from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
※iPadを使った英語学習を超快適にする、「速読速聴英単語シリーズのiBooks版」のレビューの続きです。
前回までの記事では、このアプリの画期的な機能と使い方についてお伝えしました。
今回は、僕が実際に使ってみて、
「こうなったら、さらに良いのにな」
と思うポイントを書きます。
アプリはアップデートで変わっていくので、今後、さらに使い勝手がアップする可能性を秘めているからです。
音声再生スピードを変える機能が欲しい
現状では、このアプリには音声再生スピードを変える機能がありません。
100%のスピードのみです。
速読速聴英単語シリーズは、基本的に「声出し系トレーニング」で仕上げるように出来ています。
オーバーラッピング、シャドーイングなど、音声に合わせて声を出す練習がしやすいように設計されています。
この時に、慣れない英文の場合は100%のスピードでやると、キツいと感じることがあります。
少しスピードを落として練習すると、ちょうど良いのです。
一方で、ある程度慣れてスラスラ言えるようになってきたら、あえて100%以上のスピードで練習することもあります。
マラソンに例えると、「高地トレーニング」です。
空気の薄い、高い場所で走っておいてから、下界に降りて走ると、すごくラクに感じられます。
同じように英語の音読も、あえて120%程度にスピードを上げた状態で音読してから、また100%に戻すと、すごくラクに感じられます。
こういうトレーニングをするためには、スピードコントロール機能が付いている必要があります。
iPadの読み上げ機能でスピード調整はできる
このアプリを購入すると、最初のiPadセッティング方法の動画が見れるようになります。
そのセッティングの中に、「音声の自動読み上げ機能」も入っています。
これを設定することで、iPad上の文字を、音声で読み上げることができます。
日本語、英語、両方できます。
この機能には、スピードコントロール機能が付いています。
ただし、僕が試してみた限りでは、実用性はまだ微妙なところです。
というのも、iPadの自動読み上げは、AIの合成音声での読み上げになります。
最近は「音読さん」などのAI読み上げサービスの質が上がってきていて、リアルなネイティブ音声にかなり近づいています。
十分にお手本にできるレベルです。
ただ、音読さんの音声に比べると、iPadの合成音声は、まだちょっとお手本にするには微妙なレベルです。
というのも、イントネーションがけっこう平坦な読み上げになるからです。
英語特有のリズムや、強弱の波が表現されていません。
もちろん、今後はもっと技術が発達して、今の音読さんレベルの音声をiPadのAI音声で聞ける日が来るかもしれません。
ただ、現状ではあまり実用的とは言いがたいです。
また、僕は速読速聴英単語シリーズの音声を吹き込んでいるナレーターの方々の声が好きです。
滑舌が良くて、マネしたいと思える英語で、さらに感情を込める演技力もあるので、英文が生き生きするのです。
でも、iPadの自動読み上げは音声が違う人(ロボ?)になってしまうので、全然違う英文に聞こえてしまいます。
その点でも、AI音声をあまり使う気になれませんでした。
やはり、ベストなのは、CDの生音声をスピードコントロールできる機能が備わることです。
文字を拡大できない
iPadでは、指で画面をピンチイン&アウトすることで、画面上の文字を大きくしたり、小さくしたりできます。
僕が使っているPDFリーダーのアプリ「PDF Expert」では、文字をかなり大きくできます。
でも、iBooks版の速読速聴英単語シリーズのアプリでは、文字サイズは固定です。
指で画面をピンチアウトすると、指で触っている間は一瞬大きくできるのですが、指を離すとまたボヨン!と元のサイズに戻ってしまいます。
(もしかして、iPad側の設定をいじることで、何か解決策があるのかもしれませんが、今のところ分かりません)
もともとそんなに読みづらいサイズではないのですが、紙の本に比べるとiPad上の文字の方が少し大きくしないと読みづらいと感じることがあるので、僕個人としては、文字サイズ調整ができるとありがたいです。
アップルペンシルに非対応
これは仕方ないのかもしれませんが、アップルペンシルに対応していません。
僕はいつも、PDFのテキストには、アップルペンシルを使って手書きでメモを書いています。
知らない英単語の意味をメモしたり、これは覚えておきたい!と思う場所にマーカーを引いたりしています。
また、自分が音読した回数を正の字でテキスト余白部分に書き込んでいます。
僕はアップルペンシルを使うのが習慣になっているので、使えないのは寂しいです。
もちろん、iBooks版でも、メモができないわけではありません。
iPadの機能を使えば、英単語にハイライトをしたり、メモを付けて意味をタイピングすることができます。
ただ、「ペンでの手書き」はできません。
これは好みや慣れの問題なので、何とも言えませんが、僕としては手書きのペンで書いた方がやりやすいと感じます。
もし今後、アップルペンシルに対応してくれたら、さらに嬉しいです。
総評
以上、こうなったらいいのにな~というポイントをお伝えしました。
色々書いてきましたが、総評としては、このアプリは「買い」だと思います。
このアプリには、英語テキストの概念を大きく変えるほどのインパクトがあります。
これほど学習者に寄り添った機能を搭載したアプリは、見たことがありません。
それでいながら、値段は紙の本と変わらないのです。
もちろん、英語学習アプリで使いやすいものは、探せばいくらでもあると思います。
でもこのアプリの最大のメリットは、「コンテンツの質」だと僕は思います。
速読速聴英単語シリーズは、英語テキストとしての評価がすごく高いベストセラーです。
しかも、同じ本が何度も改訂されて、熟成されています。
Daily1500も、Basic2400も、バージョン3まで改訂されています。
1冊の本を丁寧に育て上げる、著者の松本先生と出版社のZ会は、本当にスゴいと思います。
このiBooks版アプリの最大の強みは、コンテンツ力です。
名著の速読速聴英単語シリーズを、iPadで快適に使えることに魅力を感じるなら、このアプリはきっと買って後悔しないでしょう。
紙の本との併用もアリだと思います。
僕の場合は、Daily1500の本を、紙の本、PDFファイル、そしてこのiBooks版と、3冊も買いました。
自分がDaily1500を使って教える動画セミナーを作り始めたので、このテキストの英文を徹底的に分析していくためです。
紙の本、PDFデータ、iBooks版、それぞれに使いどころがあるので、どれも役立っています。
実際に使っているところは、こちらの動画を見るとわかりやすいと思います。(クリックすると操作部分から動画がスタートします)↓↓↓
もしあなたも気になったら、まずは無料版をダウンロードしてみてください。
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(※iPad、もしくはiPhone限定です)
p.s.今回紹介した神アプリでも受けられる「Daily1500の音読セミナー(体験版)」はこちら↓↓↓
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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自己紹介は、こちら
ほんとうに!!
スピードコントロールがつくだけでも、もうほぼ完璧になりますよねー!(^^)!
ぼくも試してみましたが、やはり拡大やペンシルはつかえませんねー
なんとかGoodonote5に落とし込めるとできるのでしょうけど。。。そのために各ページをスクショして。。。というのは現実的ではないですねー(^^
それでもやはり先生のおっしゃる通り、今の機能だけでもほんとに素晴らしいと思っています!!
Norijiさん
本当ですね!スピードコントロールさえ付けば!!
手間を省けるのがこのアプリのメリットなので、スクショは手間ですよね・・・
それでも良いアプリです。
僕も買って良かったと感じてます!
YouTubeともども楽しく拝見しています。
最高のアプリですね。iPadごと購入しました。
まんもすさん
ありがとうございます。
iPadごと購入したんですね!
スゴい!
iPadは本当に英語学習者にとっては最高のツールです!
良い投資になること間違いなしです。