from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
もともとは「ベロア素材のテーラードジャケット」という超具体的な目的を持ってマルイに買い物に行ったものの、どのブランドの店にも一着も置いてなくて、ヘコみました。
せっかく3年振りに服のショッピングに繰り出したのに、何も買わずに帰ろうとした僕の前に、カリスマ販売員のゴッドKさんが救いの手を差し伸べてくれました。
ゴッドKさんは、僕とサヤが想像もつかなかった角度から、まったく違うアイテムの「タキシード」を提案してくれました。
その結果、僕らに3つの満足感を与えてくれました。
①当初の目的が達成できるアイテムが手に入ったこと(マジックショーでステージ映えする衣装)
②予算内でジャケットに加えてシャツとパンツまでゲットできて、上下一式を揃えられたこと。
③せっかく作った時間をムダにせずに済んだこと。
この3つが満足度の理由でした。
あとは、それ以前の大前提である、
「サヤの口から『いいじゃん!似合ってるよ!』という言葉が出てくるデザイン」
という条件も満たしていました。
自分だけで服を選ばない
僕は10年前から、自分の目だけで服を選ぶことをやめました。
「自分が好きな服のタイプ」と、「自分に似合う服のタイプ」は大きく違います。
自分が好きな服のタイプは、買った瞬間にテンションが上がり、時間と共に満足感が下がっていきます。
それを着ていても、誰からもホメられないからです。
しかも冷静になってタンスの中を見ると、似たようなタイプの服ばかりを持っている・・・なんてことがあります。
一方、自分に似合う服は、買った瞬間はそこまでテンションが上がりませんが、時間と共に満足感が上がっていきます。
それを着ていると、「似合ってますね!」と言われる機会が増えるからです。
そして結局、長く頻繁に着ることになります。
自分に似合うタイプの服を買った方が、コスパが良いのです。
僕に最も似合うタイプの服を正確に冷静に選べるのは、僕と最も多くの時間を過ごしているパートナーのサヤです。
そして今回、サヤの目をも満足させる服を、ゴッドKさんが選んでくれたのです。
お客さんの言葉のウラにある欲求や目的を読み取る
ゴッドKさんが今回提案してくれた服は、まさに僕らの意識の外側にあるものでした。
お店に行く前には、「タキシードを買おう」なんて1ミリも思ってなかったのです。
僕らの頭の中にあったのは、「ベロア素材のテーラードジャケット」一択でした。
他のお店を回っているときにも、店員さんから話しかけられた時には毎回、
「ベロア素材のテーラードはありますか?」
と聞いていました。
そして答えは毎回、
「今年は入ってないですね・・・すみません。」
で終わりでした。
僕らも、ピンポイントで目的買いなので、他の選択肢は考えていませんでした。
でも今回、ゴッドKさんは僕らの言葉のウラにある目的と欲求を読み取って、プロの目線でタキシードという新しい提案をしてくれました。
僕らが本当に望んでいるものを見極めた上で、僕らが気付いていないアイテムを提案してくれたのです。
その結果、僕とサヤはショッピング時間がムダにならずに満足しました。
ゴッドKさんのお店も、その日の売上を増やすことができました。
お互いに良い結果になったのです。
これは、他の商品やサービスにも言えることだと思います。
英語学習で抱えている問題も、自分では気付けない
たとえば、英語学習で自分が「問題だ」と思っている部分と、それを解決するためにやっている勉強が、必ずしも合っているとは限りません。
たとえば、「自分はリスニングが苦手だな」と感じている人が、英語のリスニング教材をひらすら聞きまくる、というのはよくあるパターンです。
でも、リスニングができない原因は、人それぞれ違います。
①ボキャブラリーが足りなくて、何を言っているのか分からないパターン
②英単語の意味は分かるけど、文法が分からないせいで、文章全体の意味がつかめないパターン
③台本の英文を読めば100%理解できるけど、それを音で聞いた時に、ぜんぜん聞き取れないパターン
④ゆっくりスピードなら理解できるけど、早いスピードになると、とたんに理解度が下がるパターン
この4つのパターンは、それぞれ原因と対処法が違います。
リスニング教材も、使うタイミングと使い方を間違えると、効果が薄まってしまいます。
そして、これらの問題に自分で気付くのはけっこう難しいのです。
僕の経験上、自分の問題に自分で気付いて正確な対処法を練って勉強できている英語学習者は、10人中2人ぐらいです。
そのぐらい、自分のことは自分で見えません。
だから、英語の指導者を付けることはメリットがあります。
僕が音読を始めても3年間は英会話スクールを辞めなかったのは、それが理由です。
自分を客観的に見てくれる人が欲しかったからです。
ゴッドKさんから学んだこと
今回のゴッドKさんが僕に出してくれた提案は、まったく違う角度からの視点でした。
先ほどの英語学習パターンで言えば、
「そもそも、あなたが伸ばしたいのは本当にリスニング力なんですか?もしかして、別のスキルを伸ばした方が満足するんじゃないですか?」
という感じです。
そこまでアドバイスができるようになったら、ゴッドの領域に入れるかもしれません。
僕も、英語学習界のゴッドを目指してガンバります!
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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