【日本に移住した外国人が必ず行く場所を見学してきました②】

   from 師範代Shinya

(→前回の続き)

※「東京出入国在留管理局」で、アメリカ出身のマイケルのビザ更新手続きに付き添った体験談の続きです。

いよいよ、建物の中に入る時が来ました。

ビルのサイズは、想像より大きくて、とても立派でした。

石に刻まれた「東京出入国在留管理局」の名前が、威厳に満ちあふれています。

ドキドキしながら中に入ると、いきなり手荷物検査を受けました。

日本の市役所などで手続きする時に手荷物検査をされることはありませんが、なぜここでは手荷物検査をされるんだろう?

と疑問に思っていました。

これは後から気付いたのですが、もしここへ来る外国人が何らかの理由でビザの更新をしてもらえなかった場合、怒って暴れる可能性がゼロとは言えません。

もちろん、日本人でも変な人はいるので、市役所の対応に怒って暴れる人はいるでしょう。

でも、日本人に比べて外国人の方が体が大きい人の比率が高いので、暴れた時の押さえ込みが大変なのかもしれません。

その時に武器を振り回されたら、なおさら制圧作業が危険になるでしょう。

また、長年日本に住んでいる外国人だけが来るとは限らないので、危険度は高いのかもしれません。

僕は自分が手荷物検査を受けている時に、実は内心「しまった!」と思いました。

というのも、僕はいつも「護身用ライト」を持ち歩いているからです。

以前の記事で詳しくご紹介しましたが、護身用ライトは、強力な光を発して、相手の目をくらませる効果があります。

普通の懐中電灯の比ではありません。

光の強さを表す単位では、2,300ルーメンの明るさになります。

普通の懐中電灯の明るさは、約100~200ルーメンぐらいと言われているので、2,300ルーメンはかなり明るいです。

さらに、護身用ライトはそれ自体が武器になるほど堅くなっているので、「場合によっては武器として判断されることもある」と聞きました。

僕が持っているライトは、護身用の中でも小ぶりで、さらに尖っている部分がないので、割とマイルドなデザインです。

それもあってか、手荷物検査では引っかかりませんでした。

ほっと胸をなで降ろしながら、建物内に入ると・・・

そこには、スゴい光景が広がっていました。

広大なフロアを、何百人もの外国人が歩いています。

バスの中の比ではありません!

ものすごい数です。

マイケルが受付に行って手続きに必要な場所を確認すると、2階に行くように言われました。

エスカレーターで2階に進むと、そこにはさらにスゴい光景が広がっていました。

手続きカウンターの前に、ディズニーランド並みの長蛇の列ができていたのです。

見た目もディズニーみたく、ポールが立ててあって、何度も折り返してジグザグになるように人々が並んでいます。

ディズニーでよくある、「乗り物が近くに見える位置にあって、そろそろ順番が回ってくるかな?と思ったら、そこからちっとも進まず、待ちくたびれる」という時の並び方と同じです。

受付カウンター自体は近くに見えるのですが、その前に何往復も折り返しで並んだ人々が待っています。

(あ~、こりゃ長いヤツだ。そうカンタンには順番が回ってこないぞ・・・)

そう思いました。

カナダ留学を思い出させる待ち時間

退屈で長い待ち時間になると思っていたのですが、これが意外にも楽しい時間になりました。

一列に並んだ場合、自分の目に入る人は、自分の前後に並んでいる人2~4人程度です。

でも折り返し式の並び方だと、自分の前後にいる20~40人もの人たちと、真横の距離ですれ違う形になります。

それが、変化があって楽しいのです。

特に、この場では日本人は僕1人です。

見渡す限り、中東系、白人、黒人がほとんどで、アジア系の人がちらほらいる感じです。その人たちも1人で来ているので、間違いなく日本人ではないでしょう。

そもそも、日本人の配偶者がいても、ここまで付き添ってもらって来る人は少ないのかもしれません。

僕は、久しぶりにカナダ留学をしていた頃を思い出して、テンションが上がってきました。

カナダのバンクーバーでは、本当に人種が多くて、街を歩いているだけでたくさんの人種とすれ違いました。

まるで、地球上のあらゆる人種がこのエリアに集結しているような気分になって、そんな中に自分がいることがワクワクしました。

その感覚に近いものを、この「東京出入国在留管理局」で感じたのです。
さらに、僕の隣にはマイケルがいて、僕らはずっと雑談しながら待っていました。

そのため、あっという間に時間が過ぎていきました。

受付の実態

マイケルの番が回ってくるまで、あと1列まで近づいてきました。

ここまで来ると、受付の人たちのやりとりの声が少し聞こえます。

僕は、そのやりとりに聞き耳を立てて、果たして受け付けの係の人たちがまったく英語ができないというのは本当なのか?をチェックしました。

すると、僕が聞こえた範囲では、

①最初に係の人は日本語で話す。

②それでも通じない場合、ゆっくり日本語で話す。

③相手の理解度が低そうであれば、英語に切り替える。

④それでも通じない場合、英単語だけを発しながらジェスチャーで伝える

というような流れでやっているように見えました。

ただ、ほとんどのケースで①~③のステップのどれかで通じているようでした。

僕が聞いていた話よりも、英語が話せる係員が多い印象でした。

パッと見でアジア系の外国人ぽい雰囲気のスタッフもいました。

シンガポールや香港などの出身者であれば、中国語と英語にも対応できるので、かなり強そうです。

受付の数も、10列以上ありました。

空いたところから次々と呼ばれていくので、割と早く処理されていきます。

僕が以前、ネイティブの友達から話を聞いていたよりもずっと、スムーズに業務が進んでいるように見えました。

進化している対応

日本に長年住んでいるマイケルは、何度もここで手続きをしています。

そこで色々聞いてみたのですが、やはり「今回は一番対応が良くなっている」と言っていました。

以前は、長蛇の列に並んでいる最中にお昼の12時になったら、突然受付がすべて閉鎖されて、並んでいる人たちには整理券が渡されて、1時間後にまた来るように言われたそうです。

でも、そのアナウンスの日本語が理解できない人たちが多く、「何が起こっているんだ?これだけ待っていたのに!」みたいな感じになり、混乱が起きたそうです。

マイケルも何が何だかわからないまま、手続きが未完の状態で解散させられて、戸惑ったと言っていました。

ちなみに、この建物の周りには、徒歩圏内に飲食店はまったくありません。

トラックが止まっている倉庫ばかりです。

コンビニはありますが、もしあれだけの人数の外国人がコンビニに押し寄せたら、大変なことになるでしょう。

おにぎりが何個あっても足りません。

でも今回は、昼の12時を過ぎても、ちゃんと受付は回り続けていました。

スタッフの数が増えて、昼休みが交代制になったのかもしれません。

 

 
・・・つづく
 
 
 
 
 

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