from 師範代Shinya
(→前回の続き)
今回、新しく出た「思ったことを英語にできる3ます英語」の大きなメリットは、
①第二言語習得論をベースにした勉強ができるワークブックになっていること
②英語を話すときに日本人がつまずきがちな「語順」の部分を、初心者にも分かりやすく身につける工夫が満載
という2点です。
第二言語習得論では、4種類のトレーニングを行うのがベストとされています。
1.知識の勉強(文法や英単語)
2.インプット(英文の内容にフォーカスした多読、多聴)
3.アウトプット(自分の意見を考えながら書く、話す)
4.スラスラトレーニング(考えなくてもフレーズが口から出てくるように、反復練習で自動化)
という4種類です。
このうち、今回の「3ます英語」の本は、1.に比重を置きながらも、2~4まですべてを体験できる作りになっています。
ここが、他のパターン練習本との大きな違いです。
同じテキストで1~4を回せるメリット
普通のパターン練習本は、主に1.や4.に特化した作りになっています。そして、2.や3.は、別のテキストを使って補う必要があるのです。
でも、それぞれのトレーニングで違うテキストを使うと、どうしても連動性がなくなります。
たとえば、パターン練習本で文型をいくつか練習した後、別のテキストで多読しようと思っても、さっき学んだ文型がタイミング良く出てくるとは限りません。
また、自分の意見を言うために、別の練習の本を使った場合でも、やはり同じ文型が出てくるとは限りません。
さらに、スラスラトレーニングのために、シャドーイングや再読、再聴をしようと思っても、また違うテキストを使うと、習ったばかりの文型を使うチャンスは減ります。
さらに、トレーニングの種類だけではなく、英文のレベルもバラバラになりがちです。
第二言語習得論では、上記4種類のトレーニング素材で使う英文を、できるだけ連動させた方が良い、とされています。
その点、この「3ます英語」では、
・英文のレベルも種類も統一された1冊で完結します。
・習った文型を使って、すぐに多読や多聴ができます。
・習った文型が身についているかどうかのテストが頻繁に登場するので、記憶に定着しやすくなります。
・習った文型を元に、自分の意見を書くアウトプットトレーニングのコーナーも用意されています。
・習った例文の中から、特に英会話でよく出るものを256本、巻末にテーマごとにまとめてあります。自分が使いそうなフレーズをスラスラトレーニングして、自動化できるようになっています。
ということで、とてもバランスが取れた本になっているのです。
日本人が英語を話せない理由を徹底的に分析した解説
この本のもう1つの特徴は、タイトルにも入っている「3ます」で英語を捉える習慣が身につくことです。
どんなに複雑に見える英文も、実はこの「3ます」でつかめるようになると、迷子になりません。
僕自身のこれまでの英語上達過程を振り返ってみても、確かに「英文のメインの骨組みが見えるかどうか」が、過去の自分と今の自分の大きな違いです。
僕は自分が初級だった頃(TOEIC300点台)、英語を聴いたり読んだりした時に、この「3ます」がまったく見えていませんでした。
そのため、英語が「単語ごと」でしか理解できなかったのです。
I don’t really have anything to do this tree-day weekend.
という言葉を聞いたり読んでも、ただ英単語の羅列にしか見えませんでした。
でも、今は脳が自動的に、
I =主語
don’t really have =動詞
anything to do = 目的語
this tree-day weekend. =かざり
というように、分類して英文を受け取ります。
その結果、英語の語順のまま内容を理解できるようになりました。
そして、自分が話す時にも、この分類と語順を意識しながら話すことができるようになっています。(もちろん、分かっていても会話の最中に語順をミスることは今でもありますが、分かっていないのとは大違いです)
今の状態になるまでには、何年もかかりました。
英語の3ますが透けて見えるようになるには、膨大な訓練が必要、というのが、今までの認識だったのです。
でも、この「3ます英語」では、この3ますだけに特化して、徹底的にトレーニングすることで、初心者でも早い段階でこの3ますを意識しながら英文を聞く、読む、話すができるようにデザインされているのです。
・・・つづく。
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