【河津桜と英語力】

 
From  師範代Shinya(新村真也)
 
家のそばの河津桜が、早くも開き始めました。
 
早いですね!!まだ2月に入ったばかりだというのに。この調子だと、2月半ばには満開になりそうな勢いです。
 
河津桜の発祥地、「河津町」は、僕が住んでいる静岡県の伊豆半島の端っこの方にあります。
 
ここには、桜の木がズラっと並んだ通りがあり、そこの桜は日本でも一番早く咲くと言われています。
 
河津町では毎年、「桜祭り」が開かれて、屋台が出てにぎわいます。
 
僕も、ほぼ毎年行っているのですが、とにかく「ものすごい人の数」です!!そして毎回、「とんでもない大渋滞」に巻き込まれます!!
 
 
 

恐怖の大渋滞

僕の家から河津町までは、ふつうに行けばクルマで片道1時間半くらいです。
 
でも、河津の桜祭りの時期に行くと、片道5時間かかります!!朝9時に家を出て、やっとむこうの駐車場に着く頃には、時刻は午後2時です!!
 
着いた頃には、もうお腹がペコペコです!!そして、屋台で高めの値段設定の食べ物をたくさん買うことになります。
 
 
なぜ、人々は河津桜を見に来るのか?
 
 
そんな苦労までして、人々は遠くから桜を見に来ます。静岡県民はもちろんですが、首都圏からもたくさん来ます。
 
クルマのナンバーを見ると、「え?こんなところから来てるの?」と目を疑うほど、幅広いエリアから人が集まってきます。
 
 
たしかに、河津桜はキレイです。でも、ぶっちゃけ、桜の木は全国にあります。そして、それもそれなりにキレイです。よっぽど桜マニアでない限り、その違いは分かりません。
 
ちなみに、桜並木は僕が留学したカナダのバンクーバーにさえもありました。
 
ちょっと待てば、すぐに家のそばで桜を見れるようになるのです。それでも人々は、大渋滞に巻き込まれるのを覚悟で河津桜を見に来ます。
 
なぜでしょうか?
 
それはたぶん、「希少性」の力だと思います。
 
 

「希少性」の持つパワー

4月になれば、桜の花は珍しくなくなります。でも、2月に桜を見れば、それは「希少性の高い体験」になります。
 
2月中に桜の花を写真に撮ってフェイスブックにアップすれば、それは「希少性の高い画像」になります。友達からの「いいね」がたくさん付くでしょう。
 
このように、人間の脳は「希少性の高いもの」に大きな価値を見いだす習性があります。
 
それは、以前ご紹介した「僕の初めて買ったビデオカメラ」のエピソードにもつながる部分がありますね。
 
このモデルのビデオカメラが生産終了になったと同時に、プレミアがついて値段がつり上がりました。
 
 
 

人間のスキルも同じ

これは、スキルについても同じことが言えます。たとえば今、
 
「私はクルマの運転免許証を持ってます!クルマの運転なら、お任せください!」
 
と言ったところで、「おぉー!!スゴいですね!!」なんて言われることはありません。
 
みんな免許を持ってるからです。むしろ、持ってない方が就職に不利になったりするくらいです。
 
でも、もしこれが、日本に「自動車」が入ってきたばかりの時代だったとしたら・・・
 
きっと、その最先端の「自動車」を運転できる技術は「希少性が高い」ので、周りから「スゴいね!」と言われる確率が高かったでしょう。
 
給料の良い仕事を得られるチャンスが広がっていたかもしれません。
 
 
 

英語を話せる人の数は?

今はもう、運転免許証は「当たり前」の時代になりました。では、英語はどうでしょうか?
 
あなたの周りに、
 
「英語をある程度のレベルで自由に話せる人」
 
は、どのくらいいるでしょうか?
 
きっと、そんなに多くないのではないでしょうか?
 
駅に行って、歩いている人をつかまえて、
 
「すみません、あなたは英語を話せますか?」
 
と聞いて回ったら、10人中何人の人が「YES!!
」と答えるでしょうか?
 
きっと、10人どころか20人、30人にひとりいればいい方ではないでしょうか?
 
 
 

今がチャンス!!

まだ日本には、英語をしゃべれる人は多くありません。英語は、「希少性の高いスキル」です。
 
一部スパルタの経営者の方は、「英語がしゃべれるのは当たり前だ!」なんて言っている人もいますが、日本人全体の割合でみると、英語を使いこなせる人はとても少ないのが現状です。
 
 
これは、僕らにとっては「チャンス」です!!
 
今、英語力を身につけておけば、この先しばらくは「希少価値の高いスキルを持った人間」と見られるようになります。
 
実際、僕もTOEIC975点&英検1級を取ってからは、初対面の人たちから羨望のまなざしで見られることがよくあります。
 
今後、学校英語教育が変わろうとしています。2018年には小学校で英語が正式な「教科」になります。
 
2020年には、センター試験が廃止されます。
 
でも僕は、それで急に日本人の英語力がアップするとは思っていません。少しずつ変化はあると思いますが、学校での英語の教え方が急に変わって、急に生徒の英語力が伸びる・・・という流れは考えにくいです。
 
でも、この改革をきっかけに、日本全体が「英語ができる人」に注目するようになることは間違いありません。
 
そうなったときに、あなたが、数少ない「英語がしゃべれる人」の中のひとりになっていたら・・・
 
きっとあなたは、周りの人たちから「希少価値の高い存在」として人気者になっていることでしょう。
 
そう、まるで2月に咲き誇る河津桜のように・・・
 
 
 

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From  師範代Shinya(新村真也)

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