【瞬間英作文トレーニングで話せるようになる人 VS ならない人の3つの違い⑦】

from 師範代Shinya

(→前回のつづき)

前回の記事では、僕が最近やってみた、「日本語の直訳がどこまでネイティブに通じるか実験」の結果をお伝えしました。

①「今日は忙しい」

Today is busy.

②「今日は疲れてる」

Today is tired.

がどこまで通じるか?

実際に前置きなしでネイティブに言ってみて、リアクションを見てみたのです。

その結果、①は分かってもらえて、②は通じませんでした。

日本人なら、おそらくどっちも言いたいことは分かるでしょう。

・今日「が」忙しい。

・今日「が」疲れてる。

と言われても、おそらく「は」の言い間違いだろう、と推測できるでしょう。

でもそれは、僕たち日本人の話す日本語はが「空気を読む言語」だからこそ、できる芸当なのです。

空気を読まない西洋文化

西洋の文化では「空気を読む」という概念はほとんどありません。

ゼロではありませんが、英語圏のネイティブには相手の言わんとしていることを推測できる「幅がせまい」と表現した方が良いかもしれません。
文化的な背景と、その文化に合わせて発展したロジカルな言語体系が理由です。

英語圏の人達は、日本のように、

「常に空気を読むことを周りから期待さながら、コミュニケーションをする」

という環境で生きていません。

そのため分からない時には、「推し測る」のではなく、「聞き返す」ことで、こちらの意図を確認してくるのです。

この聞き返しの典型フレーズが、「ハ?」です。

「ハ?」は、ネイティブにとって自然な言い回しで、日本語の「え?」に近いです。

でも日本語で「は?」と言われると、「あなた何言ってるの?」的に聞こえますよね。

この「ハ?」に対する認識の違いが、なおさら日本人の僕らに威圧感を感じさせてしまいます。

聞き返しが一般的でない日本文化で生まれ育った僕たちは、外国人の「ハ?」に反射的に攻撃性を感じ、うろたえてしまうのです。(ちなみに、このメンタルは慣れで克服できます)

主語が言えれば、聞き返しも減る

ネイティブからの聞き返しを減らすには、とにかく正しい主語を言うことが第一ステップです。

冠詞や前置詞などの細かい部分は、間違えても通じます。

でも、主語を間違えたり、言わなかったりすると、とたんに通じなくなってしまいます。

主語をとても大事にするのが、英語なのです。

だからこそ、僕たちが英語を話す時には、常に主語を意識する必要があります。

では、どうやったら、ふだん主語を意識していない僕たちが、主語を言えるようになるのでしょうか?

日本語に主語をつける練習

その第一歩としてオススメなのが、自分がふだん話す時に日本語で言った言葉に、後から主語をつけてみる練習です。

「今日、私は忙しい」

「今日、私は疲れている」

など、いちいち「私は」を付けてみるのです。

これは、一人でもできます。

スマホのメモアプリを立ち上げて、マイクのアイコンをタップすると、「音声聞き取りモード」になります。

そのまま話し続ければ、自動で文字起こしをしてくれます。

今日あった出来事や、週末の予定などを、自分のふだん話す自然な日本語で話します。

スマホの先に友達がいると思って、話しかけるようにすると、自然な日本語が出てきます。

20~30秒ぐらい話した後に、いったん止めて、文字起こしされた日本語を眺めます。

次に、その日本語文章に、主語を付け足していくのです。

「私は」今日、忙しかった。

「その飲み会は」とても楽しかった。

「私は」また次回が楽しみだ。

みたいに、すべての言葉に主語を足していきます。

その後に瞬間英作文してみてください。

主語が出てくれば、おそらくその後の英文はスムーズに出てくる確率が高いはずです。

その時に、冠詞や前置詞などの細かいミスは気にせず、まずは主語と動詞を言うことを最優先するのがコツです。

これを繰り返していくうちに、だんだん日本語を介さずに英語で主語がポン!と思いつくようになります。

僕が英語を話す時の脳内

僕が今、英会話をしている時の脳内を観察すると、ほとんどの場合、「あまり意識しなくても自然に主語が浮かんでくる状態」になっています。

「この文章の主語を何にしようか?」

と考える間もなく、I や You などが浮かんでくるのです。

ただ、これらはすべて自分の中で「自動化」されている言い回しにだけ適用されます。

自動化とは、これまでに何百回も同じ構文を声に出しているうちに、自然にフレーズ全体が口をついて出てくる状態を指します。

たとえば、How are you? を言うときには、もう決まり文句のように口をついて出てくるので、改めて you の主語を意識しません。

このように、自動化されている構文が増えれば増えるほど、英語を話すのがラクになっていきます。

ただ、今でも初めて話すトピックで、これまで英語化した経験がゼロの内容を話そうとすると、「主語選び」に脳内のリソースをだいぶ割かれているのを感じます。

でも、主語選びで失敗すると、その後どんなに正しいボキャを使っても通じなくなることが分かっているので、慎重に選ぶようにしています。

おそらく、僕たち日本人にとって主語選びは、永遠の課題と言っても過言ではないでしょう。

そして、主語選びのスキルこそが、「通じる英会話力」の土台になると感じます。

 

・・・つづく

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