【速読速聴英単語Basic2400 ver.4を見て感じた、日本と世界の「英語ボキャブラリー基準」の違い②】

 from 師範代Shinya

(→前回のつづき)

最近、改めて Basic2400 バージョン4のテキストの英文をじっくり読み込んでみたところ、ボキャブラリーのレベルの違いに驚きました。

1つ上のレベルのテキストである Daily1500 と同じ英単語もちらほら登場するのです。

もちろん、Basic2400バージョン4の方が、より短い例文になっているので、文法的には理解しやすいです。

でも、英単語単体で見ると、けっこうハイレベルな英単語をバージョン4の中では見かけます。

バージョン3では見かけなかった英単語やフレーズが、よく出てくるのです。

「これが世界基準の基礎レベルかぁー!」

と、僕は思わずつぶやいてしまいました。

やはり、日本の中学英語と、世界基準のCEFR(セファール)では、土台のレベルが違うんだなと、改めて感じます。

カジュアルな表現も

Basic2400バージョン4で僕が「レベルが高い」と感じたのは、収録英単語の「語彙レベル」だけではありません。

語彙レベルが上がると、フォーマルな印象を与えます。

でもカジュアルな表現も、あまり学校の教科書で見かけないようなものがBasic2400バージョン4には登場します。

たとえば、

How so? (どうしてそう思うの?)

You are something else!(君たちはスゴいね!)

What’s all this?(一体どういうこと?)

などです。

これらの表現は、英単語1つ1つはすごくシンプルです。

でも、この組み合わせでどういう意味になるのか?が予測しづらいです。

リスニングで苦労するのは、短いフレーズ

実はリスニングをする時には、こういった短くてパンチの効いたフレーズの方が、聞き取りづらかったりします。

また、いつも聞き慣れたフレーズの真ん中に別の単語が入ってくると、

「あれ?」

となったりします。

たとえば、

What’s this?

と聞かれたら聞き取れるけど、

What’s all this?

と聞かれると、全体のスピードやリズムが変わってきます。

また、音のつながりで違って聞こえたりします。

ワッツディス?

という音には反応できても、

ワッツォーディス?

という音になると、途端に聞き取れなくなったりするのです。

あなたもおそらく、そういう経験があるのではないでしょうか?

リスニングで苦労するのは、実はこういった短いフレーズの方が多かったりします。

Basic2400バージョン4には、こういった日本人の英語学習者の盲点になるような、短いフレーズが登場します。

耳が反応できるようになる方法

こういった短いフレーズに耳が反応できるようになるためには、

「全体の音に慣れる」

しかありません。

これまでのあなたの脳内の英語発音データベースに、

ワッツディス?

という音だけしか入っていなかったら、

ワッツォーディス?

を新しくインストールしていくのです。

インストールするために必要な作業が、「繰り返し刷り込み」です。

何度も繰り返し音読しながら刷り込むことで、とっさの時にも耳が反応できるようになります。

また、単にこのフレーズだけを音読して覚えるのではなく、

「どういったシチュエーションで、どんなノリで使われるのか?」

までを一緒に覚えれば、相手がこのフレーズを使ってくるタイミングが予測できるようになります。

すると、より聞き取れる率がアップするのです。

そのためには、フレーズ単体で覚えるのではなく、前後の文脈の中で覚えた方が良いです。

Basic2400バージョン4の英文は、すべてのユニットがストーリー仕立てになっているので、どんな話の流れの中で使われるのかを知ることができます。

使いどころが分かれば、覚えたフレーズを自分が使おうと思った時にも、相手との関係性や、その場のノリなどを適切に見極めることができます。

そして、「ここぞ!」という時に、覚えたフレーズを炸裂させることができるのです。

ベストな状況にビシッとハマッてフレーズを使えたときには、最高に気持ちが良いです。

そして、その体験は永久記憶としてストックされます。

これは、すべての音読用の英語テキストに言えることです。

中でも、Basic2400バージョン4は、世界基準のCEFRをベースに英単語やフレーズ選定がされているので、より日常会話で使う頻度は多くなるでしょう。

 

・・・つづく

 

p.s.Baisc2400を使った新動画セミナーを本日12:00リリース!お楽しみに

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