【英語にもあった!「本音とタテマエ」世界でバズッたイギリス英語の真の意味③】

 from 師範代Shinya

(→前回の続き)

※オンライン英会話レッスンで、20代のイギリス人男性の先生がシェアしてくれた、「イギリス英語のウラの意味を翻訳する表」の続きです。

⑤評価

1.イギリス人が言うセリフ

Quite good.
(かなり良い)

2.他の国の人にはこう聞こえる

Quite good.
(かなり良い)←言葉どおり

3.イギリス人の真意

A bit disappointing.
(ちょっと残念)

これも、日本人の僕たちには分かる感覚ですよね。

友達から、「この新しい服、どう?」と聞かれて、

「うん・・・いいんじゃない。似合ってる。」

と答えたものの、本当は「派手すぎて微妙だな。どこで買ってきたんだろう?」とか思っている・・・

なんてシチュエーションに似ています。

⑥提案する

1.イギリス人が言うセリフ

I would suggest…
(こんなのどうかな?)

2.他の国の人にはこう聞こえる

Think about the idea, but do what you like.
(このアイデアも考えてみて。でも、あなたの好きにしたらいいよ)

3.イギリス人の真意

Do it or be prepared to justify yourself.
(これをやれよ!もしやらないなら、自分の行いを正当化する準備をしておけ!)

これも面白いですね!

suggest というのは、相手に弱い提案をする時に使う言葉です。

弱いので、「こんな考えもあるよ。」という感じの、押しつけない雰囲気を出すことができます。

さらに助動詞の過去形の would が付くことで、より丁寧で、押しつけがましくない雰囲気を出しています。

にも関わらず、内心は、

Do it! という命令形で、他の選択の余地を与えないイメージになっているのです。

もし私の提案を無視して自分のやりたいようにやったら、後からその行動を正当化する理由を言えるように準備しておけ!

というあたりも、とても強い反発を感じますよね。

穏やかな表現のウラに隠れた、怖いセリフです。

日本人でも、上司や社長が明らかに間違った方向に進もうとしている時に、部下の社員がこういう遠回しな言い方をすることがありそうです。

次に行ってみましょう!

⑦話題を変える

1.イギリス人が言うセリフ

Oh, incidentally / by the way…
(あ、ところでさ・・・)

2.他の国の人にはこう聞こえる

That is not very important.
(今から言うことは、大したことない)

3.イギリス人の真意

The primary purpose of our discussion is…
(私たちが話したいことの本題は・・・)

これも、日本語に近い感覚かもしれません。

本題に入る前の雑談が盛り上がりすぎて、全然違う方向に進んでいる時に、本題に引き戻そうとして、「ところでさ、今日の本題だけど・・・」というように言うことがあります。
ただ、英語の by the way は文字通りに訳すと、

by = そば

the way = その道(今の話題)

という意味なので、「今の話題(本題)からそれるけど」という風に聞こえるのです。

そのため、アメリカ人にとっては、「本題からずれた、どうでも良い話」と捉える傾向があるのかもしれませんね。

⑧話題を変える

1.イギリス人が言うセリフ

I was a bit disappointed that…
(あれはちょっとだけ残念でした・・・)

※that 以下には文章が来て、何に対してイラついているのかを伝えます。

2.他の国の人にはこう聞こえる

It doesn’t really matter.
(大したことじゃないんだけどね。)

3.イギリス人の真意

I am annoyed that…
(私はイライラしています・・・)

※that 以下には文章が来て、何に対してイラついているのかを伝えます。

これは、ネガティブ表現の控えめバージョンですね。

実はすごく怒っているのに、それを小さく表現します。

日本語で、

「大したことじゃないんだけどさ、○○の時にちょっと・・・え?って思っちゃったんだよね。大したことじゃないんだけど。」

と言う時の、「大したことじゃない」の部分が、「a bit disappointed」に相当します。

でも、イギリス人がこれを言う時には、相当頭に来ている時なのでしょう。

「普段なら何も言わずに済ませる私が、言わなければならないほどにヒドい状況なのよ!」

というニュアンスがあるのでしょう。

ちなみに、ここは時制にも注目です。

最初の文では、

I was ~と過去形が使われています。

ということは、「今はもう、そう思ってないよ」という柔らか表現なのです。

対して真意の方では、I am ~というように、現在形が使われています。

これは、「今でもそう感じている」という意味なので、より感情が強くなります。

このあたりにも、イギリス人の「言葉に隠された怒り」を感じますね(笑)

 

・・・つづく

 

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