【日本の「自然を愛する文化」が、英語リスニングのハードルを上げる理由⑦】

 from 師範代Shinya

(→前回の続き)

意味を考えないリスニングは、「聞き流し」とはまったく違います。

聞き流しは、脳が集中していない状態でなんとなく英語の音が耳だけに入っている状態です。

これでは、単なるBGMになってしまい、効果はありません。

意味を考えないリスニングでは、

①意識を全集中して、聞こえた音を聞こえたまま書き取ったり、リピートしたりして、自分で再現する。

②そのためには、できるだけ短い英文素材を使う。読み上げ時間は2~3秒程度。

③自分が書き取った英文が合っているかどうかを、一字一句確認する。音と文字を脳内で完全に一致させる。そのためには、聞いた英語を文字起こしした台本が必要。(リアル英会話では無理)

④聞き取れなかった部分は、英語音声を何度も繰り返し再生して、その音に聞こえるようになるまで聞き続ける。できれば声にも出す。

という作業が必要です。

初心者の頃の僕にとって、英語の歌を練習することは、「意味を考えないリスニング練習」の素材としてはピッタリでした。

英語の歌の練習の場合、このすべての要素を満たしてくれます。

①意識を全集中して、聞こえた音を聞こえたままリピートする。歌詞は伴奏に合わせるので、強制的にネイティブと同じリズム&スピードで発音せざるを得ない。

②英語の歌詞は、1文が短い。1行の歌詞の読み上げ時間は2~3秒程度。

③自分の発音が合っているかどうかを、歌詞カードを見ながら一字一句確認する。音と文字が一致するまで繰り返す。

④聞き取れない部分は、曲を何度も繰り返し再生して、その音に聞こえるようになるまで聞き続ける。そして、自分もその音で発音できるようになるまで声に出す。

という流れです。

こうして並べてみると、本当に英語の歌の練習とリスニング訓練は似ていると感じます。

バラード曲は初心者向き

僕は最初、ゆっくり目のバラードで練習していました。

ゆっくり曲でないと、自分の舌が回らなかったからです。

僕が最初に歌えるようにしたのは、名作映画「ネバーエンディングストーリー」の主題歌です。

子どもの頃から大好きで何度も繰り返し見た映画なので、メロディーが頭の中に入っています。

ネバーエンディングストーリーの歌詞は、全体的にとてもゆっくりで、初心者向きだと思います。

ネーーバーーエンディングスト~リーーーー

みたいな感じで、長く伸ばす箇所が多く、焦らずに練習できるのです。

それでいて、世界的に有名な映画のテーマソングなので、ネイティブの人たちも知っています。カラオケで歌うと、とても盛り上がりました。

他にも、僕は練習したことがありませんが、カーペンターズの曲はゆっくり目のものが多くて、英語学習者に人気なイメージがあります。

もしあなたが、速いテンポの英語の曲を歌えるようになりたいと思っていたとしても、まずはバラード曲から始めると、ムリなく階段をかけていくことができると思います。

少しずつスピードアップ

次に僕が選んだのは、「バックスリートボーイズ」というバンドの曲でした。

彼らも世界的に有名なので、カラオケ曲としては最適でした。

僕が最初に練習したのは、Shape of My Heart というゆっくり目のバラード曲でした。

ネバーエンディングストーリーに比べると、リズムに変化があるパートがあって、けっこう早口でしゃべる部分もあり、ステップアップにはちょうど良いと感じました。

バックストリートボーイズの曲に共通していたのは、「ネイティブがみんな知っている」ことです。

カラオケ用の曲として、「みんな知っていて盛り上がること」は一番大事な要素だったので、そこを選定基準にして、僕は練習するための曲を選びました。

 

・・・つづく

 

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