from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
前回の記事では、ニュース英語や学術英語など、のフォーマルな「上級英語」を学ぶことで、逆にカジュアルな日常会話をする時の「自然さ」が増した体験談をお伝えしました。
堅い言い回しを知ることで、逆にどこを崩せばカジュアルに聞こえるのか?が分かるようになるのです。
僕が初心者の頃にはまったく興味がなかった「フォーマルな英語」を学ぶことで、僕が初心者の頃に憧れていた、
「ネイティブから『君の英語は自然に聞こえるね』とホメられる」
という夢が実現しました。
もしあなたが今、英語学習を続けて中級程度のレベルに達していて、日常会話のレベルがあまり上達していないと感じるなら、試しに1度、フォーマルな上級英語に手を出してみる価値はあります。
食わず嫌いをせずに、あえて自分が絶対読まないような上級レベルの英文を学んでみると、世界が変わるかもしれません。
その取っかかりとしてオススメな本を、今回ご紹介します。
速読速聴英単語Core1900
まずは、名著中の名著、速読速聴英単語シリーズの中で最もロングセラーで最も多く売れている本、「Core1900」です。
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現在は改訂を重ねて、Ver.5まで熟成されています。
Core1900は、「初めてニュース英語に手を出す人」に向けて、かなり丁寧なガイドが付いています。
序盤の方では、ニュース英語を読むときのコツや、ニュース英語の構成などを日本語で解説しています。
僕が初めてこの本を試した時には、「英文記事のタイトルが文法ルールを崩している理由と、崩し方のルール」を学んで、目からウロコが落ちまくったのを、今でも覚えています。
というのも、このパートを読むまで僕は、英文記事のタイトルが読めなかったからです。
タイトルが読めないと、記事全体の意味が取れないので、全体の理解度が下がります。
日本語での解説を読んだ瞬間に、タイトルを読めるようになって感動したのを今でも覚えています。
Core1900のもう1つの特徴は、「生の英字新聞の切り抜きを使っていること」です。(※収録英文の全てが切り抜きというわけではありません)
自分が今、「生の英語=ネイティブ向けのニュース英語」を読んでいるんだ、という実感がモチベーションを上げてくれます。
さらに、1ユニットの記事の長さはかなり短めで、読み上げ時間は40秒~1分程度です。ニュース英語の初心者でも、
「この長さなら、何とか頑張れるかも・・・」
という気持ちにさせてもらえます。
また、Core1900は英単語帳なので、英単語の解説が丁寧なところもありがたいです。
記事の中で使われている重要英単語の意味や発音などが、下の方のスペース半分を使って細かく載っています。
また、これは速読速聴英単語シリーズすべてに共通することですが、「音読トレーニングに使いやすいように作られた音声データ」も大きな魅力です。
すべての点が高い次元にまとまっているCore1900は、ニュース英語の入門編としてピッタリのテキストです。
CNNニュースリスニング
このシリーズは、タイトルの通りCNNの生の英語をリスニングするための本です。
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もちろん、音読トレーニングの素材としても使いやすいです。
1ユニットの記事の長さは、Core1900と同じく短めなので、ニュース英語初心者にはピッタリです。
1記事の読み上げ時間は、約30秒です。
どんなに難しい英語でも、30秒だったら集中して聞き続けることができそうな気がしませんか?
また、この本の特徴は「1冊が薄い」ことです。
「先が長いと、ヤル気が出ない」
という人にも向いています。
そして薄い分、年に2回ペースで新しいバージョンが出版されます。
○○年春夏号、○○年秋冬号、という感じです。
「次の号が発売されるまでに、今の号の音読を終わらせよう!」
というように、完読するモチベーションが保ちやすくなっています。
付属の音声は、1つの英文につき3種類付いているのが特徴です。
①CNNのキャスターが読み上げた、生の英語
②ナレーターが読み直したゆっくり音声1(ポーズ有り)
③ナレーターが読み直したゆっくり音声(ポーズ無し)
というようになっています。
①の生の音声が聞けるのが最大の特徴ですが、正直かなりスピードが速くてぞんざいな発音で読み上げられます。
ニュース初心者が聞くと、全然聞き取れなくてヘコむかもしれません。(僕は最初かなりヘコみました)
また、英語のレベル調整がされているわけではないので、記事によって難易度が全然違います。
ユニット1から順番に進めるのではなく、自分にとって聞きやすい、理解しやすい記事から順不同で進めるのがオススメです。
1つ1つのユニットはストーリーが独立しているので、どこから始めても問題ありません。
まずは薄い本で様子を見たい場合は、値段も安いこのCNNニュースリスニングから始めてみるのも良いかもしれません。
以上の2つが、僕がニュース英語初心者にオススメするテキストです。
もちろん、全部のユニットを完全制覇する必要はありません。
とりあえず2~3記事ぐらい手を出してみて、様子を見るのが良いでしょう。
そして、どうせやるなら1記事を徹底的にやることです。
1つの記事を徹底的に仕上げると見える世界
英文が一字一句聞き取れるようになるまで「音読」を繰り返します。
また、文法的に分からないところがないように、構文を隅々まで精読します。
(※もし、精読のやり方や加減が分からない場合は、僕の動画セミナー「イメージ刷り込み式英語鍛錬14日間動画セミナー」をお試しください)
そうやって1つの記事をガッツリ仕上げてから、もう一度リスニングしてみます。
すると、最初に聞いた時とまったく違って聞こえるはずです。
理解度が上がるにつれて、だんだん面白く感じられるようになってきます。
そして、ニュース英語が実は思っていたほど遠い存在ではないと分かります。
自分には縁が無いと思っていたニュース英語が理解できる喜びを味わった時に、あなたがどう感じるか?試してみてください。
そして、上級レベルの英語を使ったトレーニングを続けた先に、「日常会話のレベルが一段引き上がる感覚」を味わうことができます。
Give it a try! (やってみてね!)
(完)
精読のやり方を解説している「イメージ刷り込み式英語鍛錬14日間動画セミナー」はこちら↓↓↓
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