛りとかある?この国の英語発音の訛りが苦手とか。」

僕は以前、苦労した体験を思い出しながら、答えました。

僕:「う~ん、昔はイギリス発音とかオーストラリア発音が苦手だったなぁ~。かなり苦労したよ。」

先生:「でも、今は僕の話すイギリス発音をほぼ100%聞き取ってるよね。ほとんど聞き返さずに一発で理解して会話してるし、どうやって克服したの?」

僕:「克服したきっかけは、TOEICテストかな。TOEICのリスニング問題では色んな国の発音のナレーターが使われているから、満点を取るために訓練したんだよ。苦手な国の人の音声をマネしてシャドーイングたりね。」

先生:「えーー!!TOEICのリスニングって、違う国のアクセントが混じってるんだ!なんで?それってどんな意図があるの?」

僕:「たぶん、国際共通語として色んな英語発音に慣れてねって意味だと思うよ。」

先生:「そんなバカな!!そんなのムリじゃない?だって、俺たちイギリス人同士だって、北部なまりと南部なまりは全然違って、お互いに聞き取れないこともあるのに。国が違えばなおさらじゃない?」

僕:「確かに。」

先生:「まさか、インド英語とかシンガポール英語も出てくるの?」

僕:「いや、さすがにそこまでは出てこないかな。」

先生:「でも、国際共通語として考えるなら、インドは人口が多いから、話す相手として遭遇する確率は高いよね。」

僕:「あくまでネイティブのナレーターの中でって発想じゃないかな。」

先生:「でも、ネイティブでもインド英語以上に聞き取りづらい訛りはあるよ。そうだ!これ聞き取れる?この動画を聞いてみてよ!」

そう言って先生は、1つの動画のリンクをシェアしました。

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良かったらあなたも聞いてみてください。

衝撃の発音

これは普通のニュース番組の切り抜きで、アイルランド人の羊飼いのおじいさんがインタビューを受けている映像です。

最初にアナウンサーの人が話している英語を聞いた時に僕は、「ちょっとクセがあるけど、聞き取れるぞ!」と感じました。

ところが、羊飼いのおじいさんが話し始めると・・・

まったく聞き取れません!!

おじいさんがトータル1分ぐらい話し続ける英語の中で、僕が聞き取れたのは「sheep =ひつじ」という言葉だけでした。

字幕が付いているのですが、字幕の英文を読みながらでも、まったくついていけません。

「今どこを読めばいいのか?」が分からないのです。

発音と文字が一致しないという現象を、久しぶりに味わいました。

(あぁ、そういえば音読やシャドーイングを始めたばかりの頃には、こんな状態だったなぁ・・・)

と懐かしく思い出しながら、羊飼いのおじいさんの英語を聞いていました。

聞き終わった後に、僕はM先生に言いました。

僕:「sheepしか聞き取れなかったよ。これはムズカしい!」

先生:「でしょ?やはりShinyaでもムリだったか(笑)」

僕:「ちなみに、M先生はどうなの?何%ぐらい理解できるの?」

先生:「僕もsheepしか分からなかったよ。」

ネイティブでも聞き取れない英語

僕:「えーーーー!!ネイティブ同士でも、そんなレベルの理解度なのか!!」

僕は驚きました。

M先生は笑いながら言いました。

先生:「そのうち、TOEICのリスニング問題にもこういう発音が入ってくるかもね。点数を取らせないために(笑)」

僕:「なんてこった!訛りの違いが、こんなに理解度に影響を与えるとは!まるで英語ではない言語を聞いているようだった。」

先生:「この羊飼いのおじいさんの発音を聞き取れるのは、おそらく同じアイルランド人だけじゃないかなぁ。それに、アイルランドの中でも、地域や世代によって訛りやアクセントは違うだろうからね。」

僕:「日本で言えば、津軽弁のようなものかも。津軽弁は、YouTubeでもネタにして動画を上げている人が多いぐらい、独特の発音で有名だよ。」

先生:「でしょ?日本にもきっと地域によって強い訛りがあるよね。その津軽弁を日本語検定のリスニング問題で出してるって聞いたら、どう思う?」

僕:「いや!そんなマニアックなことやらずに、普通に標準語で出そうよ!って思う。」

先生:「だよね?僕がTOEICのリスニングの話を聞いて思ったのも、同じだよ。」

マニアックなリスニングテスト

僕:「津軽弁までいかなくても、きっと大阪弁とか博多弁とかがリスニング問題に混じるような感覚かな。」

先生:「日本語検定試験で、『漫才も聞き取れないと上級者とは呼べない』という理由で、大阪弁のナレーターを入れてきたら、それを知った日本人はきっと、『何を測る試験なんだ?』って思うよね。」

僕:「マニアック過ぎるよ!って思うね。まずは標準語で聞き取れる範囲を増やしていくことの方が先決でしょ?そして自分が標準語で話せる幅を広げる方が役立つでしょ?って思う。」

先生:「そういうことなんだよ!英語の場合は、どの国の英語を標準語にするかは明確な基準がないと思うけど、日本だったらアメリカ英語だけでもいいんじゃない?」

僕:「確かに!」

そんなやりとりをしながら、僕は改めて「色んな国の発音を聞き取れるようになろう」というコンセプトが、いかに現実的ではないかを実感しました。

もしその考えで行くなら、今回の羊飼いのおじいさんのアイルランド訛りもマスターしなければならないからです。

それは第2言語話者として優先すべきことなのか?

しかもそれを英語能力を測るテストに組み入れることが良いアイデアなのか?

改めて考えさせられました。

ちなみに僕は、今回M先生に教えてもらった羊飼い動画を、他の国の先生たちにもシェアしてみました。

すると、アメリカ人の先生も、南アフリカ人の先生も、カナダ人の先生もこの動画を見たことがあると言っていました(笑)

YouTubeのおすすめに出てきたそうです。

皆さんいわく、「ネイティブの間でかなり有名な動画」だそうです。

これをネタにすれば、外国人の先生との英会話レッスンが盛り上がるかもしれません。

ぜひ活用してみてください。

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