【大人のセブ留学の体験レポ⑨タイムスリップした感覚】

from 師範代Shinya

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2日目のレッスンを受けた後、午後から「セブ島の歴史めぐりツアー」は、色んな意味で予想とはまったく違う内容になりました。

行く前は、てっきり僕は「ツアー客が多い有名観光スポット巡り」ぐらいに考えていました。

自分が滞在しているマクタンニュータウンのエリアと、そんなに雰囲気は変わらないと思っていたのです。

でも、それは大きな間違いでした。

セブ本島に入ると、まずはいきなりバイクと車の数に圧倒されました。

とにかく、ものすごい交通量なのです。

セブ島には電車のシステムがないらしく、みんなバイクか車で移動しています。

公共交通機関はバスやジプニー(小型のバスのような乗り物)、三輪車のような乗り物がありますが、それでは補いきれないほどの数の人が移動しているようでした。

そのため、道路全体に排気ガスが充満している感じがします。

ローカルの市場で感じた恐怖

しばらく進んで行くと、地元の人達が集まるローカルマーケットにたどり着きました。

車の窓から見える景色に、僕は衝撃を受けました。

手作り感100%の、トタン屋根と布で覆われたお店や家が建ち並び、道路も土ぼこりが舞っていて、まるで「戦後の復興時の日本を描いた映画に出てくる背景セット」をそのまま再現したような景色が広がっていたのです。

事前に予習せずに下地知識ゼロで来たから仕方ないのですが、思った以上に「発展途上国を感じさせる雰囲気」に、圧倒されてしまいました。

   

QQイングリッシュのある通りが現代だとしたら、一気に70年ぐらい過去にタイムスリップしたような光景です。

「同じ国の中に、こんなにインフラやテクノロジーに差があるのか・・・」

そう思うと、改めて日本のスゴさを実感しました。

日本は、田舎と都会の差こそあれ、戦後は平均的に全体が発展していった感じがします。

すると、ガイドのビビさんが元気よく言いました。

「OK! Let’s get off the car!」

僕は一瞬、自分の耳を疑いました。「え?ここで降りるの?」と。

ビビさんは笑顔で、「さあ、降りましょう!マーケットを案内しますよ!」と日本語で言いました。

「え?ここで降りるのか・・・大丈夫か?」

後ろの座席を振り返ると、一緒に来ているQQスタッフの西牧さんも表情が固まっています。

ビビさんは、そんな僕らにお構いなしに、笑顔で車を降りて、僕らを手招きしました。

ビビさんは地元の人だし、このマーケットにもよく来ると言っていたので、この場所の雰囲気をよく分かっています。

それに、時間帯は昼間で、天気も良く、めちゃくちゃ明るいです。

とりあえず、ビビさんについていけば安全だろう!

そう思って、車を降りました。

地面に降り立つと、まず感じたのが地面から立ち上る熱気と「におい」です。

日本ではかいだことがないような、独特のにおいがしました。

うまく表現しづらいのですが、香料と下水が混じったような、キツめのにおいです。

明らかに、ここの衛生環境は厳しそうな感じです。

ビビさんの後ろについて市場に入っていくと、地元の人達がひしめいていました。

日本人は、たぶん僕たちだけです。

日本人だけではなく、外国人旅行者も、たぶん僕たちだけです。

ものすごい「アウェイ感」を感じます。

明らかに僕らは目立っているでしょう。

実際に、みんな僕らの方をチラチラ見てきました。

彼らはみんな肌が浅黒く、服装も独特です。

日本人は、すぐに見た目でバレるでしょう。

自分だけ人種が違うという感覚

僕はこれまで、海外は色んな人種がいる場所しか経験したことがありませんでした。

初めての海外は31才の時のカナダ留学で、バンクーバーにはたくさんの人種の移民がいるので、僕は初日から違和感なく景色になじめました。

10年前にサヤとフィリピンに来た時にも、旅行スポットしか行かなかったので、外国人ばかりでした。

7年前の新婚旅行で乗ったクルーズ船でも、色んな人種の人達がいました。

今回のセブ留学も、マクタンニュータウン内には、たくさんの人種がいました。

でも今、初めて僕は「地元民しかいないエリア」を経験しています。

市場はすごく賑わっていて、人の数が多いです。

市場にいる地元の人達は、小さな子どもから若者、中年~お年寄りまで、幅広い世代の人達がいました。

そして、多くの人達が、僕と西牧さんを遠まきにじろじろ見てくるのです。

だからといって、彼らが僕たちに近づいてきたり、話しかけてくるわけでもありません。

売り込みもされません。というか、店の主人たちはお年寄りが多く、ダラ~ンとイスに座っていて、動きません(笑)

ただ、チラチラ見られるだけです。

でも僕は、本能的に自分の脳が「防衛モード」に入るのを感じました。

「ヤバいぞ!俺たちはここでは完全によそ者だ!気をつけろ!ナメられてはいかん!おどおどするな!」

という声が、脳内に響き渡るのを感じました。

僕は、背筋を伸ばして、胸を張って堂々と歩くようにしました。

目線もキョロキョロさせず、でも全体を常に見渡せるように、ゆっくりと動かしながら歩きました。

自分の背後にスリが近づいてこないか、常に気を配るようにしました。

自分の脳内に組み込まれた「生存本能が発動する感覚」を、久しぶりに味わいました。

この原始的な感覚を味わったのは、人生で3回目です。

1回目:高校時代にヤンキーの多いクラスに配属されてしまった時の、「気を抜いたら、やられる」という緊張感。

2回目:30代の頃に、新宿で開催されたビジネスセミナーに参加した時、その日に泊まるホテルを「東横イン歌舞伎町」で予約してしまい、ホテルの行き帰りで「酔っ払ったホストたちが怒鳴り合ったりケンカしている中」で道を歩いた時の緊張感。

そして、今回です。

同じ日本人でも、東南アジア諸国を旅し慣れた人にとっては、何てことはない、ただの市場なのでしょう。

でも、旅慣れていない僕にとっては、この市場は緊張の連続でした。

 

・・・つづく

 

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