from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
前回の記事では、「トーク台本作り」の大切さをお伝えしました。
特に、自己紹介トークの台本は、事前に作って暗記しておくことをオススメします。
日本文化で生きていると、自己紹介するチャンスはあまりありません。
でも英語圏に行くと、自己紹介は必須になります。
「日本の中の小さな英語圏」のような外国人バーに行って英会話を楽しみたいなら、台本作りをしておく恩恵は大きいです。
そこで今日はおまけ情報として、僕が初対面の外国人と話す経験の中から、「え?そうなの?」と驚いたことをお伝えします。
ネイティブは会っていきなり Nice to meet you! と言わない
これは、僕にとってはけっこう大きな「え?そうなの?」でした。
教科書などの会話文では、会った人達がいきなり
「I’m Shinya. Nice to meet you!」
「I’m Mike. Nice to meet you too!」
みたいなやりとりをする例文が出てきます。
僕は最初、それが普通だと思っていたので、外国人バーでもやっていました。
でも、どうもネイティブたちの反応が良くないのです。
これはだいぶ後になってから知ったのですが、初対面の人同士がいきなり会話の最初で Nice to meet you! と言い合うケースはほとんどありません。
共通の知人から紹介してもらった時だけは例外で、いきなり Nice to meet you! から入ることもあります。
また、ビジネスでアポを取った上で会った時には、最初から Nice to meet you! と言い合うシーンもあります。
でも、それ以外の普通の英会話では、ネイティブたちはほとんど言わないのです。
教科書にはそんなことどこにも書いてないので、僕は何度もやらかしてしまい、ネイティブたちからちょっとひかれてしまったことがあります。
外国人バーの外でもやらかした体験
ちなみに外国人バー以外の場所でも、僕は「いきなり Nice to meet you!」をやらかしてしまったことがあります。
それは、ハワイの有名な画家であるクリスチャン・ラッセン氏が来日した時のことです。
ラッセン氏は、イルカの絵で有名です。
写真のような美しい海とイルカのコンビネーションの絵が、日本で人気を博しているようです。
そのラッセン氏の個展&即売会が、年に1回ぐらいのペースで開かれていました。(今はどうなっているのか分かりませんが)
僕の通っていた英会話スクールから徒歩5分の場所に、大きなイベント会場があって、そこにラッセン氏が来て、講演なども行っていました。
僕は、英会話を始めたことでラッセン氏の講演に興味が出てきました。
絵画にはまったく興味も知識もありませんでしたが、とりあえずラッセン氏の英語がどのぐらい聞き取れるか?腕試しに行ってみることにしたのです。
会場に入ると、絵がたくさん飾ってあって、それぞれに値札が付いていました。
最初の入り口付近には、値段が100万~200万円超えの金額の絵が飾ってあって、順路を進むとだんだん価格が下がっていって、最終的には20万円ぐらいで買える絵も展示してありました。
不思議なもので、最初は値段が高いと感じていた絵も、200万円台からだんだん下がって20万円ぐらいまで落ちると、「おっ!安いじゃん!」と感じてしまうものです。
絵に興味の無い僕ですら安く感じたのですから、絵が好きな人であれば、なおさら安く感じるでしょう。
実際に、その場で絵を買っている人達もけっこういました。
僕が絵を見ていると、突然、目の前のついたてのスキマが開いて、ラッセン氏が出てきました。
「おぉっ!まさか!!これは本人だ!!これは英会話のチャンス!!」
僕は外国人バーで培った反射神経で、素早くラッセン氏に近づき、右手を出しながら「Nice to meet you! I’m Shinya!」と大きな声で言いました。
すると、ラッセン氏は、驚いた表情で「Oh, oh…nice to meet you…」と歯切れの悪い感じで言いながら、僕の手を握り返してくれました。
ラッセン氏の身体は筋肉ムキムキで堅そうに見えるのですが、手は思った以上に柔らかく、しなやかな印象を受けました。
僕がいきなり握手をしたせいで、ラッセン氏のマネージャーらしき日本人女性が飛び出してきて、険しい表情で「ちょっと!離れてください!」と僕に言いました。
僕は「しまった!こういうノリはダメなのか?」と思い、すぐに離れました。
僕が怒られてヘコんでいると、スタッフ数人に導かれてステージに向かって歩いていたラッセン氏が僕の方を振り返り、笑顔でこっそりウィンクをしてくれました。
このウィンクのおかげで、僕が感じていた罪悪感が薄れて、救われた気分になりました。
ちなみに、これは後から知ったのですが、ラッセン氏と握手したり写真を撮ったりできるのは、絵を買った人だけだったみたいです。
僕はそれを知らずに、いきなり目の前に現れたラッセン氏に対して、反射的に挨拶して握手してしまったのです。
そりゃ、マネージャーさんも怒りますよね。
ということで、僕は「いきなり Nice to meet you!」 を外国人バーの外でもやらかしてしまいました。
ラッセン氏の最初の驚きの反応が、すべてを物語っています。
ネイティブは初対面の相手にいきなり Nice to meet you. を言わない。
じゃあ、ネイティブはいつ Nice to meet you. を言うのか?
次回の記事で詳しくお伝えします。
・・・つづく。(今週はセブ島プチ留学をしているため、明日は「カナダ留学編」(過去に僕がカナダ留学に行った時の話)のリメイク版を配信します)
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From 師範代Shinya(新村真也)
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