from 師範代Shinya
先日、アメリカ人のネイティブの先生と話していたときのこと。
その先生が、その日にタイの生徒と話していた時の体験談を教えてくれました。
その生徒は、自分の体験を一生懸命話していたそうです。
ただ、a や the などの冠詞がほぼ抜けている状態。
「う~ん、何を言っているかよく分からないところがあるぞ」と思いながらも、文脈から一つ一つ推測しながら聞いていたそうです。
「たぶんこういう話かな」
「この流れならこういう意味だろう」
と、かなり頭を使いながら理解し、とても労力がかかったそうです。
でも、話の最後で気づきました。
「あ、そっちの話だったのね・・・予想が外れた!」
つまり、最初に想像していた内容と、まったく違う話だった。
こういうことは、実はあるあるだそうです。
本人は一生懸命伝えている。
でも、受け手の中では別のストーリーが進んでいる。
これが、冠詞が抜けることで起きてしまうズレなのです。
ネイティブの頭の中
僕は、試しにその先生に、僕がAIに作らせた画像を見せて、感想を聞きました。
冠詞を抜いた絵は、こんな感じです。
I went to station.
↓↓↓

すると、その先生は「あー!!確かに!!」と納得していました。
「こんな感じの抽象的なイラストが頭に浮かぶ人もいるだろうね。ちなみに私の場合は頭の中に何も浮かばない」
と言っていました。
「a や the が抜けていると、頭の中にずっと?が出続けるんだよね。これが実はけっこう大変!」
ということです。
その後に、僕がこの絵を見せました。
I went to the station.

すると、「あ!確かにそうだ!今はこの絵みたくスッキリ映像が浮かんだ!」と言いました。
これは、かなり衝撃です。
僕たち日本人からすると、the が付くかどうかなんて、たいした違いはないと思いがちです。
冠詞なんてなくても、間違えても、「なくてもなんとなく通じるもの」という感覚があります。
でも、ネイティブからするとそうではない。
むしろ、
「これは何の話をしているのか」
「特定のものなのか、それとも一般の話なのか」
この判断ができなくなるので、常に推測し続けないといけない状態になるのです。
つまり、会話の処理負荷が一気に上がる。
これが起きています。
中上級者でも見落としやすい落とし穴
もう一つ、その先生が言っていたことで印象的だったのがこれです。
「日本人で単語レベルは高い生徒でも、冠詞を言い忘れたり、ミスしたりするケースが多い」
これは僕も、ものすごく実感があります。
英検やTOEICで高得点を取れるレベルでも、
・a が抜ける
・the をつけるべきところで抜ける
・逆に必要ないところで the を付けてしまう
こういうことが、かなり頻繁に起きています。
そしてやっかいなのが、冠詞はあまりにも頻繁に出てくるので、レッスン中に先生がいちいち全部直せないということです。
つまり、
「重要なのに、放置されやすい」
これが冠詞の特徴です。
そのため、英会話の経験値が高い人でも、気付かないまま冠詞のミスが続くことが多いのです。
教科書での冠詞の扱われ方は小さい
中学の教科書でも、冠詞は初級の最初の方でサラッと出てきて終わりですよね。
そのため、僕たち日本人にとっては、「冠詞について知ってはいるけど、英語を話す時にはあまり意識にない」という現象が起こります。
でも実際には、冠詞は初級で終わる内容ではありません。
むしろ、中級以降になっても、何度も繰り返し練習するべき項目です。
なぜなら、僕たちの話す日本語には、冠詞はないからです。
強いて言えば、
the = その、あの
a = 1つの
といった訳が当てはまりますが、僕たちは普段の日本語会話で、毎回名詞の前に「その○○」「あの○○」「1つの○○」なんて言いませんよね。
だから、気にしなくなってしまうのです。
冠詞は「伝わり方」を変える
もちろん、冠詞をつけ忘れたりミスしても、語順さえ正しければ、英会話は一応、成立します。
ただ、気をつけなければならないのは、冠詞を間違えたり忘れると、
「伝わり方が大きく変わる」という点です。
・話の対象がぼやける
・聞き手の負担が増える
・意図と違う解釈をされる
これが積み重なると、
「なんとなく会話が噛み合わない」
という状態になります。
僕たちが気付かないうちに、会話相手のネイティブにたくさんの推測をさせて、脳に大きな負荷をかけ続けていることになります。
逆に言うと、冠詞が整うだけで、会話のスムーズさは一気に上がるのです。
これは僕自身も、音読や瞬間英作文を続けていく中で実感してきたことです。
最初は細かすぎるように感じる。
でも、冠詞がネイティブ視点で見えてくると、
「あれ、なんか通じ方が違う」
と感じる瞬間が増えていきます。
今回あらためて思ったこと
今回ネイティブの先生の話を聞いて、
「やっぱりここだったか」
と感じました。
英語が伸び悩むとき、
つい新しい単語や表現を増やそうとしがちです。
でも実は、すでに知っている基本の部分に、まだ伸びしろがある。
その代表格が、冠詞です。
たしかに地味です。
でも、確実に効きます。
そして、ここを後回しにすると、ずっとモヤモヤが残る「伝わりづらい英語話者」になってしまう。
これもまた事実です。
ということで今週末、冠詞に特化したセミナーをやります。
冠詞だけに特化してガッツリ練習する2時間半
Zoomでリアルタイムで行います。
今回お話ししたような、
「なぜ冠詞が伝わり方を変えるのか」
ここをネイティブの見え方ベースで整理していきます。
レクチャーを聞くだけではなく、理解度チェックのクイズや、ご自身のことを話すなどのワークを通じて、
アウトプット練習も行います。
「なんとなく」で済ませてきた部分を、「なるほど、そういうことか」に変える時間になるでしょう。
おそらく、冠詞だけにここまで特化したセミナーは、他にないと思います。
あなたの英語の「詰まり」が一つ抜けるきっかけになるこのセミナーに、ぜひご参加ください。
↓↓↓
—————————————
※このブログに読者登録をしていただくと、最新の記事を1日1回、メールでお届けします。読者登録はこちらをクリックしてください。
↓↓↓

From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
※もくじは、こちら
自己紹介は、こちら












コメントを残す