【1日3分で英語を話す力をアップする「パワー音読」②】

 from 師範代Shinya

(→前回の続き)

※最近新しく発売された「パワー音読トレーニング」シリーズの本のレビューの続きです。

今回は全部で3冊、初級、中級、上級レベルが発売されましたうちの、まずはレベル1の「入門:独学でも英語が話せる3分間パワー音読トレーニング」をご紹介します。

著者の横山カズ先生は、普通の英語の先生と違って「同時通訳者」でもあります。

同時通訳者は、英語を使う職業としてはトップレベルの英語力が必要です。

通訳中に辞書を引いている時間はありません。

相手が言った日本語を一瞬で英語に変換して伝え、それに対する返答もまた一瞬で、英語から日本語に変換する。

「スピードと瞬発力が命」の世界です。

そのため、カズ先生の英語テキストも、「スピードと瞬発力」を重要視しているものが多いのが特徴です。

同時通訳者の視点の「超集中トレーニング」

さらに英語学習にかける時間も、できるだけ短く済むように工夫がされています。

「限られた時間の中で、いかに効率よく英語のスピーキング力を身に付けるか?」

それが、同時通訳者の世界では一番大事なことだからです。

この名著「パワー音読トレーニング」シリーズにも、そのコンセプトが生きています。

では、いったいどうやって音読したら、集中力を高めて効率を上げながら、英語のスピーキング力を身に付けられるのでしょうか?

その答えが、本のタイトルにもなっている「パワー音読®」というトレーニング法なのです。

僕は、今自分が瞬間英作文トレーニングの素材として使っている「日本語のように話せるキレッキレ英語」のテキストの著者がカズ先生なので、そこからパワー音読シリーズに興味を持ちました。

前からパワー音読の名前は色んな英語学習者が言っていて知っていたので、ついに手を出してみようと思ったのです。

ただ、その時点ではすでにDHCから出ているシリーズ3冊は絶版になっていて、音声データなども手に入らないと分かったので、あきらめていました。(2015年にアルクから出版された「パワー音読入門」は、まだアマゾンで手に入るみたいです)

それが今回、Gakkenから復刻版として一部リニューアルされて登場したのです!

英文の一部が最新のものに書き換えられて、さらに音声データも全体的に収録し直されたようです。

パワー®音読(POD)とは?

パワー音読は、カズ先生が発明したオリジナルの音読メソッドです。

Power On Doku を略して「POD」と表記するようです。

ちなみに®は、登録商標のマークです。TOEICなどでも見かけるマークですね。英語で Registered Trademark の頭文字を取っています。

(この記事では簡略化のため、この先の表記では®マークは抜きます)

パワー音読の手順は、全部で6ステップあります。

・基本の5ステップ=3分

・余裕がある人はもう1ステップ=3分

という流れです。

音読というシンプルな1つの作業を6つのステップに分けて、各ステップで意識するポイントを変える。

それにより、飽きることなく音読に集中し続けることができるのです。

そして、パワー音読のステップの中でも最も重要なステップが、⑤ステップ目の「感情音読」になります。

「英語力を高めたいなら、感情を使おう」

それが、パワー音読のコンセプトです。

感情のパワーで記憶力を高める

感情は、人間の持つ力の中でも最も強いものです。

心が動いた体験というのは、強烈に記憶に焼き付きます。

たとえば、あなたは今までに見た映画やドラマで、感動したシーンのセリフを一発で覚えたりしたことがありませんか?

また、海外旅行で相手の英語が聞き取れてすごく嬉しかった時に、その人が言った英語のセリフを覚えていたり。

逆に、相手に何か言われて怒りを感じた瞬間に、その時の相手や自分のセリフを覚えていたり。

ポジティブな感情もネガティブな感情も、どちらも記憶に強烈に焼き付くパワーがあります。

その感情のパワーを利用して、音読している英文を強烈に記憶に焼き付けるのが、パワー音読のメソッドの特徴なのです。

パワー音読のために作られた英文素材

そしてこの本には、パワー音読のメソッドを行うのに最適化された英文が収録されています。

・6つのステップを踏むのに必要な英文の作り

・感情を込めやすい英文の内容

・3分以内でトレーニングが完結する長さ

この3拍子揃った英文になっているのです。

 

・・・つづく

今回紹介したパワー音読の入門編(初級)はこちら↓↓↓

 

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From  師範代Shinya(新村真也)

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