
from 師範代Shinya
「せっかく勉強しても、話せない……。いざ話そうとすると、頭が真っ白になる。」
そんな悩みを持っている英語学習者は多いです。
英単語帳もやったし、文法書も一通り読んだ。
それなのに、会話になると何も出てこない・・・
それは、あなたの努力が足りないからではありません。
あなたの今までの努力がムダだったわけでもありません。
文法書も英単語帳も、決してムダではありません。
ただ、知識の勉強だけをして終わりにしているのが、原因です。
なので、これ以上高度な文法や英単語などの知識を増やしても、英会話ができるようになるわけではないんです。
英会話はスポーツの試合
英語学習はスポーツと同じです。
①知識を仕入れる(ルールや、やり方を知る)
②知識をスキルに変える(実際に身体がスムーズに動く状態になるまで反復練習)
③スキルを対人で使う(試合)
という3ステップで上達していきます。
多くの人は、①の知識を入れた後にいきなり③の英会話をして、撃沈しているのです。
それはまるで、サッカーのルールブックを読んだだけの人が、いきなりサッカーの試合に出るようなものです。
頭で分かっているのと、実際に身体が動くのとは別物です。
普段から身体を動かしていないと、ボールを追って走ってもすぐに息が上がって、足がもつれて転んだりしてしまうでしょう。
もしシュートのチャンスがめぐってきても、普段から「ボールを蹴る練習」をしていなければ、ボールは全然違う方向に飛んで行ったり、そもそも空振りしてしまったりするかもしれません。
これは、英語でも同じことが言えます。
紙の上のテストで正解を選ぶだけなら、知識があるだけでOKですが、英会話の場合は、口を動かして声を発するので、身体を使ったトレーニングに分類されます。
英語では、
①知識を仕入れる(文法や英単語)
②知識をスキルに変える(音読や瞬間英作文)
③スキルを対人で使う(英会話)
になります。
以前僕がレビューして反響の大きかったベストセラー本「英語が日本語みたいに出てくる頭のつくり方」というテキストにも、このコンセプトが大きく取り上げられています。
この本は、世界中で研究されている「第二言語習得論」のデータを元にした「英語の学び方を学ぶ本」です。
「できる」の先にある「自動化」
第二言語習得論では、上記ステップ②の「できる」のさらに進んだ段階として、「自動化」という概念があります。
自動化は、文法構造などを考えなくても瞬間的に口からフレーズが飛び出す状態です。
たとえば、
How are you?
と聞かれたら、僕ら日本人でも「これは挨拶だな」と認識して、
I’m fine thank you, and you?
という、中学でさんざん習ったフレーズが頭に浮かぶ方も多いでしょう。
これは、How are you? というフレーズが、僕たちの脳内で自動化している証拠です。
文の構造を意識しなくても、フレーズ全体を丸ごと認識して、瞬時に反応できるのです。
英会話の理想は、自動化したフレーズである程度やりとりできるようになることです。
自動化したフレーズは脳に負担がかからないので、疲れにくい状態になります。
もちろん、自動化されたフレーズだけで100%話すことはできません。
自動化していない内容を英文で話そうとする時には、構文を強烈に意識しながら英作文していきます。
この作業は脳のメモリーに大きな負荷がかかるので、たまに自動化されたフレーズを入れて話せると、その時だけ脳のメモリーを解放して、少しラクな状態になるので、また次の英作文に備えて準備ができるのです。
なので、自動化されたフレーズが多いに越したことはありません。
文構造を無視した自動化は単なる「丸暗記」
自動化について、注意したいことがあります。
いくら自動化が良いからと言って、①の「知識を入れる段階」をすっ飛ばして、いきなりフレーズを丸暗記すると、アドリブ対応ができなくなります。
たとえば、
How are you?
の文構造をまったく知らずに「ハウアーユー」と呪文のように丸暗記した場合。
ネイティブが突然、
How’s your brother?
と言ってきたときに、まったく反応できなくなります。
「ハウズ」って何?
そんな発音聞いたことないんだけど・・・
となってしまうのです。
でも、文法の知識があれば、
「your brother は三人称だから、be動詞は is になるんだな。ということは、これはHow are you? の第三者バージョンってことか!弟の調子はどう?って聞いてるってことか!」
と分かるのです。
自動化するフレーズは「よく使う言い回し」でないと意味が無い
また、自動化するフレーズはあくまで「丸ごとよく使うフレーズ」でないと意味がありません。
たとえば、僕が中学校で習った This is a pen.のような例文では、自動化しても使うシーンがほとんどないのです。
だからこそ、自動化する価値がある例文が載っている本が必要です。
ただ、よくある瞬間英作文用のテキストの例文は、あくまで文構造にフォーカスしているので、例文自体は丸ごと使いづらいものが多いです。
そもそも、瞬間英作文の目的が「英文の自動化」ではなく、文型を身体に刷り込んで、ゼロから自分で英文を組み立てながら話せるようになることなので、むしろ例文を暗記してしまうのはよくないのです。
それぞれのトレーニングごとに役割が違うので、使う英文素材も使い分けるのが普通です。
それぞれの目的は、
・音読教材=聞いたり読んだりした時に、瞬時に意味が分かるようになる。一部の例文は、自動化させて丸ごと使える。
・瞬間英作文教材=文型を身体に刷り込む。例文を丸ごと英会話で使う目的ではない。(※僕の作っている瞬間英作文動画セミナーの英文は例外です)
・自動化用教材=フレーズを丸ごと覚える。構文を意識しなくても口から瞬時に出てくる。(例:最近僕が使っている「日本語のように話せるキレッキレ英語」のテキスト)
という感じで、分かれています。
そして最近、この3つを統合して1つの英文、つまり1冊のテキストで練習できる新刊本が登場しました!
それが、
という本です。
①知識を仕入れる
②音読で口に馴染ませる(聞いた瞬間に意味が取れるように)
③構文を意識しながら声だし(瞬間英作文)
④構文を意識せずに丸ごと使える(自動化)
の4ステップを、同じ例文でできるように工夫された本です。
次回から詳しくレビューします。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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