from 師範代Shinya
(→前回のつづき)(→この記事のシリーズを1話目から読む)
今回のバージョン4は、これまでにないほどの「大改訂」になります。
車で言えば、これまでが「マイナーチェンジ」だったのに対して、今回は「フルモデルチェンジ」と言っていいぐらいの変更です。
以前のバージョンをやったことがある人でも、改めてやる価値があるぐらい、大きく変わっています。
前回の記事では、改訂ポイントが大きく3つあることをお伝えしました。
↓↓↓
①英文の8割が新しいものに差し替わった。
②世界基準のCEFR(セファール)に準じて見出し語を選択。
③CDがなくなり、スマホでQRコード読み込み or ダウンロードして使えるようになった。
まずはこの3点から見ていきましょう。
①英文の8割が新しいものに差し替わった
これまでの速読速聴英単語シリーズの改訂で、ここまで多くの英文が差し替わったことはなかったのでは?というぐらい、大幅に変わっています。
とはいえ、全体的な雰囲気は前作を受け継いでいるので、「まったく別物のテキストになった感」はありません。
前作をやり込んだファンにとっても、違和感なく楽しめるでしょう。
今作のバージョン4の新しい英文は、僕たち大人の「やり直し英語学習者」寄りになりました。
前作までの英文では、
・子供同士が話す場面
・生徒と先生の会話
・親子の会話
などが多めに収録されていて、学生向けの印象が強めでした。
でも今回のバージョン4では、大人が登場する英文の数が増えています。
音読素材としては、大人にとって今まで以上に感情移入しやすくなったと思います。
②世界基準のCEFR(セファール)に準じて見出し語を選択
英文のレベルの基準も変わりました。
これまでは、日本の英語教育をベースに、「中学校で習う英単語」というベースがありました。
そこに加えて、「ネイティブなら子供でも知っているけど、日本の学校では習わない、身の回りの英単語」をプラスしていた構成です。
でも今回の改訂版では、ベースの英語レベルを世界基準のCEFRに変更しました。
CEFRの基準で初心者レベルとされている、A1~A2のレベル(下から1番目と2番目)で、英単語やフレーズが選定されています。
これにより、少し英単語の種類が変わりました。
これは実際にZ会の編集者の方に教えていただいたのですが、
日本の中学校で習う「environment = 環境」という英単語は、CEFRの世界基準では、意外と難しくて「B1レベル(下から3番目)」だそうです。
一方で、中学英語ではあまりフォーカスされない「appointment = 面会予約」という英単語は、世界基準ではA2レベル(下から2番目)ということでした。
こういったズレを、今回は世界基準のCEFR側に寄せたことで、英単語や表現もより実践的になったのです。
とはいえ、全体的には大幅に変わった印象はないので、ご安心ください。
特に前半のパート1&2は前作のバージョン3と共通する英単語が多く入っているので、違いはほとんど感じないでしょう。
前作になかったCEFR基準の英単語や表現は、後半のパート3に集約されています。
もしあなたが前作バージョン3を音読で仕上げてあって、今回のバージョン4のCEFR基準との違いを知りたい場合は、パート3をチェックしてみてください。楽しめると思います。
③CDがなくなり、スマホでQRコード読み込み or ダウンロードして使えるようになった。
これは、時代の流れに沿った変更で、ありがたいです。
今は、CDプレーヤーを持っている人の数がどんどん減っています。
また、ノートパソコンも薄型&軽量化が進み、ディスク読み込みトレイが付いているモデルが絶滅しつつあります。
代わりに、スマホやタブレットで音声を聞く人の数が爆発的に増えています。
そんな時代の流れの中で、「音声データがCDのみ」というのは、けっこう扱いにくくなってきました。
今回のバージョン4では、スマホやタブレットで音声を聞く人にとって嬉しい仕様になっています。
まず、全部の音声データを無料ダウンロードできるのはもちろん、各ページにQRコードが付きました。
このQRコード読み込み型は、個人的にはすごく使いやすいです。
音声の全データを100個以上ダウンロードしても、1度に聞くトラック数はせいぜい1~3個ぐらいです。
かえってダウンロードせずに、QR読み込みの方が便利だったりします。
以上が、大きな変更点3つになります。
次回の記事では、さらに踏み込んで細かい変更点を詳しくレビューしていきます。
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