from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
カナダから帰国した僕は、試しにTOEICと英検に申し込みました。
英検は留学前に2級を受けて合格していたので、今回は準1級に申し込みました。
2級の時には十分に下準備をしてから受けたので楽勝でした。
でも準1級は特に準備する期間が取れないまま、ギリギリで申し込んで受けました。
準1級の1次試験は、英文が思った以上にムズカしくて、めちゃくちゃ苦労しました。
ボキャのレベルと長文の難易度がモーレツに高く、2級との差がありすぎて、驚きました。
受けている最中は「ダメかもしれない・・・」と思いましたが、結果は何とかギリギリの点数で一次試験に受かりました。
受かったのは、留学中から始めた速読速聴英単語Core1900の恩恵です。
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Core1900は、生の英字新聞の切り抜きを素材として音読するので、読解力がめちゃくちゃ鍛えられました。
いつの間にか、英検準1級の容赦のない難易度の長文問題にも対応できるようになっていたのです。
とはいえ、準1級の問題文には、知らない英単語がかなり多かったので、ボキャブラリーもまだまだ足りないと感じました。
制限時間内に問題を最後まで解き切ることができたのは、留学中に「目の前の英語がカンペキに理解できなくても、とりあえず先へ進むマインド」が養われていたからです。
そうでなければ、分からない部分でつまずきまくって、リーディングが時間切れになっていたでしょう。
2次試験は留学経験が活かせる場
1次試験が受かってしまえば、後はこっちのものです。
2次試験は、これまで積み上げてきた瞬間英作文トレーニングの回路と、留学中に培った英会話経験値の両方を活かして、勢いで押し切ることができる!と思っていました。
最初の4コママンガの描写も、その後の質疑応答も、アドリブ力が要求されます。
アドリブ力は、英語力も大事ですが、どちらかというと自信が大きく影響する気がします。
「自分はできる!どんな話題を振られても、ちゃんと英語で答えられる!」
という自分の力を信じることが、本番での緊張を和らげてくれます。
特に、カナダでの仕事の面接での経験が、ここでも役立ちました。
僕は英検の面接中にもリラックスして、自分の力を発揮することができました。
そして、英検準1級はストレートで合格することができました。
見え方が変わって驚いた!TOEICテスト
僕は英検準1級を受けた後、すぐにTOEICテストの本番を受けました。
今回はほとんど試験対策をする時間がなかったのですが、久しぶりに問題を解いてみて、驚きました。
リスニングの音声がめちゃくちゃゆっくりクリアに聞こえるのです!
カナダのコンビニ店員さんたちの、「やる気の無いぞんざい発音」の英語や、他国の留学生の母国語なまりの強い英語を必死で聞き取っていた時に比べたら、TOEICのリスニングはずっと聞きやすく感じました。
リスニングパート3&4の問題の選択肢も先読みできるようになっていました。
さらに、リーディング問題も、以前よりずっと読めるようになっていました。
英検準1級を受けた後だからこそ、TOEICの長文がカンタンに感じました。
僕は、初めてTOEICの問題を最後まで時間内に解き終わりました。
もちろん、すべての問題に自信を持って答えられたわけではありません。
分からない部分を飛ばしながら読んで、自信がない問題でも、とりあえず適当に回答欄を塗りつぶして先へ進むことができたのです。
留学前に比べて、良い意味で、「いい加減さ」を身に付けた自分に気づきました。
その結果、TOEICの点数は留学前の735点と比べて大幅アップの、870点を取ることができました。
留学の英語力アップ効果
この時、僕が発見したことは、留学の英語力アップ効果は、必ずしも英単語力やリスニング力、読解力のアップだけとは限らないということです。
むしろ、僕の英単語力や読解力は、留学中にも毎日続けた「イメージ刷り込み式英語鍛錬」で培われたものでした。
留学の効果のメインは、「前へ進み続ける力」です。
リスニング中に分からない部分があっても、そこに固執せずにとりあえず全体を聞き続けて、問題を解くのに必要な情報が他にあるかを探るのです。
たいていの場合、TOEICなどのテストのリスニング内容は100%聞き取れなくても、正解は選べます。
もし僕が、「留学で得た最大の英語力アップ効果は何ですか?」と聞かれたら、
「聞き取れなくても、読めなくても、気にせず前へ進み続けるマインドです」
と答えます。
そのマインドが、TOEICや英検でも活かされることが分かりました。
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)