【英語を聞き取る「耳の感度」を上げる本⑤】

 from 師範代Shinya

(→前回の続き)

※真のリスニング力を養うための「英語への耳の感度UP」専用テキストのレビューの続きです。

前回までの記事で、このテキストの細かい作りについて解説しました。

TOEICリスニングパート1を例に解説しましたが、パート2の章も同じコンセプトで作られています。

「推測聞き」ができないようにできているのです。

パート1では、写真を先に見れないことで、推測ができない工夫がされていました。

パート2では、質問文を先に見れないことで、推測ができない工夫がされています。

パート2の問題は、

Aさん:この間の映画どうだった?(質問)

Bさん:面白かったよ!(回答)

というように、ABの会話文で成り立っています。

Bさんの回答が3パターン用意されていて、正解ではない「おとり回答」が2問混じっているのです。

しかも、そのおとり回答が「正解ぽい雰囲気」になっているので、引っかかる人が多いです。

Aさんの発言と同じ英単語が使われていたり、時制が同じだったりするのですが、よく聞くとまったく違うことを言っています。

この引っかけ問題に引っかからないようにするためには、「一字一句聞き取るリスニング力」が必要になるのです。

パート2の戦略では、質問文を聞いた後に、回答文を「予測する」というテクニックがよくあります。

でも、ロイ先生のこの本では、「質問を後出し」することで、この予測を一切できなくしているのです。

「意味を考えない」という、新しいリスニング法

僕は、今回のロイ先生の本で初めて、「意味を考えないで音だけに集中するリスニング」というメソッドを知りました。

これは、とても新鮮でした。

最初は、試しに数ページぐらいやってみて、その中でレビューするページを決めようと思っていました。

でも、いざやり始めると、音だけに集中するゲーム感覚が面白くてすっかりハマってしまい、毎日の夕食後のルーティーンになってしまいました。

最初は15分ぐらいと思っていたのに、いつの間にか30分、40分と増えていき、次々と問題を聞いているうちに、気付いたら1時間ぐらい没頭している日もありました。

意味を考えずに聞くと集中力がアップするので、リスニング自体が快感になるのに気付きました。

さらにレベル的にも、最初は楽勝だと思っていたのに、意外に聞き取れない問題がチョコチョコ出てきて、それがまた闘争心に火を付けるのです。

結局1週間で1冊すべての問題をやり終えました。

聞き取れなかった例文は、トータル5問でした。

これらの5問が全体的にバランスよく散りばめられているので、適度な刺激を感じながら楽しめました。

ゲーム感覚で楽しくできたのが、集中力を保てた理由だと思います。

全部やってみた感想

全部やってみた感想は、「このリスニング勉強法は効果あるぞ!!」ということです。

僕は今回初めて、「意味を考えずに音だけに集中して書き取る」という手法を試してみたのですが、これは確かに効果がありそうだと実感することができました。

もちろん、最終的には英文の意味まで理解できないと、相手の言っていることが分かりません。

でも、「聞きながら英文の意味まで理解しようとする時の脳の負担」と、「音だけに集中している時の脳の負担」は、大きく違うと感じました。

音の聞き取り練習と意味理解の勉強は、分けて練習した方が効率が良い、ということを実感しました。

僕自身も、ふだん自分の音読セミナーの中では、意味を取る前に発音だけを練習してもらっています。

ある程度発音に慣れてから意味を取る、という流れを組んでいます。

今回のロイ先生のリスニング練習では、そこからさらに「音の聞き取り」に特化したリスニング訓練を重ねる、という感じです。

そして、実はこのロイ先生の本の効果は、僕の身近な人物にテキメンに現れました。

妻のサヤのリスニング力がアップしたのです!

 

・・・つづく

 

今回紹介した「イングリッシュ・ドクターのTOEIC L&Rテスト最強の根本対策 Part1 & 2」はこちら↓↓↓

p.s.【6月9日まで期間限定】でこのテキストを使ったセミナーを販売していましたが、書きたいことがたくさんありすぎて期間内にブログのテキストレビューが終わりませんでした!もう少し延長させていだきます・・・

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