from 師範代Shinya
(→前回のつづき)(→この記事のシリーズを1話目から読む)
前回の記事では、一番大きな改訂ポイントとして、
①英文が8割入れ替わった。
②英単語のレベルが世界基準(CEFR)で選ばれている。
③音声がCDではなく、ダウンロード&QRコード読み込み式になった。
という3点をお伝えしました。
今回の大改訂で変わった部分は、それだけではありません。
読者の使い勝手を最大限に考えた、細やかな配慮が行き届いた改訂ポイントが用意されています。
そこで今回は、さらに細かい部分に踏み込んで見ていきます。
①英文にスラッシュが付いた(パート1&2のみ)
僕が個人的に「おぉっ!なんと!!これは!!嬉しい!!」と思ったのが、英文にスラッシュが付いたことです。
スラッシュというのは、英文の意味のかたまりに入る区切り / のことです。
↓↓↓
Please come back / and visit us again soon.
(※本から引用)
このようにスラッシュを入れることで、意味が取りやすくなります。
特に初心者のうちは、どこで意味の区切りがあるのか分からないので、変なところで区切って調べてしまうことがあります。
たとえば上記の英文では、
Please come / back and visit / us again soon.
(どうぞ来てください / 後ろ&訪れる?? / 私たちは再び、そのうち?)
back and visit ってどういう意味だろう?
辞書で調べても出てこない・・・
となってしまいがちです。この時間は遠回りです。
でも、テキストの英文に元からスラッシュが入っていれば、
Please come back / and visit us again soon.
come back で辞書で調べてみよう。あっ!出てきた!
「戻ってくる」って意味なのか!なるほど。
と一発で分かります。
このスラッシュがあるおかげで、調べもの時間が大きく短縮できることが多いのです。
もともと、過去の速読速聴英単語シリーズには、Core1900にのみスラッシュが入っていました。(今の Core1900 Ver.5より前のバージョンです)
Core1900の英文は長くて難しいので、僕は自分が初めてCore1900に挑戦した時、このスラッシュにずいぶん助けられました。
もしスラッシュがなければ、意味のかたまりが見付けられずに、苦戦して勉強時間が長くなっていたでしょう。
スラッシュいる派 VS いらない派
もちろん、人によっては「スラッシュがジャマで逆に読みづらい」という人もいるでしょう。
もともと文法力が高い人にとっては、スラッシュがない方がスッキリして見やすいと感じるかもしれません。
実際、Core1900は読者の声で「スラッシュいる派」と「スラッシュいらない派」で真っ二つに意見が分かれたそうです。
そして、最新版の Ver.5では、スラッシュが廃止されました。
僕は「スラッシュいる派」なので、今回Basic2400にスラッシュが入ったことは、とても嬉しいです。
僕はスラッシュリーディングで自分の文法力と読解力を上げたので、本当に嬉しい改訂ポイントです。
ジャマになりづらい配慮
さらに今回のスラッシュは、よく見るとデザイン的にすごく細やかな工夫がされています。
まず、スラッシュの線は本のフォントと比べてかなり細めです。
さらに、色も薄いグレーになっていて、極力目立たないようになっているのです。
また、文の途中では「1本スラッシュ / 」 、ピリオドの部分では「2本スラッシュ // 」というように、パッと見で違いが分かるようになっています。
さらにスラッシュの数も、必要最低限になっています。
この長さであれば、真ん中での切れ目は一カ所だけです。
Please come back / and visit us again soon.
もっと細かく入れようと思えば、
Please / come back / and / visit us again / soon.
ぐらいまで区切れます。
ただ、ここまでやると全体的には見づらくなってしまうでしょう。
この辺りは好みの差になりますが、今回のBasic2400 Ver.4のスラッシュを入れる箇所は、最大限スラッシュがジャマにならないような配慮がなさています。
スラッシュが入るのはパート1&2のみ
また、スラッシュが入るのはパート1&2のみです。
最後のパート3では、スラッシュは入っていません。
これは、この改訂版がレベル別で分かれているからです。
パート1→2→3と進むにつれて、少しずつステップアップしていく仕組みになっているため、最後のパート3では、ひとり立ちしてスラッシュ無しでガンバれるように作ってあるそうです。
この辺りの作りも、「スラッシュいる派&いらない派」の両方の人たちの意見を重視しつつ、うまく折衷案を取り入れた形になっていると感じます。
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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