From 師範代Shinya(新村真也)
最近、文庫本バージョンが出て映画化も決定したことで、また話題になっている本、「億男」を読みました。
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この本は、宝くじで3億円当たった主人公のストーリーを通じて、「お金と幸せ」について考えさせられる内容になっています。
この物語はフィクションなので、かなり個性的なキャラクターが登場しますが、リアルな感じもあります。
ネタバレにならない程度にストーリーをお伝えすると・・・
①3,000万円の借金を抱えたサラリーマンの主人公(奥さん&子供と別居中)の一男が、宝くじで3億円に当たる。
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②「宝くじ当選者は不幸になる」というネットの情報を見た一男は、怖くなって、自分はどうすればいいか?を考える。
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③一男の大学時代の親友で、今はビジネスで大成功して億万長者になっている、九十九に会いに行く。
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④九十九と一緒にどんちゃん騒ぎして夜を過ごした翌朝、九十九が行方不明になってしまう。一緒に3億円も行方不明になってしまう。
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⑤消えた九十九と3億円を探すため、一男は九十九の元ビジネスパートナーだった3人の億万長者に会いに行く。
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⑥一男は、個性豊かな3人の億万長者から、九十九の情報を引き出しつつ、彼らのお金に対する価値観を聞いて回る。
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⑦最後は、別居中の妻のお金の価値観と、一男のお金の価値観のズレも分かる。
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⑧九十九の行方は?なぜ3億円を持って姿を消したのか?別居中の妻と一男の関係はお金で修復できるのか?
という流れです。エンディングはここでは秘密にしておきます。
お金の価値観
この本では、3人の個性豊かな億万長者が登場します。
正確に言うと、九十九も億万長者で、主人公の一男も宝くじのおかげではあるものの、億万長者です。
なので、トータル5人のお金の価値観が描かれます。
それぞれ、まったく違った性格で、違ったお金の使い道で生きています。
この本の中で描かれるのは、
「お金で手に入るもの」
と
「お金で手に入るもの」
の両面です。
増幅装置
この本を通じて感じることは、お金というのは、「増幅装置」だということです。
よく、「あの人は大金を手にして変わってしまった」とか、「あの人は借金を抱えてから変わってしまった」なんて言われることがあります。
でも、本当は「お金が人の価値観を変える」のではなく、「その人が元から持っている価値観が、お金によって増幅される」だけなのだということが、この本を通じて見えてきます。
お金に対してネガティブなイメージを持っていて、「お金は汚いものだ」という価値観を持っている人が大金を手にすると、無意識レベルでその考えを増幅するような行動を取るようになったり、出来事を引き寄せます。
反対に、「お金さえあれば、望むものすべてが手に入る」と思ってる人は、大金を手にするとその考え方にふさわしい行動を取るようになります。
お金自体に善悪があるのではなく、お金はあくまで「増幅装置」に過ぎないのです。
英語も増幅装置
これは、英語にも当てはまる気がします。
僕たち日本人が英語が使いこなせるようになると、「増幅装置」を手に入れることになります。
SNSへの投稿を英語で書けば、僕たちのメッセージを伝えられる人たちの数が、一気に世界の数十億人に広がります。
外国人の友達が増えれば、僕たちの言動が、彼らの中での「日本人のイメージ」につながります。
僕たちが海外を相手にビジネスをするようになれば、僕たちの価値観を他の国の人たちが目にするようになります。
高い英語力を身につけると、自分が影響を与えられる範囲が格段に広くなります。
でも、英語力自体が僕らの価値観を変えるということはありません。
英語力はあくまで、「増幅装置」に過ぎません。
(もちろん、英語を使って海外の友達と深い話をしたり、積極的に世界を旅するなどの経験を積むうちに、刺激を受けて価値観が変わることはあると思いますが)
どんなメッセージを伝えるか?
大事なのは、
「どれだけ流ちょうに英語を話すか?」
よりも、
「どんなメッセージを伝えるか?」
です。海外の人たちが興味があるのは、
「あなたがどんな価値観を持っているのか?」
です。
僕らが英語の文法力を磨いて、手持ちの英単語を増やすのは、
「伝えたいメッセージをより届けやすくするため」
です。
僕らのメッセージを聞いた人に、しっかりと内容を届けるために、僕らは流ちょうな英語を身につける必要があるのです。
世界中の人たちに、僕らの伝えたいメッセージを誤解なくしっかり届けれるようになるために、英語をブラッシュアップしていきましょう!
「億男」
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