from 師範代Shinya
(→前回の続き)
(※今、YouTubeのニュースで話題になっている、天才少女モユさんの話の続きです)
インタビューでのお母さんの言葉は、大人の英語学習者にも通じる部分があると感じました
お母さんの言葉は、
「できることをできるように、できないところは楽しむ。自分の好きなことで伸びていって欲しい」
でした。
「できないところは楽しむ」「自分の好きなこと」というのが、キーワードだと感じました。
英語学習を続けていると、どうしても自分のできない部分だけにフォーカスしがちです。
そして、「できないところを楽しむ」というより、苦しい気分で「何としても克服しなければ!」と取り組むことが多くなります。
これはおそらく、僕たちが子どもの頃に受けた学校教育も影響している気がします。
「自分のできないところを見付けて、できるだけ早くできるようにする」
「すべての教科を、まんべんなくアップさせる」
ことが、優秀な生徒の証拠だからです。
その結果、できない自分を責めるマインドができてしまうように思うのです。
できない部分=苦手ではない
ここからは僕の個人的な考えになりますが、モユさんとお母さんが言っている「できないところ」というのは、「苦手」という意味ではない気がします。
「自分が好きで得意なジャンルだけど、まだ伸びしろがある部分を、楽しみながら伸ばしていく」
という意味だと思うのです。
モユさんは、色んな習いごとの中でも特に英語が気に入って、その中でも特にTOEICや英検などの資格試験を楽しいと感じている、と話していました。
TOEICや英検を、楽しみながら解いていれば、自分がミスした問題があっても、
「あっ!ミスしちゃった!なぜここは、これが正解になるんだろう?」
と、好奇心を持って進んでいくことができるはずです。
その時のモユさんの脳の状態は、「TVゲームに熱中する少年」のような気分でしょう。
ゲーム少年たちは、親から「いいかげん、もうやめて宿題しなさい!」と言われても、聞く耳を持ちません。
楽しくて、ゲームの世界に完全に没頭しているからです。
楽しいゲーム(人気の出るゲーム)というのは、適度な難易度に設定されています。
「最初は失敗する。けど、ちょっとやり込むと、ステージをクリアできて達成を味わえる。」
そういうゲームに、子どもはハマっていきます。子どもだけではなく、大人もハマります。
そんなことを続けていれば、当然、ゲームの腕は上達するでしょう。
これと同じことが、モユさんにとってTOEICや英検なんだと思います。
「自分が好きで得意なジャンルだけど、まだ伸びしろがある部分を、楽しみながら伸ばしていく」
それが、モユさんとお母さんのコンセプトではないか?というのが、僕の考察です。
大人は苦行にしてしまいがち
一方、僕たち大人は、どうしてもTOEICや英検を苦行にしてしまいがちです。
「まだ英単語が足りない!単語帳やらなきゃ!」
「英文を読むスピードが遅い!もっと速読の練習しなきゃ!」
「リスニングが苦手だ。もっとたくさん英語を聞かなきゃ!」
というように、全部「have to」にしてしまいがちです。
最初は気楽に楽しく始めた英会話の勉強も、いつの間にか「TOEICで○○点を取ること」や「英検○○級を取ること」が目的になってしまいます。
その結果、自分が興味を持てないジャンルの英文を、うんざりしながら読んだり聞いたりすることに、多くの時間を使ってしまうのです。
でも、それでは脳が活性化されずに、時間をかけている割にはちっとも頭の中に入ってこない、記憶に残らない、という状態になります。
だからといって、英検やTOEICの目標をあきらめれば良いわけではありません。
やり方を変えることで、英検やTOEICの勉強を楽しめるようになるのです。
次回の記事では、僕自身の体験談として、英検やTOEICが苦行になった時と、そこから脱却して楽しめるようになった時のお話をお伝えします。
・・・つづく。
今回は「990点満点のTOEICで985点!英検1級の小6女児 生後10ヶ月から英会話教室 夢はアメリカの大学で脳の研究」のYouTube動画を元に記事を書いています。
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