【英単語と文法を同時に身に付けられるテキストが新登場:会話力を高めるための英単語リスキリング⑧音声データをチェック】

from 師範代Shinya

(→前回のつづき)

例文を文型別に分ける、という画期的なアイデアで作られた英単語帳、「英単語リスキリング」のレビューの続きです。

前回までの記事では、例文や収録英単語を中心に細かく見てきました。

今回は最終回として、音声データをチェックしましょう。

例文を読み上げる時には、必ずお手本の音声が必要です。

この本にも、ネイティブが読み上げた音声データが無料で提供されています。

僕が音声データをチェックする時には、次の3点を見るようにしています。

①音声の読み上げスピード

②読み上げているネイティブ発音の種類(アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語など)

③音声トラックの分け方(1トラックの長さ)

1つずつチェックしていきましょう。

①音声の読み上げスピード

音声の読み上げスピードは、テキストのレベルに応じて変わるのが理想です。

たとえば、耳が慣れていない初心者向けのテキストであまりに速すぎる発音だと、マネするのが難しくなります。

特に英単語帳の場合、1つ1つの英単語発音を知らない状態で聞くので、少しゆっくり目ぐらいの方がありがたいです。

逆に上級者向けのテキストの場合は、ある程度のスピード感があった方が現実味があり、学習者のモチベーションも上がります。

今回のテキスト「英単語リスキリング」の収録英単語は、初級~中級レベルなので、少しゆっくり目の方が良いと思います。

その観点で見ると、付属の音声のスピード感は速すぎず、遅すぎず、ちょうど良い感じです。

初心者~中級者まで、十分に使いやすいと感じます。

②読み上げているネイティブ発音の種類(アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語など)

ネイティブ発音と一口に言っても、国によって発音のアクセントが違います。

特にアメリカ英語とイギリス英語は、発音の仕方に大きな違いがある英単語が多い印象です。

また、オーストラリア人の話す英語も、また違うアクセントがあります。
僕の経験上、ネイティブ同士の会話でも国の違いが原因で、お互いにあまり通じていない状態を何度か目撃したことがあります。

では、日本人である僕たちが、どの国のネイティブ発音をベースに練習するか?

これは、個人的な好みがかなり影響すると思います。

ディズニー映画が好きな人なら北米の発音が好きかもしれません。

ハリーポッターの映画ファンなら、イギリス英語が好きかも知れません。
親日家が多いと言われるオーストラリアへの旅行や移住を考えている人なら、やはりオーストラリア英語を練習した方がいいでしょう。

ただ、特にそういう好みがないようであれば、僕は初心者には「まずはアメリカ発音から入る」ことをオススメしています。

なぜなら、僕達日本人が初めて英語を習う中学校の授業では、主にアメリカ発音の音声が使われているからです。

たとえ今、学生時代の記憶がほとんど残っていなかったとしても、1度でも聞いたことがある発音なら、耳馴染みがあるはずです。

初心者は少しでも聞き取りがラクな音声を使うのが良いので、僕はアメリカ発音をオススメします。

アメリカ発音は、正確には「北米発音」と呼んだ方がいいかもしれません。

というのも、アメリカは広いので、北部と南部でだいぶ発音の訛りが違うからです。

日本でも、東北弁と博多弁が違うように、同じ国の中でも地域が変わるとイントネーションやボキャブラリーも変わります。

アメリカの北方面と、カナダの発音はほぼ同じと言われているので、「北米発音」というくくりが良いでしょう。

そしてこの本、「英単語リスキリング」の収録音声は、男性と女性の2名どちらも、北米発音です。

男性の声は、速読速聴英単語シリーズでもおなじみのハワード・コールフィールドさんです。(本の巻末で調べました)

速読速聴英単語シリーズの音読で英語力を上げてきた僕にとっては、すごく馴染みのある声なので、聞きやすいです。

③音声トラックの分け方(1トラックの長さ)

これも実は、かなり重要です。

使い勝手に大きく影響するからです。

たまに、1トラック分の音声がすごく長いものがあります。

1トラックの長さが10分を超える長さになると、使いづらくなります。
自分が聞きたい例文の場所を探すのに、時間がかかるからです。

たまに、1ユニットごとではなく1章ごとに音声トラックが分かれているテキストに遭遇します。章単位になると、1トラック20~30分の長さになることも珍しくありません。

その点、この「英単語リスキリング」の本の付属音声は、ユニットごとに分かれています。

例文も短いので、1トラックあたりの長さは1分半~3分ぐらいが平均です。一番長いトラックでも5分程度です。

十分に使いやすいと思います。

スマホアプリ abceed にも対応

このテキストの音声データにアクセスする方法は3通りあります。

①パソコンから専用ページにアクセスして聞く

②スマホから専用ページにアクセスして聞く

③スマホアプリで聞く(abceed)

①と②はネット環境が必要ですが、③はオフライン保存ができるので、Wi-Fiがない環境でもスマホで聞くことができます。

abceed というアプリは、出版社の垣根を越えて、たくさんの種類の英語テキストを使える便利なシステムです。

音声の再生、オフライン保存、スピードコントロールなどの基本的な機能に加えて、学習の進捗管理などもやってくれる、総合的な英語学習サポートアプリが、abceed です。

無料版と有料版で使える機能が違いますが、音声をダウンロードして聞くだけなら、無料版で十分です。

スマホで移動中に聞きたい人にとっては、オフライン保存やスピードコントロールがカンタンにできる abceed のアプリが使えることは、大きなメリットになるでしょう。

以上、トータル8回に渡って「英単語リスキリング」の本をレビューしてきました。

これは後から知ったのですが、この本のコンセプト「英単語と文法を同時に学べる」というのは、著者のシミケン先生が、英会話イーオンの三宅社長(現副会長)と対談している時に思いついたアイデアだそうです。
「こんなのあったら、いいのになぁ~」

という想像を現実化した本が、今回の「英単語リスキリング」というわけです。

当時、その対談を記事にしていたのがプレジデント社で、今回はプレジデント社からの出版という形になります。

「思いついたアイデアをそのままにせず、しっかり形にして世に出す」

というのは、本当にスゴいことだと思います。

2人の英語好きの方々の対談から生まれた理想のテキスト、「英単語リスキリング」は、僕が今後、英単語帳初心者にオススメするレパートリーに加わりました。

YouTube動画でもガッツリレビューしていますので、まだ見ていない場合は1度見てみてください。

↓↓↓

(完)

 

今回紹介した「英単語リスキリング」はこちら

(↑画像をクリックするとAmazonの販売ページに行けます)

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