
from 師範代Shinya
前回の記事では、類書として「一億人の英文法」との違いを解説しました。
今回は、もう1つの類書、「真・英文法大全」と比較してみます。
まず、分かりやすいのはページ数の違いです。
「英語を学ぶすべての人のための英文法」は、約600ページ。
「真・英文法大全」は、約900ページ。
ボリュームで見ると、約1.5倍の違いがあります。
当然、厚さも重さも違います。
おそらく、「真・英文法大全」を持ち歩くのは現実的ではありません。
でも、「英語を学ぶすべての人のための英文法」は、見た目の割にけっこう軽いので、バッグに入れてギリギリ持ち歩ける感じがします。
実際に、僕はこの1ヶ月間、電車に乗って移動している間に読めるように、常にバッグの中に入れておきました。
少なくとも、大きめのバックパックであれば、問題なく常に持ち歩けます。
読み終わるまでにかかる時間の差
一番大きいのは、最後まで読み終えるまでにかかる時間の差だと思います。
特に、「英語を学ぶすべての人のための英文法」の方は、レベルの表記ゲージがあります。
レベルゼロ:全員読むべし
レベル1:初心者でも知っといて損なし
レベル2:中級者なら知っておくと便利
レベル3:上級者だけ読んでね
という感じです。
さらにマニアックな解説は、巻末に「深掘り解説」として別枠で収録されています。
レベル表記はゲージの形をしていて、ひと目で分かるようになっています。
そのため、「今の自分にとって必要な項目だけ」を、ふるいにかけながら読み進めることができるのです。
飛ばしながら読んでいけば、おそらく初心者~中級者ぐらいの方が最後のページまで行くのは、だいぶ早いのではと思います。
1冊でどこまで極めるか?
僕の感覚としては、1冊でどこまで極めるか?で、「真・英文法大全」にするか、「英語を学ぶすべての人のための英文法」にするかを選ぶのが良いかと思います。
「真・英文法大全」の方は900ページもあるので、収録されている文法項目や内容解説は、かなり細かいと思われます。
僕も1つ1つの文法項目を見比べてチェックしたわけではないので、あくまで主観ですが、「真・英文法大全」は、よりマニアックな文法項目までカバーしている印象があります。(著者の関先生は予備校講師というのも、関係しているのかもしれません)
自分が1冊でどこまで極めたいか?で、選ぶのが良いかと思います。
・1冊ですべてを余すところなく、文法の達人になりたい!と思ったら、「真・英文法大全」。
・とりあえず、今の自分に必要な文法だけをサクッと学び、後からレベルが上がってから、もう一度読み直しながらさらに深める。といった学習法をしたいなら、「英語を学ぶすべての人のための英文法」。
という感じです。
あなたには、どちらのコンセプトがしっくり来ますか?
1冊にまとめるという便利さ
僕はこれまで、自分の文法学習には、独立したテキストを何冊も使ってきました。
・一番最初は、中学校の授業用の英語テキスト×3冊。(これで、主語とは何か?名詞、動詞の違い、などの文法用語をゼロから学びました)
・次に、大西先生とポール先生の「ネイティブスピーカーシリーズ」×8冊。(これで、文法をルールの丸暗記ではなく「ネイティブのイメージ」で覚えました)
・必要に応じて、足りない部分を「ロイヤル英文法」でカバー。(これも分厚い文法書で、辞書的にルールを確認するのに使っています)
この方式でムズカしいのは、「次にどれを選ぶか?」です。
自分のレベルに合わないテキストを選ぶと、途中で挫折してしまいます。
でも、今回のように1冊にすべてがまとまっている文法書は、とても便利です。
とりあえず、この1冊だけ読破すれば、文法は一通りマスターできることが保証されているからです。
特に、文法書には著者の先生のカラーが出ます。
同じ文法項目を解説している場合でも、著者の先生が違うと、頭に入ってくる度合いがまったく変わることも、僕は経験してきました。
このあたりは、もう好みや相性の問題だと思います。
自分にとって分かりやすい文章の書き方、解説をしている先生を見つけたら、その先生の著書の中から選べば、大きな失敗はありません。
その点でも、1冊にまとまっている本は、同じ著者の先生が最後のページまで書いているので、読みやすく感じます。
最近、人気になってきている「分厚いけど読みやすい文法書」シリーズに、新しく加わった、「英語を学ぶすべての人のための英文法」。
もし気になったら、ぜひ本屋さんでパラパラめくってみてください。
YouTube動画でも詳しくレビューしています。
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(完)
※今回、出版社さんからサンプル本の提供を受けてレビューしています。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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