from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
前回の記事では、イメージ刷り込み式英語鍛錬を始めて僕の英語力が上がるにつれて、周りの環境がだんだん変化していった体験談をお伝えしました。
その後、さらに自分の英語上達の追い風になるような出来事が起こりました。
しかも、自分ではコントロールできないような上達チャンスです。
自分ではコントロールできないようなチャンスがやって来る現象は、よく「引き寄せの法則」などと呼ばれます。
僕は、「信じているだけで夢が叶う」といったスピリチュアル系の現象は信じないタイプです。
でも、
「自分が本気になった時には、成長を助けるようなチャンスが引き寄せられる」
ことは確実にあると思います。
これらの引き寄せは、僕の身だけではなく、その後教えた生徒さんたちの身にも起こるのを何度も目撃したからです。
当時の僕に訪れた上達チャンスは、次の2つでした。
上達チャンス①なぜか街で外国人に話しかけられるようになる
本当に不思議なのですが、イメージ刷り込み式英語鍛錬を始めてしばらく経った頃から急に、外国人に声をかけられる確率が高くなりました。
電車に乗っていても、Excuse me, と声をかけられるし、街を歩いている最中にも Excuse me, と声をかけられます。
そしてついには、ダンスの練習中にさえも、外国人から声をかけられました。
僕は当時、ストリートダンスが趣味だったのですが、よく夕方以降の時間帯にダンス仲間と集まって、一緒に練習していました。
図書館の窓ガラスを鏡代わりにして、自分たちの姿を映して練習している時に、イケメンで長身の若い白人男性が近づいていて、僕に向かって「カッコいいね!何てダンスだい?」と英語で話しかけてきました。
他にもダンスしている人がいる中で、なぜかピンポイントで僕に向かって話しかけてきたのです。
その彼は、ニュージーランド出身のアンディーという名前でした。
アンディーとはその場で友達になり、連絡先を交換しました。
すぐに仲良くなった僕たちは、お互いの家に行き来するようになりました。
アンディーはサルサダンスを習っていて、僕をサルサパーティーに誘ってきました。
サルサパーティーに行くと、たくさんの外国人がいて、その場で一気に新しいネイティブ友達が増えました。
サルサパーティーは月1ペースで開かれていて、僕は毎月参加するようになりました。
アンディーがきっかけで、どんどん外国人の友達が増えていきました。
わずか数ヶ月の間に、僕のケータイの電話帳には、外国人の名前がズラッと並ぶようになりました。
この急激な展開は、本当に不思議でした。
それまで僕は、街を歩いていて外国人とすれ違っても、むこうから声をかけられた経験はゼロでした。
むしろ、こちらから話しかけようとガンバって、でも勇気が出なくて諦める、というのが普通のパターンでした。
でも、イメージ刷り込み式英語鍛錬を始めてしばらくしてから、急に外国人に話しかけられる率が上がったのです。
もしかして、ちょっと自信がついたことで、僕の全身から「話しかけてもいいよオーラ」が出ていたのかも知れません。
理由は分かりませんが、僕がその後英会話スクールに講師になってから出会った生徒さんたちも、なぜか英語力が上がるごとに、「外国人から話しかけられました体験談」を報告してくれることが増えました。
きっと、日本にいる外国人たちは、伸びざかりの英語学習者に対して「話しかけやすいオーラ」のようなものを感じ取っているんだと思います。
上達チャンス②会社で残業禁止令が出る
当時の僕の仕事は、全国チェーンのジーンズショップの店長をしていました。
英語学習を始めたばかりの頃は、長時間労働でなかなか英語学習時間が取れませんでした。
店長の僕は、朝9時にはお店に入って、10時の開店に備える必要がありました。
閉店は夜8時です。閉店準備が終わってレジ締めをして、売上を銀行に入金してから店を出ると、夜9時半過ぎになるのが普通でした。
通勤時間は、往復2時間の運転です。
通勤も入れると、仕事で拘束される時間は、1日約14時間半でした。
家に帰ったら、ご飯を食べて風呂に入って寝るだけの生活です。
まとまった英語学習時間が取りづらいので、通勤の車内で音読や瞬間英作文をするのがメインでした。
ところが、しばらくしてから、会社の業績が傾き始めました。
それに伴って、全社に「残業禁止令」が出ました。
店長は遅番や早番を組んで、1日の労働時間を8時間に抑えるように本部から指令が出たのです。
それまでは、「店長は営業時間内にずっとお店にいるのが当たり前」という風潮は、一気に変わりました。
僕の同僚や先輩たちは、「残業代が稼げなくなったら、給料が激減する!!ピンチだ~!」と大騒ぎになりました。
でも僕は内心、ラッキー!!と思っていました。
これでやっと、まとまった英語学習時間が取れる!と思ったのです。
僕は、社内でも一番早く自分の残業時間削減に着手しました。
自分のシフトを毎日せっせと遅番にして、残業する日をゼロにしたのです。
一石二鳥!
朝の時間に余裕ができたおかげで、集中力のある時間帯にイメージ英文法の本を読み進めたり、音読用のテキストの精読(意味取り)をする時間が取れるようになりました。
また、睡眠時間を増やすことができて、体調が良くなり、集中力も上がりました。
一時的に手取り給料が減っても、英語力が上がることの方が嬉しいと感じました。
最初の頃は、仕事時間を減らし過ぎると、上司や同僚から「やる気がない奴」と思われて、会社に居づらくなるのでは?という心配はありました。
でも、むしろ逆でした。
僕は全社会議で表彰されました。
「残業禁止に最も率先して取り組んで、人件費削減プランに貢献した優秀社員」として、スピーチを頼まれる・・・という不思議な経験をしました。
そのおかげで、僕はますます残業しなくても良い雰囲気になって、英語学習に時間を取れるようになりました。
会社の残業禁止令が出たことは、僕が自分でコントロールできる範囲の外側でしたが、まるで会社が僕の英語学習を応援してくれているのでは?と感じるほど、英語学習がやりやすくなりました。
僕はこの時、「本気になれば、神様が味方してくれるのかもしれないな・・・」と思いました。
そして、この残業しない時期のおかげで、僕は心に余裕が生まれて、それまで考えてもみなかった新しい夢が、自分の中に芽生えてきました。
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)