from 師範代Shinya
最近、娘の日本語習得ペースが急に早くなってきました。
2才の誕生日を迎えてから半年ぐらいで、急に口から出てくる日本語が増えてきた感じです。
僕は、人間がどうやって母国語を習得していくのか?その過程に興味があるので、娘が生まれてから「どの言葉をいつ初めて口から出したか?」という記録をつけていました。
最初の頃は、初めて「ママ」とか「パパ」とかの単語を発した時に感動して、日付まで書き込んだりしていました。
でも最近は、記録が追いつかなくなってきました。
毎日のように新しい言葉やフレーズを使ってくるようになったからです。
もちろん、まだ「会話のキャッチボール」を何往復もポンポンとできるところまでは来ていません。
一往復~2往復ぐらいが限界です。
それでも、ちょっと前に比べたらすごい急速な進化です。
娘の日本語進化スピードと流れは、僕たち大人が英語を勉強して身に付ける流れとは、まったく違うのを実感します。
ただ、ある程度の共通点も見えてきて、応用できる部分も十分にある気がします。
僕の最近の観察記録をシェアしますね。
↓↓↓
①リピーティング能力が急に上がった
最初は、僕&妻のサヤが娘に話しかけても、ポカンとするだけで、まったく言葉が返ってきませんでした。
でも、ある日を境に、急にリピーティング能力が上がりました。
こちらの話しかけた言葉を、そのままオウム返しするようになったのです。
最初は「パパ」「ママ」などの2音節の単語から始まりました。
音の種類は、パ行やマ行などの破裂音から始まる単語が、赤ちゃんには言いやすいようです。
逆に発音がムズカしいのは、ハ行やヤ行などの、唇と舌を同時に連動させる音でした。
次に娘は、「バナナ」「りんご」「これは?」などの3音節の単語がリピートできるようになりました。
このあたりになると、単語が発音できること自体が楽しいようで、僕やサヤに向かって、質問を連発するようになりました。
「これは?」を連発しながら、色んなアイテムを指さしていきます。
指さしたアイテムを僕が発音すると、娘はすかさずリピートします。
うまく言えないと、また同じところを指さしながら、「これは?」と聞いてきます。
僕は人間電子辞書になって、何度も発音します。
娘がうまく発音できると、僕は拍手して大げさにホメます。
すると、娘もニコニコになって、モチベーションが上がります。
(電子辞書に進化の余地があるとしたら、「うまく発音できたらホメてもらえる機能」が加わって欲しいです)
そのうち、娘は1人だけの時にもブツブツと何度も同じ単語を発音する姿が目に付くようになりました。
娘は、うまく言えようが言えまいが関係なく、何度も何度も同じ単語を発音していました。
立っているときにも、寝っ転がっている時にも、飽きずにずっと練習していました。
そんな娘の姿を見ながら、僕は、「赤ちゃんは勉強しなくても自然に母国語を身に付ける、なんて言われてるけど、本当はモーレツに勉強と訓練をしているじゃないか!」と気付きました。
大人でも、毎日電子辞書で英単語のネイティブ発音を聞いて、すぐにリピーティングして、1日中ブツブツと発音しまくる作業を繰り返せば、けっこうボキャが増えると思います。
子供は、その反復回数がすさまじいのです。
大人になると、単調な作業が退屈だと感じてしまい、子供と同じような反復回数を実行できないだけなのかもしれませんね。
①名詞が使えるように
単語のリピーティング作業を繰り返すうちに、娘は名詞が使えるようになっていきました。
アイテムを指さしながら、「バナナ!」「りんご!」など、発音のお手本がなくても言えるようになったのです。
しかも、現物だけではなく、絵本の中のバナナやリンゴのイラストを見て、発音できるようになりました。
さらに、上野動物園に行った時には、10メートルぐらい先にいる外国人観光客の若い男性が着ていた、ど派手なショートパンツのバナナ柄に反応して、大きな声で「バナナ!バナナ!」と叫んでいました。
同じアイテムでも、二次元の中にあるものをちゃんと認識できるようになったのです。
そしてついには、目の前にアイテムもイラストも何もなくても、頭の中でイメージしながら、「バナナ!」と発音できるようになりました。
(この場合は、「バナナが食べたい!」というアピールです)
まとめると、
①現物を指さしながら単語をリピーティングするステージ
②お手本がなくても、現物を指さしながら発音できるステージ
③イラストなどの二次元のアイテムを見て、発音できるステージ
④目の前に現物もイラストもなくても、イメージを描いて発音できるステージ
という4つのステージを通って単語を身に付けていきました。
よく大人の英語学習で「ネイティブの子供用の絵本を使うと良い」と言われるのは、人間の言語習得のステージに近づけるのが目的だと思います。
その次に娘が身に付けた言葉の種類が、かなり意外でした。
これは僕の娘だけの現象なのか、他の子供も同じなのか分かりませんが、
「え?そっち?」
と僕は驚きました。
・・・つづく。
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