from 師範代Shinya
(→前回の続き)
「思ったことを英語にできる3ます英語」の本では、最初に日本語と英語の違いを分かりやすく解説しています。
「敵を知り己を知れば百選危うからず」
という孫子の兵法の通り、
・攻略したい相手=英語
・自分の母国語=日本語
の両方を知って初めて、確率(英語習得)が可能になります。
ところが僕たちは、母国語である日本語のことは、ふだんあまり意識しません。
日本語がどんな言語なのかを知らないまま、英語だけを学んでも、自分が英語でよくミスするパターンや理由が分からないのです。
日本人が英語を話す時によくあるパターンは、大きく2つあります。
①最初の第一声が出てこない
②語順がめちゃくちゃになる
僕も自分が初心者の頃に、よくこの2パターンで通じない悔しさを何度も味わっていました。
音読している時にはしっかり英語の構文を理解しながら声出しできているのに、なぜ自由英会話になると、この2パターンにハマるのか?
自分はまだ修行が足りないのか?
そもそも、英語の才能がないのか?
どんなにガンバッても、変わらないのか?
そんな悲しい気分になりました。
でも、日本語がどんな言語かを知れば、この2パターンは誰でも通る道で、克服するのには時間がかかることが分かります。
主語を言わない日本語
この「3ます英語」の本では、最初の方のページで、読者に日本語の特性を気づかせるために、僕たちがよくやる日本語会話例が出てきます。
A:「楽しかったね」
B:「うん。来週、忙しい?」
A:「そうでもない」
B:「ラッキー!」
これは、日本語の会話としては自然です。
すべての表現に共通していることがあります。
それは、「誰が」の主語が抜け落ちているということです。
でも、英語ではこういう言い方は絶対にしません。
英語では、主語を必ず入れるからです。
A:「私たち、楽しかったね」
B:「うん。あなたは来週、忙しい?」
A:「私は、そうでもない」
B:「私はラッキー!」
みたいに、毎回主語を入れるのです。
でも、今の日本語はとても変ですよね?
毎回主語を入れたら、なんだか外国人が話すカタコトの日本語みたく聞こえます。
そうなんです。
外国人(特に英語ネイティブ)が話す日本語は、毎回主語が入ります。
それは、英語の思考をそのまま日本語に変えながら話しているからです。
これと逆のことが、僕たち日本人にも言えます。
僕たちは、ふだん主語を言わないため、意識することがありません。
この「思考のクセ」が、英語を話す時の障壁になっているのです。
主語を言うクセをつけない限り、英語は話せない
僕も以前はこの「主語を言う」というクセをつけるのに、すごく苦労した記憶があります。
「楽しかったです」と言いたい時に、「Enjoyed!」とか言ってしまったり。
ちょっと慣れて主語を意識するようになっても、
How was your weekend?
(週末はどうだった?)
と聞かれて、
Oh! Weekend was enjoy!
とか、めちゃくちゃな主語と文法でしゃべってしまったり。
そんなミスを繰り返しながら、外国人バーでブロークンイングリッシュを話していた記憶があります。
ちなみに、僕の話し相手の外国人の友人たちは、ものすごく勘を働かせながら、僕の言いたいことを推測して反応してくれていました。
それでもよく「え?」みたいなリアクションをもらうことがありました。
やはり、主語がなかったり、違う主語を言うと、かなり戸惑うみたいです。
僕が英語を話すときに主語を言えるようになったのは、だいぶ後になってからです。
最初の1年間は、主語なしの「日本語直訳英会話」みたいな感じで、上達実感はゼロでした。
その後、瞬間英作文トレーニングを始めて1年半後ぐらいに、急に口から英語がスムーズに出てくる感覚を味わいました。
「こうやって言いたいことが言えるようになっていくんだ!」
と実感したのです。
この頃から、だいぶ主語を意識して言えるようになっていきました。
やり直し英語を始めた時から起算すると、主語を意識できるようになるまで2年半かかった計算になります。
ちなみに今では、「主語を言わない方が気持ち悪い」という感覚にまでなっています。
今回の「3ます英語」の本の序盤では、
「まずは、最初の第一声を言えないと、英会話が始まらない。」
というコンセプトのもとで、主語を言えるようになるための考え方のコツと、実践エクササイズがたくさん入っています。
もし僕がやり直し英語1年目の頃に、この本が出ていたら・・・
おそらく主語を言えるようになるまでに2年半もかかることはなかったでしょう。
ずっと近道できたはずです。
次回の記事では、主語を言えるようになるためのステップの一部を、この本の中からご紹介します。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
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