【僕がブログ記事を8年間書き続けられた理由③】

 from 師範代Shinya

(→前回のつづき)

僕がこの8年間、毎日ブログ記事を書き続けられた理由の2つ目は、「道具への投資」でした。

僕が買ったのは、「ポメラ」と呼ばれるワープロでした。

パソコンではなく、ワープロです。

今の時代に、ワープロなんて売っているのか?と思われるかもしれません。

アマゾンで「ワープロ」で検索しても、出てくるのは昔の製品の中古品ばかりです。

今でも新品で変えるワープロは、ポメラだけだと思います。

新型は、2022年発売なので、まだ開発され続けています。

ポメラを作っているメーカーは、テプラなどの文房具作りの専門企業、キングジムです。

「ポメラ」という名前は、ポケット・メモ・ライターの略で、もともとはメモ書き用のツールとして登場しました。

初登場が2008年で、当時は折りたたみ式のキーボードに、画面は白黒液晶、ネットには一切つながらず、文字を書くことだけしかできないという、かなりとがった製品でした。

文字データは、本体メモリーかSDカードに保存して、パソコンに転送できる仕組みです。

そんな面倒なガジェット、いったい誰が使うんだ?と、発売当時は批判されたそうです。

ところが、実際に発売してみると、当時ポメラは、メーカーの予想をはるかに上回る人気を獲得しました。

予想外の需要に、メーカーもビックリ!

初代ポメラを買った人たちは、会社の会議の議事録を取ることに使うサラリーマン、趣味で日記やブログを書いている人たち、さらにプロの作家まで、幅広い職業の人たちに支持されたそうです。

そこから年を経るごとに新型が出て、だんだん進化していきました。

毎年のように新しいモデルが出て、熱狂的なファンに支持され続けながら進化を続けてきました。

進化と言っても、パソコンやスマホとは真逆の路線を貫き通しています。
パソコンやスマホが「1台でできることがどんどん増える」という足し算の方向性に進化していったのに対して、ポメラは、引き算の美学を追究し続けています。

つまり、「文章を書くこと以外は何もできない」ようにしつつ、「文章の書きやすさ&持ち運びやすさを追求し続けながら進化する」という方向性に振っているのです。

つまり、ワープロとしての機能に限定した進化を続けているのです。

今のモデルは、相変わらず白黒の液晶画面です。

でも、それで良いのです。文字を書くのに、白黒以外のカラーは必要ありません。

白黒であるがゆえに、バッテリー持ちも良くなっています。

一度充電したら、連続で24時間使い続けられるタフさです。

そんなに書き続ける人はいないので、毎日使う人でも週1~2回ペースぐらいで充電すれば十分でしょう。

新型はキーボードも折りたたみ式ではなくなり、長細いタイプになっています。

サイズもデザインも、「大きめの2つ折りの長財布」のような感じです。
真ん中からパカッと開くと、片方にキーボード、もう片方に画面がついています。

持ち運びのしやすさと、電池持ちの良さを両立させるには、今の形が一番効率が良いのでしょう。

書くことだけに集中できる喜び

僕は、ブログ記事を書き始めた時から、ずっとこのポメラを使ってきました。

今年でポメラ歴8年になります。

ポメラは電車の中で移動中にヒザの上に置いてタイピングするのに最適なサイズ感&軽さです。

そのため、僕はブログ記事を書き始めた当時、ポメラを使いすぎて左手の中指が腱鞘炎になったほどです。

これまでに、最初の1年間は「DM100」という品番の乾電池駆動のモデルを使い続けました。

その1年間で、僕はすっかりポメラにハマってしまいました。

その後は新型の内蔵バッテリー駆動の「DM200」が登場したので、すぐに買い足しました。

ちなみに旧型のDM100もまだまだ現役で、今は妻のサヤの愛用機になっています。

新型のDM200を7年間毎日使い続け、今年に入ってから、ついに内蔵バッテリーの寿命が近づいてきました。

当初は18時間駆動だったのが、今では1時間程度でスッカラカンになってしまうようになったのです。

そこで最近、ついに7年ぶりに新型のDM250を買いました。

見た目も機能もDM200と比べてほとんど変わっていないように見えますが、地味な部分でアップデートがされていて、より使いやすくなっていると感じます。

新型ポメラは、

①立ち上がりが超早い。開いて5秒後にはタイピングを始められる。

②文章を書き途中でやめて電源が切れても、また開いたら5秒後には、さっきの続きから書き始められる。

③ネットの誘惑が一切ない。

④持ち運んで電車内でタイピングしやすいサイズ&軽さ

⑤冷却ファンがないので、音がまったくしない。

⑥パソコンより値段が安い。

この6つの要素を満たしています。

このガジェットが、僕の執筆環境を劇的に変えてくれました。

特に、③の「ネットの誘惑が一切ない」ことが、これほど自分にインパクトを与えてくれるとは、思いもしませんでした。

 

・・・つづく

 

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