【英単語帳DUO3.0の例文560本の中で、僕が日常会話でよく使っている構文トップ5ー④】

from 師範代Shinya

(→前回の続き)

DUO3.0に収録されている英語の構文の中で、僕が今でも一番良く使う構文トップ5の4つ目をご紹介します。

4つ目は、

「had + P.P. 構文」です。

had は、文法書では「過去完了」や「大過去」と呼ばれています。

DUO3.0の例文番号は、539番です。

539. “It dawned on me that I had been taken in by Jennifer all along.”
“How naive! Didn’t you see through her?″

(「ジェニファーにずっとだまされていたのがわかってきたよ。」「なんてうぶなの。彼女の本性が見抜けなかったの?」)

という例文です。

こうして見ると、DUO3.0の例文も決してフォーマルなものばかりではないことが分かりますよね。

実はユニットによっては、恋愛ドラマで出てくるような言い回しもたくさん収録されています。

色んな顔を持つ英単語帳が、DUO3.0なのです。

例文に戻りましょう。

最初のセリフの方で、

I had been taken in by Jennifer all along.

(ジェニファーにずっとだまされていた)

という部分があります。

これが、had + P.P.構文です。

その直前にある It dawned on me が、カギです。

dawn というのは、名詞だと「夜明け」動詞だと「夜が明ける」そこから転じて、「だんっだん気付いてくる、現実が見えてくる」という意味になります。

「それまで暗かった空がだんだん明るくなってくる」流れと、「それまで見えなかった現実が見えてくる」流れが似ているので、比喩的に表現している言い回しです。

見えるようになった時期と、だまされていた時期はズレがありますよね。

最初はだまされていた
↓↓↓
見えるようになった

という時間軸の流れです。

これを表現するために、

had + P.P. 構文

が使われるのです。

思ったより会話での登場頻度が高い構文

僕が最初にこの構文を知った時には、「大過去」や「過去完了」という仰々しい響きから、「まあ、フォーマルシーンや書き言葉でしか使われないだろうな」と思っていました。

ところが、実際に英会話をするようになると、カジュアルな会話でバンバン出てくるわ、出てくるわ!

おそらく、この構文を知らないうちには聞き流していただけだと思いますが、1度学んでアンテナが立ってからは、ネイティブの話す英語の中に、「had + P.P.構文」がやたら連発することに気付き、会話での重要性を身にしみて感じました。

had + P.P.構文を使わずに、ダブル過去形で行ける時もあります。

たとえば、さっきの例文を使ってたとえると、

It dawned on me that I had been taken in by Jennifer all along.

この文の後半も過去形にして、

It dawned on me that I was taken in by Jennifer all along.

みたいな感じです。

これで通じちゃうOKパターンと、通じないNGパータンがあります。

ちなみに、この構文はNGパターンです。

ちゃんと had been ~を使わないと、ネイティブの中で時系列が崩れてしまうそうです。

もし前半の dawned on me を、I knew (知っていた)に変えたら、OKみたいです。

I knew that I was taken in by Jennifer all along.

みたいに言えば、「最初から全部知ってて付き合っただけさ」みたいなニュアンスになるそうです。

「自分が知っていた期間」と、「だまされていた期間」が同じなので、同じ過去形で揃えることができるのです。

でもそれでは、最初の例文とはだいぶニュアンスが変わってきてしまいますよね。

あくまで「気付いた時」よりも前に「だまされていた期間」があると言いたいので、ここではやっぱり had + P.P.構文が必要になるのです。

過去の一時点から、さらに過去を振り返る

had + P.P. 構文は、過去の一時点を足場にして、さらにそれよりも過去を振り返っている時に使われます。

たとえば、日常シーンの例で言うと、

「駅に着いた時に、ちょうど電車が出てしまった後」

だったとします。

駅に着いた瞬間に、英語でひとり言を言うとしたら、

The train has already left.
(電車はすでに出発してしまっている)

になります。

ここでは過去形ではなく、現在完了 have を使います。

それは、「電車が出発している」という状況が「今ある」と言いたいからです。

「今は」電車はすでに出発してしまっている。

これが現在完了のニュアンスです。

The train has already left.
(電車はすでに出発してしまっている)

そこであなたは、あきらめてタクシーで目的地に向かったとします。
これは大事な商談なので、何としても遅れるわけにはいきません。

タクシーに乗ったおかげで、なんとか時間通りに現地に着きました。

すると、タクシーから降りたあなたの姿を見て、取引先の担当者がこう言ったとします。

「あれ、今日は電車に乗ってこなかったんですね。」

その時にあなたは、

「駅に着いたときには、電車がすでに出発していたんですよ。だからタクシーで来ました。」

と状況を説明しようとしました。

この時に、先ほどの例文の時制を変える必要が出てくるのです。

The train has already left.
(電車はすでに出発してしまっている)

ここに、「駅に着いたときには」という文章を加えます。

When I got to the station,

すると、後ろの have も過去形にする必要があります。

the train had already left.
(電車はすでに出発してしまっていた)

2つ合わせると、

When I got to the station, the train had already left.

という構文になるのです。

駅に着いた時点から振り返って、電車はそれより前に、すでに出発していたわけです。

これが、had + P.P.構文が必要になる時です。

使いどころと意味が、何となくつかめましたでしょうか?

日常会話でも必要になる構文

こうして見ると、やっぱり日常会話でも had + P.P. 構文が必要になるタイミングは多くなりますよね。

「家に着く前には、すでに雨が止んでいた」

「家を出る前に、エアコンのタイマーをセットしてきた」

など、使うシーンはたくさんあります。

had + P.P.構文は、スムーズな英会話に欠かせない構文です。

次回は、いよいよラストの5つ目の構文をご紹介します。

 

・・・つづく。

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