from 師範代Shinya
(→前回の続き)
※今、YouTubeのニュースで話題になっている、天才少女モユさんの話の続きです。
人間が「苦しい努力」で到達できる場所には、限界があると思います。小学生で英検1級&TOEIC985点を取ってしまう快挙を成し遂げるためには、「楽しむ」という姿勢が大事になってきます。
モユさんとお母さんの両方の口から「楽しむ」という言葉が出てきたことは、英語上達の1つのヒントになると思います。
とはいえ、大人はどうしても英語学習を苦行にしてしまいがちです。
その理由の1つは、「他人と自分を比べること」だと思います。
僕も英語学習を始めた最初の年に、自分と人を比べるワナにハマッてしまいました。
当時、同じ英会話スクールの同じクラスに通っていたK君が、僕に最初にインパクトを与えた人でした。
K君と僕は、出会ってすぐに意気投合しました。
そして、一緒に外国人が集まるバーに行くようになったのです。
K君は当時、TOEICの点数アップを目標にしていました。
そのため、リスニング力はかなり高くて、僕よりずっとネイティブの英語を聞き取れました。
僕はピンチになると、いつもK君の通訳に頼っていました。
K君は、英語を話すスピードはゆっくりだったため、僕と同じ初心者クラスに通っていましたが、元の実力は圧倒的に高かったのです。
これは後から知ったのですが、K君は有名な難関大学の院卒で、受験勉強で成功したタイプでした。
そのため、大学受験時の英語学習の記憶がけっこう残っているようでした。
でも僕は、最初はそれに気付きませんでした。
K君と自分の英語力は、今後同じぐらいのペースで伸びていくことを期待していたのです。
ネイティブの英語シャワーをK君よりも多く浴び続ければ、自分はK君を1年以内に追い越すかもしれないと思っていたほどです。
ところが、1年後に差がハッキリ現れました。
K君は、目標だったTOEIC730点を獲得し、僕は初めて受けたTOEICが300点だったのです。
こんなにムズカしいTOEICのテスト問題を、K君は全体の7割以上正解できるなんて・・・
僕は、挫折感に打ちひしがれました。
真の実力者は、自慢しない
いったい、K君の頭の中はどうなっているんだろう?彼の耳には、英語がどんな風に聞こえているんだろう?
疑問に思ったので、K君に直接聞いてみましたが、K君は「自分ではよく分からない。でも、シンヤ君も続けていれば、きっと聞き取れるようになるよ。大丈夫!」と励ましてくれました。
ちなみにK君は、僕に対して一度も自慢げな態度を取ったり、自分の実力をひけらかすことはしませんでした。
真の高学歴の実力者は、自分の実力を他人に見せつけようとしたり、自分より下の人を見付けてマウントを取ろうとすることはないんだなぁ、と実感しました。
K君は、むしろ自分の力を他人のために使おうとするタイプでした。
僕はTOEICの勉強に関しては、K君にだいぶ助けられました。
K君が1度使った問題集を、キレイなまま僕にくれたりしました。
また、その後僕の人生を変えた英単語帳「DUO3.0」を僕に勧めてくれたのも、K君です。
自分のペースで楽しむと決める
その後、僕はK君と自分を比べるのをやめました。
先を歩いているK君が身近にいることは、むしろありがたいことじゃないか!彼から色々と教えてもらえばいいじゃないか。
と気付いたのです。
そこから先は、自分のペースで楽しむと決めました。
K君とも、ガチガチに張り合ったり、比べてヘコむ相手ではなく、良い意味でのライバル的な存在になれました。
互いの上達を報告するたびに、「よーし!俺もガンバろう!」と思えるような関係になれたのです。
2つのきっかけ
僕が英語学習の焦りから解放されて、楽しめるようになったきっかけは、2つあります。
①周りの英語学習者と自分を比べるのをやめた。比べても意味がないと、心の底から気付いた。
②「このぐらい勉強したら、このぐらい伸びるんじゃない?伸びるはず!伸びてくれなきゃ!」
という、根拠のない期待を捨てた。代わりに、
「このぐらい勉強したら、どのぐらい伸びるのか実験してみよう」
という姿勢に切り替えた。
「すべては実験だ」という考え方をするようになった。
この2つを実行し始めてから、僕は自分の中にある焦りが消えて、英語学習が心の底から楽しくなりました。
すると、それまで停滞していた英語力が、面白いぐらいスルスルと伸びていくのを感じるようになりました。
・・・つづく。
今回は「990点満点のTOEICで985点!英検1級の小6女児 生後10ヶ月から英会話教室 夢はアメリカの大学で脳の研究」のYouTube動画を元に記事を書いています。
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From 師範代Shinya(新村真也)
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