from 師範代Shinya
(→前回の続き)
※僕がこれから自分の英語学習用テキストとして導入すると決めた本のレビューです。
この本のタイトルは、この記事のタイトルと同じ「日本語のように話せる:キレッキレ英語」です。
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コンセプトは、「頭の中に浮かんでくる日本語を、そのまま英語にして話す力を身に付ける」ことです。
ここが、よくある英語フレーズ集と違うところです。
従来式の英語フレーズ集は、「ネイティブのように英語を話せるようになろう」ということを目標にしています。
一方、この本は「日本語のように英語を話せるようになろう」ということを目標にしています。
方向性が違うのです。
では、具体的にどう違うのでしょうか?
ネイティブのように英語を話す
ネイティブのように英語を話すことを目標にした場合、当然ですが「ネイティブだけが使う表現」を覚える必要があります。
そのため、テキストには「ネイティブだったらこう言う」といった、こなれたフレーズが満載で、中には日本語にはない表現も入っていることが多いです。
僕も以前、この手のフレーズ集を買って覚えたことがあったのですが、
直訳では絶対理解できない表現が満載でした。
たとえば1つ例をあげると、
Keep up with the Joneses.
という言葉があります。
どういう意味だと思いますか?
正解は、「周りの人たちに遅れを取らないように、彼らが持っているアイテムと同じもの(多くの場合、高価なもの)を買い、張り合う」という意味です。
多くの場合、皮肉っぽく使われることが多いです。
この英文を直訳すると、
Keep up with the Joneses.
(ジョーンズ家についていく)
です。
Jones という名前に複数形の s が付くと、「ジョーンズ家の人々」という意味になります。
なんでジョーンズかというと、これは昔のアメリカのマンガの登場人物の名前だそうです。
ジョーンズ家と張り合って、次々と高価なアイテムを買っていく主人公の家族の姿を、おもしろおかしく描くコメディーだったようです。
ネイティブ英語には、このようにアメリカのマンガやドラマから取った決まりフレーズがけっこうよくあります。
僕はこれらがまとまっているフレーズ集を使って練習したことがありますが、想像以上にたくさんあってビックリしました。
そしてさらに、アメリカだけではなくイギリスにも同じように、昔の人気テレビ番組から来るお決まり表現があると分かりました。
そして当然、国が変わると通じなくなることがあります。
イギリスのテレビ番組から取ったフレーズは、アメリカ人に言っても通じないことが多いのです。
僕はこれを知った時に、「こりゃ、キリがないな。あきらめよう!」と決めました。
僕はあくまで「国際共通語としての英語」を磨いていきたいと思っています。
そのため、1つの国のネイティブにしか通じない表現を覚えることにたくさんの労力を使いたくないのです。
日本語のように英語を話す
一方、今回僕が買ったテキストのコンセプトは違います。
「日本語のように英語を話す」ことを目標にしています。
つまり、「ふだん頭の中に浮かぶ自然な日本語フレーズを、そのまま英語にしたらどうなるか?」という部分を追求した本です。
そのため、上記のような「アメリカのTVドラマから持ってきた、ネイティブ独特の表現」などは一切出てきません。
日本語でそういうフレーズが頭に浮かぶことはないからです。
あくまで僕たち日本人が普段口にしている自然な日本語フレーズを、どうやって英語で表現するか?そこを徹底的に追求した本なのです。
そして、その表現方法は、中学英語の文法と英単語をメインにしたフレーズです。
ネイティブにしか通じないような難解な英単語や言い回しは使われていません。
これが、僕の目指す方向性とバッチリ合うと感じたのです。
僕が今興味があるのは、新しく難しいボキャを身に付けることよりも、
「自分が日本語で言いたいことを、どう英語で表現するか?そして、できるだけ日本語のニュアンスに近づけて話すか?」
ということです。
その期待に応えてくれる本が、新しく登場したのです。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
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