From 師範代Shinya(新村真也)
今日はいよいよ、シリーズ最終回です。
TOEICテストは、「英語を使ったゲーム」です。
テレビゲームをプレイするように、攻略法を練習していけば、楽しくTOEICの点数アップが狙えます。
まずは、この例文を読んでみてください。
A ________ of over one million dollars was raised at night’s charity event.A: totallyB: totalC: totalingD: totaled
この例文の、空欄に入る英単語を、A~Dの4つの選択肢の中から選んでみてください。制限時間は、5秒です。
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5秒で解くなんて、無理!!って思いませんでしたか?
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5秒で解くなんて、無理!!って思いませんでしたか?
僕は以前、「受験力」を磨いていなかった頃は、この例文を最初から最後まで一字一句しっかり読んだ後、選択肢の中から「しっくり来るもの」を選んでいました。
このやり方だと、トータル30秒はかかっていました。
でも、受験力を磨いて攻略法を知った今は、この手の問題は5秒で解けます。
なぜでしょうか?読むスピードが上がったからでしょうか?
いえ、さすがに5秒で全部に目を通して、さらに正解を見つけだすのは無理です。僕は文章全体を読みません。
この問題を解こうと思った場合、注目するのは空欄の前後だけです。
A __________ of ~
という部分だけにフォーカスします。
A = 冠詞
of = 前置詞
です。
そこを見たら、こんどは「A」のすぐうしろに入る可能性のある英単語を考えます。
冠詞というのは、名詞の前に付ける「冠(かんむり)」です。
冠詞は、こんな感じで使います。
↓
A car.(クルマ1台)
冠詞の「A」の後ろに来るのは、「car = 名詞」です。
さらに、ひとつの可能性について考えます。
A black car.(黒いクルマ1台)
この文の「black」という単語は、形容詞です。形容詞は、名詞を彩り豊かにする単語です。
つまり、冠詞の「A」の後ろに来るのは、「名詞」か「形容詞」しかありません。ここで、選択肢が2つに絞られます。
次に、「of」に注目します。ofは、「前置詞」です。
「前に置く詞」です。何の前に置くんでしょうか?
答えは、「名詞」です。「名詞」の「前」に「置く」詞だから、「前置詞」です。
たとえば、
A student of Shinya (シンヤの生徒)
A car of Shinya(シンヤのクルマ)
A blog of shinya (シンヤのブログ)
「of」のうしろには、名詞の「Shinya」が来ています。
そして、ofの前にも注目してください。
A student of ~
A car of ~
A blog of ~
ofの前には、「名詞」が来ていますよね?
ここで、さっきの問題文に戻ってみましょう。
A __________ of ~
「A」と「of」にはさまれています。ということは、この空欄に入る英単語は、「名詞」のみに絞られます。
その上で、さっきの選択肢を見返してみると・・・
A: totally
B: total
C: totaling
D: totaled
この中で、どれが名詞っぽく見えますか?
・totally は副詞です。うしろに~lyが付くのは、だいたい副詞です。
・totalingは、動詞の現在進行形です。
・totaledは、動詞の過去形か、受け身です。
ということは、名詞になりそうなのは、この中ではBの「total」しかありません。
ということで、正解はBです。
土台の高さがモノを言う
いかがでしょうか?
もし、あなたに文法の基礎知識があれば、「なんだ!超カンタンじゃん!!」と思ったでしょう。
もし、あなたが文法の基礎知識が怪しい状態なら、「う~ん・・・なんだか面倒だな。形容詞だの、副詞だのと・・・」と思ったでしょう。
これが「土台」の違いです。
文法知識という「土台」が高ければ、このタイプの問題は、ちょとコツを知っただけで、すぐにマッハで解けるようになります。
でも、文法知識が怪しい状態(土台が低い状態)だと、この戦略を知ったところで、
「そもそも、どうやって動詞とか形容詞とかを見分けるの?」
ということになります。
そういう場合は、まずは土台を高めるのが先です。
中学で習う「基本5文型」を先にマスターしておけば、この戦略がグッと使いやすくなります。
もし、あなたが今の解説を聞いてピンとこなかった場合に備えて、「文法力アップ7日間無料動画&メールセミナー」を作りました。
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僕が「受験力」を上げるために使った教材
ここからは、僕自身がどうやって受験力を上げたかをお伝えしていきます。
僕がTOEICの受験力を磨いて、「ゲーム攻略法」を身につけたテキストは、これです。
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先ほどの例文は、この本からの抜粋です。この本のいいところは、3つあります。
①すきま時間にチョコっとできる
見開き1ページに1題なので、ちょっとしたすきま時間に、気軽に開いて練習できます。テレビのCMの最中に、1題だけ解くとか、風呂にお湯をためている間に10題解くといった使い方ができます。
②解説がすごい
著者の花田徹也先生は、日本でもトップの人気を誇るTOEIC講師です。わかりやすい解説で、確実に点数アップにつながる戦略を教えてくれます。僕は花田先生の主催する「花田塾」で体験レッスンを1度受けたことがありますが、目からウロコの解説で、感動しました!!
