from 師範代Shinya
(→前回の続き)
前回の記事では、英会話の上達に必要な3ステップとして、
1.知識を仕入れる(文法、英単語など)
2.知識をスキルに変える(反復練習。音読&瞬間英作文)
3.スキルを対人で試す(英会話)
をお伝えしました。
この順番を入れ替えると、うまくいきません。
たとえば、文法や英単語の知識がまったくない状態でひたすら英会話を繰り返しても、自分の口からは何も出てきません。
インプットしていないものは、アウトプットできないのです。
そしてよくあるのが、ステップ2の声出し反復練習を飛ばしてしまうパターンです。
知識で学んだことを、すぐに英会話でアウトプットしようとしても、そこには大きなギャップがあるので、口から出て来ません。
これは武道に例えると、空手の理論本を読んだ人が、いきなり試合に出場するようなものです。
いくら頭の中で「正しい突きのやり方」を知っていても、その通りに身体が動かないのは当たり前です。
これと同じことを、英会話の勉強ではやってしまうのです。
そしてもう1つ、「ステップ2の反復練習をちゃんとやっているよ」という人でも、よく話を聞いてみるとハマっている落とし穴があります。
それが、「反復回数が足りない」というパターンです。
反復回数が足りないと、意味がない?!
よくある英会話フレーズブックなどでは、
「何回か繰り返し声に出してみましょう」
「口がスムーズに動くまで繰り返し声に出してみてください。」
といった言い回しが使われていて、回数が明記されていないことが多いです。
そのため、トータルの反復回数が5~10回ぐらいで切り上げている人が多い印象です。
確かに、必要な反復回数には個人差があるので、本に明記しづらいとは思います。
でも、5~10回の反復だけで、いつでもアウトプットできる長期記憶のレベルになることは、まずありません。
もしできる人がいたとしても、おそらくその人はすでに英語力が高い(TOEIC換算で900点以上)状態だと思います。
僕が見てきた英語学習者の中では、反復回数が足りないパターンはけっこう多いです。
何回やればいい?
では、トータル回数は何回やればいいのか?ということですが、僕のこれまでの経験からの実感値としては、
・瞬間英作文トレーニング=60回~100回
・音読=30回~100回(英文の長さやレベル、目的によっては200回以上)
ぐらいがよくある回数のめやすです。
このぐらいやると、英会話の中で使える実感が持てるようになってきます。
回数のレンジが広いのは、目的や英文の長さ、レベル、英文と自分との相性なども関係してくるからです。
ちなみにこの回数は、一度にまとめてやるのではなく、1週間ぐらいの期間の中で分けていきます。
瞬間英作文トレーニングの回数の内訳
瞬間英作文トレーニングで僕がオススメしている反復回数は、
1日12回×5日間=60回
です。
このぐらいの回数をこなすと、だいぶスラスラ口から出てくるようになります。
文型によっては、これで完全に英会話の中で使えるようになるものもあれば、なかなか入ってこないケースもありますが、基本は60回をベースにしておくのがオススメです。
とりあえずすべての文型を60回ずつ回した後、復習としてもう一度頭に戻って2周目をやると、いくつか忘れているものがあるのが普通です。
ただし、2周目の反復回数は半分程度でまた1回目の時のようにスラスラ口から出るようになるので、だいたい30回前後です。
2周目を終えた後、必要であればさらに3周目を5~10回ぐらい回すと、トータルで100回程度になります。
瞬間英作文トレーニングは文型によって、個人の得意不得意が出るので、もう少し回さないとスムーズに口から出てこないものも、ちらほら出てくるかもしれません。
ただ、このぐらいやれば、ほぼ8~9割の文型はスラスラ口から出せるようになるでしょう。もちろん、本番の英会話では緊張度合や、話すトピックなど、色んな要素が絡んで「スラスラ度」が決まります。
あくまで瞬間英作文トレーニング自体の反復回数を考えた場合、このぐらいの回数で切り上げるのが良いです。
次回は、音読トレーニングの反復回数について詳しく解説します。
・・・つづく。
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