from 師範代Shinya
数ある英語テキストの中でも、長年に渡って指示され続けているロングセラーのシリーズと言えば、「速読速聴英単語シリーズ」です。
レベルも細かく分かれていて、初級(~英検3級レベル)から、上級(英検1級レベル)まで、学習者の今のレベルに応じて選べるようになっています。
そんな速読速聴英単語シリーズの中で、最も基礎レベルになる「Basic2400 ver.4」が、去年の春に改訂されました↓↓↓
Basic2400には、英会話力の土台を築くための中学英語の範囲内で書かれた「日常で使える英文」が、ギッシリ120ユニット分入っています。
タイトルの通り、これが4バージョン目になります。
速読速聴英単語シリーズは、同じ本が何度も改訂を重ねて発売されることで、熟成されていくという強みがあります。
・読者の声を反映して、より勉強しやすくするための作りの工夫
・時代の変化に合わせて、英文の内容を改訂
・テキストに収録する英単語を選ぶ基準の見直し
など、どんどん進化していくのが特徴です。
ちなみに僕は、まだ英語講師になる前に、Basic2400のバージョン1を買って音読しました。
ちょうどその時期に、カナダのバンクーバーに留学したのですが、現地での日常生活にめちゃくちゃ役立った記憶があります。
・ホストファミリーとの夕食タイムの会話
・ホストファミリーと一緒に買い物した時の会話
・家に入ってきたチラシを読む時
・現地でできた友達とのカジュアルな会話
など、フォーマルでない場面の英会話では、Basic2400で学んだ英単語やフレーズに、ずいぶん助けられました。
海外にいるからこそ、Basic2400のテキストの実用性を実感したのです。
Basc2400を使ってレッスン
あれから十数年、今は英語を教える側になりました。
そして、Basic2400のテキストを使ってレッスンをしています。
これまで数年間、バージョン3を使ってレッスンをしてきました。
おかげで、バージョン3の中に入っている英単語や例文のレベル感が、肌で実感できるところまで熟成されました。
そして最近、バージョン3を受けている生徒さん達から、
「バージョン4を使ったレッスンも作ってください!」
という熱いご要望をいただきました。
そこで僕は、「今からバージョン4を使ってレッスンをするとしたら、どのユニットからやろうかな?」という視点で、バージョン4の例文をじっくり読み返してみました。
実は、去年の春にバージョン4が発売されたタイミングで、僕は1度レビュー動画を作っています。
でも、あの時には主にレイアウトの変更や、音声CDの廃止、新しく加わったスラッシュなど、表面的に分かりやすくてインパクトのある部分を中心にレビューしていました。
でも、今こうして中身の例文を「レッスンに使うという視点」でじっくり読み込んでいくと、バージョン3とのレベル感の違いに気付いたのです。
英単語の選定基準が変わった
実は今作のバージョン4の一番の違いは、英単語の選定基準です。
バージョン3までは、
・中学英語+ネイティブの日常英単語
というコンセプトでした。
日本の中学校で習う文法と英単語をベースに、「ネイティブなら子どもでも知っているけど、日本人は知らない英単語」を盛り込んでありました。
TOEIC高得点の人でも、盲点になるような日常的な英単語が盛り込まれていて、これが海外生活でとても役立つのです。
バージョン3の時点でもすでに完成されていると感じましたが、今回のバージョン4では、
・世界基準の基礎レベル英語+ネイティブの日常英単語
に変更になりました。
それに合わせて、英文も全体の8割が新しく書き下ろされたのです。
つまり、バージョン3とバージョン4は、土台の英単語の選定基準が変わったという点で、違いが大きいということです。
正直、僕は最初、
「基礎レベルであれば、そんなに大きく変わらないだろう」
と思っていました。
でも、今こうして自分がレッスをする視点でバージョン4の英文をじっくり読んでみると、明かな違いに気付きました。
ひとことで言うと、全体的にレベルが上がっているのです。
僕は、日本の中学英語と世界基準のベーシック英語のレベルの違いを、痛感しました。
・・・つづく。
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