from 師範代Shinya
最近、僕がこれまで1年8ヶ月使い続けてきた英語テキストから、ついに卒業しました。
「日本語のように話せるキレッキレ英語」というタイトルの本です。

この本は、平たく言えば「英語フレーズ集」です。
フレーズ集には、「旅行英会話」「ビジネス英会話」「カジュアル英会話フレーズ集」「ネイティブがよく使うフレーズ集」など、色々あります。
旅行英会話やビジネス英会話のテキストは、シーン別になっていることが多いです。
「レストランでよく使うフレーズ」
「会議中によく使うフレーズ」
など、それぞれのシーンに合わせて使える表現が載っています。
ネイティブ表現集は、「直訳しても意味が想像できないけど、ネイティブが特定の意味でよく使うフレーズ」が載っていることが多いです。
たとえば身近な例で言えば、
Oh, my god!
なんて、直訳したら「おお、神よ!」になります。
僕たち日本人には、理解できない感覚です。
でも、オーマイガッ!は、映画などでよく登場するし、日本人の間でも「使わないけど意味は分かる」程度に定着しているので、理解できます。
でも、他にも直訳しても意味が通じない表現はたくさんあるのです。
そういったネイティブ表現を、ネイティブ側の視点から解説している本は、よく見かけます。
これが、従来式の英会話フレーズ集です。
日本人側の視点から英語を見る本
一方で、キレッキレ英語のテキストは、日本人側の視点から英語を見る本です。
つまり、「ネイティブがよく使う英語表現を身につける」のではなく、「自分がよく使う日本語表現を、英語で言えるようにする」という新しいコンセプトを提唱しています。
このコンセプトが、英会話している最中に、「言いたいことが口から出てこない」というジレンマを解消してくれるのです。
英語が口から出てこないもどかしさを感じる時には、「感情が動いている」ことが多いです。
「それ、分かるよ!」
「いいねぇ!」
「え?最悪じゃん!」
「ウザい」
「うれし泣きしちゃった」
「イヤなものはイヤ!」
「いつもこうだ」
「~がクセになっちゃってる」
「グッとくる」
みたいに、日本語ならスッと口をついて出てくる、感情を表すフレーズが英語で出てこないと、もどかしさを感じます。
こういうフレーズが、キレッキレ英語の本には載っているのです。
僕たちがふだん日本語でよく言うセリフ、しかも感情と強く結びついているようなセリフを、英語で表すとしたら、どう言えばいいのか?
できるだけ、日本語のニュアンスをそのまま英語化して伝えるためには、どういう単語と文法を使えばいいのか?
それが分かるようになっています。
つまりこの本は、「日本人にしか書けない本」なのです。
同時通訳者の著者のリアル体験から導き出されたフレーズ集
この本の著者は、長年同時通訳者として活躍している、横山カズ先生です。
カズ先生が、これまでの業務経験やプライベートの場で外国人と接する中でコレクションした珠玉のフレーズが、500本詰まっています。
同時通訳をしていると、「日本人が使う日本語らしい表現」を英語化しなければならないケースも出てくると思われます。
通訳される側の日本人は、「英語にしやすい日本語表現をしよう」なんて思わないからです。そんなことができるのは、英語が十分にできて、通訳を必要としない人だけでしょう。
となると、同時通訳者は、日本人の口から容赦なく出てくる「いかにも日本語っぽい表現」を英語にしなければなりません。
たとえば、ビジネスの場であれば、
「忖度する」
「丸く収める」
「うまく立ち回る」
「差し出がましいでしょうが」
「顔色をうかがう」
「察する」
「大人の事情で」
「前向きに検討します」
「そこを何とか、ご無理を承知でお願いします」
といった表現を、日本人は普通に使ってくるわけです。
それを英語で何て表現するか?
これは、ネイティブ表現にはないボキャブラリーです。
でも、伝えなければならない。
しかも、できるだけ細かいニュアンスが伝わるように、ネイティブが理解しやすい自然な表現で。
これがいかにムズカしいことか、想像するだけで鳥肌が立ちます。
同時通訳者は、英語力の高さだけでは務まらないのです。
そんな経験を積み重ねてきたカズ先生が書いた本が、この「キレッキレ英語」なのです。
ちなみにこの本には、上記の日本語的な表現がすべて入っています。
これが、キレッキレ英語のテキストの特徴なのです。
このテキストを1冊仕上げたおかげで、僕の中でこれまで英語で伝えることを諦めていた、「あいまいな日本語表現」を、英会話の中で自信を持って使えるようになりました。
ちなみに、この本のフレーズは、ネイティブ相手に毎日使っていますが、ちゃんと通じます。
そして、日本語のニュアンスを英語化できるようになると、話が盛り上がるのです。
そして今回、新しく続編の「日本語のように話せるキレッキレ英語リローデッド」が登場したのです。

僕がこの1冊目を終えたとこなので、タイミングがバッチリです。
さっそく、新版を使い始めました。
・・・つづく。
【6/22(日)開催】練習時間もあって安心して参加できる「音読お披露目大会」↓↓↓

—————————————
※このブログに読者登録をしていただくと、最新の記事を1日1回、メールでお届けします。読者登録はこちらをクリックしてください。
↓↓↓
From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
※もくじは、こちら
自己紹介は、こちら
コメントを残す