from 師範代Shinya
前回の記事では、文法書の大事な機能である「知りたい文法項目の調べやすさ」が、この本にはしっかり備わっていることをお伝えしました。
文法の辞書的な使い方ができるというのは、ページ数の多い分厚い本にとって大事です。
もちろん、読み物として1ページ目から順番に読んでいく楽しみ方もできます。
その場合は、各ページの文法解説の項目に「レベル表記」があるので、そこに合わせて読んでいくことができます。
自分のレベルに合わせて読める目盛り付き
・無印=レベル0(すべての人が読むべき項目)
・目盛り1=レベル1(細かい言い回しの違いなどを解説)
・目盛り2=レベル2(さらに細かいニュアンスの違いを解説。中級者向け)
・目盛り3=レベル3(マニアックな解説。上級者は知っておいて損なし)
・巻末の深掘り解説コーナー=めちゃマニアックな話。(英語の先生や、英語文法マニアが読んだら楽しめる知識が満載)
という感じです。
それぞれの解説はとても分かりやすく、例文もシンプルなのですが、扱う文法項目が高度になると、理解しづらいポイントが出てくると思います。
それぞれの項目の目盛りを確認しながら、「ここは読んでおくべきか?読み飛ばすべきか?」を決めていくことができます。
たとえ「読んだけど理解できない」という状況になっても、目盛りを見て自分のレベルに合っていなければ、「ま、いっか!」と気にしない、という判断ができます。
個人的にハマる深掘り解説
僕は個人的に、この本の「深掘り解説コーナー」が気に入りました。
これまでイメージ英文法を学び続けてきた身としては、とても面白い情報が満載です。
ネイティブのイメージだけではなく、「なぜそのイメージが生まれたのか?」という歴史や起源が分かるのです。
また、これまで暗記するしかなかった動詞の変化などのルールも、「どういう経緯で今のルールになったのか?」を詳しく解説しています。
これを知ったからといって、英語を話すスキルがアップするというような類いのものではありません。
でも、「楽しみながら文法ルールを再確認できる」というのは、長い目で見て英語力全体の底上げになる感じがします。
分厚い本を読破する達成感
この手の分厚い本は、なかなか読破するのがムズカしいと思います。
特に文法書は、内容をしっかり理解しながら読み進めなければならないので、最後まで読み切るのはかなりハードです。
だからこそ、読み切った時の達成感は大きいと思います。
でも、この新しい文法書「英語を学ぶすべての人のための英文法」は、1つ1つの解説が丁寧で、分かりやすい言葉で書かれています。
そのため、読み進めるのが苦になりません。
もちろん、全部の項目を読んで理解する必要はなく、先ほどのレベル表記に合わせて読み飛ばしていけます。
たとえ読み飛ばしたとしても、1冊すべてを読み切った時の達成感は大きいでしょう。
分厚い本だと、何となく手に取るのも怖くて買えないイメージがあるかもしれません。
でも、実はこの本、発売直後からめてゃくちゃ売れているらしく、発売後1ヶ月未満で増販が決まったそうです。
これまでに発売された分厚い英文法書の「一億人の英文法」や「真・英文法大全」などの類書も、かなり売れているようです。大型書店には必ず置いてあるし、アマゾンのレビュー数もたくさん付いています。
この新刊も、おそらくこのカテゴリーの中に加わって、「三銃士」として名を連ねることになるでしょう。
もしかして、あなたもこの三銃士のテキストのどれかをすでに持っていたり、これからどれを買うべきか?迷っているかもしれません。
次回の記事では、僕の個人的な感想としてこの三銃士の違いを解説したいと思います。
・・・つづく。
※今回、出版社さんからサンプル本の提供を受けてレビューしています。
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