③小さくて軽い
持ち運びがしやすく、バッグに入れてもジャマになりません。男性であれば、ジャケットのポケットにも入るほどのサイズと軽さなので、仕事中のちょっとしたすきま時間にも練習できます。
僕はこの本を、いつもバッグに入れておき、ちょっとした待ち時間に1題ずつ解くようにしていました。
これがもし、TOEIC公式問題集とかだと、分厚い&重いので、持ち運びが大変です。それに、大きな本は机の上で開かなければなりません。
この、「机の前に座る」という行為そのものが、ハードルが高くなります。
その点、この本はソファーに寝っ転がりながらできるので、疲れているときも本を開くこと自体の抵抗感はありません。
僕はこの本のおかげで、いつでもどこでも、スマホゲームをやるような感覚で、TOEIC問題を解くクセがつきました。
この本の使い方
・まずは、自力で問題を解きます。本に書いてある制限時間内に解けるかどうか試します。
・制限時間内に解けなかった場合は、答えを見る前に時間をかけて自力で解けるか試します。
・答えをチェックします。
・そのとき、答えだけでなく必ず解説ページをしっかり読むようにしてください。
・たとえ正解した場合でも、解説ページは必ず読んでください。
・最後のページまで行ったら、また最初に戻ります。1冊を最低3周は回してください。
・慣れてきたら、自分で「どうしてこの答えを選んだのか?」をつぶやき解説するようにしてみてください。
・どのページを開いても、制限時間内に全問正解できるように何度も熟成させます。
ファミコンのスーパーマリオを、ノーミスでクリアできるようになるような感覚です。できるようになると、快感です!!
もの足りなくなってきたら・・・
次のレベルにステップアップするには、これです。
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使い方は同じです。
レベルが上がるので、手強くなります。でも、実際のTOEIC本番の問題のレベルを超えることはないので、安心してください。
(TOEIC攻略本の中には、本番より難しくしてある教材がたまに売っているので要注意です)
僕は、この2冊を仕上げた時点で、TOEIC本番でパート5&6の問題を合わせて13分で解けるようになりました。しかも、正解率100%です。(2016年5月改訂以前のテストです)
ものすごい効果に、自分でも驚きました!!
さらに上を目指したい方向けの、超マニアックな問題のみを集めたのが、これです。
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これは、マニアックな内容なので無理にやる必要はありません。これをやらなくても、さっきの2冊だけで900点以上は十分に狙えます。
でもこれは、TOEICの点数とは別に、「文法の奥深さ」をじっくり味わいながら好奇心を満たすには、最高の一冊です。
僕は、ふうつのTOEIC問題では刺激が足りずにおもしろくなくなってきたタイミングで、これをやりました。ものすごいひっかけ問題に足下をすくわれながら、自分の好奇心が満たされていくのを感じました。
長文リーディング対策本
次に、長文リーディングの問題を解くスピードを上げるのに使ったテキストが、これです。
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これも、使い方は基本的には「文法特急」と同じです。
僕は1冊を何度も回して熟成させました。
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この本もマニアックなジャンルなので、無理にやる必要はありません。僕は買って半分くらいまでやった時点で、挫折して離れました。
以上、僕が「受験力」を上げるために使った教材でした。
実際に点数がどう変化したかというと、
文法特急①&②読解特急①&②
の4冊を終えた時点で、TOEIC本番で975点になりました。
もちろん、土台を高めるための音読トレーニングはずっと続けていたので、英語力が上がったのもありますが、受験力を磨かずに、土台の力だけで勝負しても、975点は出なかったと思います。
ここまで3回に渡ってお伝えしてきた、TOEICの点数を上げる方法。
コツは「受験力」と「英語力」の両方をバランスよく上げていくことです。
あなたが目標点数をゲットするのを応援しています!!
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