from 師範代Shinya
これまでに発売された分厚い英文法書の中で人気のものは、
・一億人の英文法

・真・英文法大全

だと思います。
大型書店には必ず置いてあるし、アマゾンのレビュー数もたくさん付いています。
今回の新刊「英語を学ぶすべての人のための英文法」も、おそらくこのカテゴリーの中に加わって、「三銃士」として名を連ねることになるでしょう。
もしかして、あなたもこの三銃士のテキストのどれかをすでに持っていたり、これからどれを買うべきか?迷っているかもしれません。
そこで今回の記事では、僕の個人的な感想としてこの「三銃士の違い」を解説したいと思います。
「一億人の英文法」との違い
一億人の英文法も、分厚い文法書で、ネイティブのイメージで文法を学べるという点で、共通点が多いです。
ページ数も巻末ふろく抜きで660ページあるので、ボリュームも「英語を学ぶすべての人のための英文法テキスト」と同じぐらいです。
僕が感じる一番の大きな違いとしては、「一億人の英文法」方が、例文がこなれていることです。
ネイティブっぽい、カジュアルな言い回しも多く入っています。
日本語訳も、かなりカジュアルで会話的です。クスッと笑ってしまうようなジョークも、所々に盛り込まれています。
そのため、やり直し英語を始めたばかりの初心者が読むと、知らない英単語やムズカしく感じる表現も多いと感じるかもしれません。
もちろん、すべての英文がそうなわけではありません。教科書的なシンプルな例文もあります。
ただ、著者の大西先生とポール先生の本は、昔から「ネイティブ志向」なので、こなれた例文を多く使う傾向があります。
このスタイルは、ハマる人にはバチッとハマるし、ハマらない人には理解しづらいと感じるかもしれません。
一方、今回の「英語を学ぶすべての人のための英文法」には、そういったカジュアルでこなれた表現はほとんど入っていません。
できるだけシンプルで短い例文で、日本語訳も普通のトーンなので、良い意味で「教科書的」です。
そういう意味では、クセが少ないのは「英語を学ぶすべての~」のテキストと言えるかもしれません。
一度、本屋さんで立ち読みしながら、例文を20本ぐらいサラッと見比べて、しっくり来る方を選ぶのもアリだと思います。
歴史の解説があるかどうか?の違い
さらに、「英語を学ぶすべての~」のテキストでは、語源や歴史の解説があります。
「一億人の~」の方は、あくまで文法の会話での使い方や、ネイティブのイメージ解説がメインなので、詳しい語源や歴史が書いてあるわけではありません。
そこが違うところです。
歴史を知ることに価値を感じるかどうか?の好みで選んで良いと思います。
音声データがある or なしの違い
ちなみに、「一億人の~」の方は、例文の読み上げ音声データが別売りのCDブックが売られています。
音声データはアプリ版も出ているようなので、スマホで音声を聞きたい場合は、アプリ版を購入する方が便利だと思います。
一方で、「英語を学ぶすべての~」の方は、音声データはありません。
このブログ記事を書いている時点ではないだけで、今後の売れ行きと読者からの要望次第では、別売り音声データが発売される可能性がゼロではないかもしれませんが、現時点ではそこが大きな違いです。
個人的には「音声データ」は不要
僕は個人的には、この手の分厚い文法書の例文については、「音声データを聞かない派」です。
というのも、ものすごい数の収録例文を音声で確認していくのは、時間がかかるし骨の折れる作業だからです。
こういう分厚い文法書を読むときには、「知識のインストールだけ」と割り切って、サラッと読むだけに抑えています。
その代わりに、音読教材や瞬間英作文トレーニング教材では、しっかり音声を使います。
僕は教材は用途によって使い分けてるのが良いと思っているのですが、そのあたりの好みは個人差があると思います。
もしあなたが、音声データを使う方がモチベーションが上がる場合は、「一億人の~」のテキストの方が合うかもしれません。
また、もう一冊の「真・英文法大全」の方にも、音声データが付属します。
こちらも、次回の記事で詳しく比べながら解説していきます。
・・・つづく。
※今回、出版社さんからサンプル本の提供を受けてレビューしています。
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