
from 師範代Shinya
人生を変えたいと思う時、多くの人は何かを足そうとします。
勉強法を変える。
習慣を増やす。
教材を買う。
人とのつながりを広げる。
情報を集める。
もちろん、それも大事です。
でも、最近よく思うのは、人生が本当に動き出す時は、何かを足した時よりも、何かを手放した時の方が多いんじゃないか、ということです。
時間は増えません。
体力も無限ではありません。
集中力も、感情のエネルギーも、毎日決まった量しかありません。
だから、何かを本気で変えたいなら、最初に考えるべきことは、
何を足すか。
ではなく、
何を減らすか。
なのかもしれません。
人生が変わらない人は、全部持ったまま変わろうとする
英語学習でも、これはよくあります。
「英語が話せるようになりたいです」
そう言いながら、今まで通りの生活をほとんど変えない。
仕事の後にスマホを見る時間もそのまま。
夜更かしもそのまま。
YouTubeをダラダラ見る流れもそのまま。
週末に疲れて寝てしまうパターンもそのまま。
その上に、英語学習だけを乗せようとする。
これは、かなりキツいです。
僕自身も、英語をやり直し始めた頃、最初から生活をうまく整理できていたわけではありません。
むしろ、あれもやりたい、これもやりたい、でも英語も伸ばしたい、という感じでした。
特に僕は多趣味なので、これまで続けてきた趣味やスキルを維持しながら、英会話も加えようとしたのが苦しかったのです。
僕は当時、武道とダンスを長年続けていました。
武道の方は自主練のみでしたが、けっこうガッツリやっていました。
ダンスの方は、スクールにも週1で通っていました。
そこに英会話も入れようとしたのです。
でも、ある時に気づいたんです。
このままだと、英語学習の時間は一生「余った時間」になるなと。
余った時間でやる英語は、どうしても弱いです。
疲れていたら消える。
忙しかったら消える。
気分が乗らなかったら消える。
だから、英語の優先順位を上げるためには、何かを減らす必要がありました。
僕の場合は、まず武道の練習量を落としました。
次に、ダンスに使う時間も少しずつ調整していきました。
これまで続けてきたことを減らすのは、自分が退化しているような気分になって、罪悪感も出てきました。
そのため、最初はかなりムズカしかったです。
「せっかくここまで続けてきたのに、もったいない」
という気持ちになりました。
でも、当時の僕の情熱は、英会話の方に移りつつありました。
実際に減らし始めてみると、だんだん罪悪感も薄れていきました。
最終的には、ダンススクールに通う頻度が下がっていっても、思っていたほど問題はありませんでした。
僕のように、積み重なった趣味に圧迫される人は少ないかもしれません。
でも、それ以外にも、多くの人が見直した方がいい時間があります。
一番削るべきなのは「迷う時間」かもしれない
人生を変える上で、かなり大きいのが、迷う時間です。
何をやろうかな。
今日はどの教材にしようかな。
この勉強法で合っているのかな。
もっと効率のいい方法があるんじゃないかな。
こういう時間は、一見すると前向きに見えます。
でも、実はかなりエネルギーを使います。
しかも、迷っている間は前に進んでいません。
英語学習でも、教材を探している時間が長い人ほど、実際に声を出している時間が短い、ということがあります。
情報収集はしている。
勉強法の動画も見ている。
口コミも読んでいる。
でも、肝心の英文は口から出していない。
これだと、英語はなかなか変わりません。
僕が同じ英文を何度も音読したり、決まったメニューを繰り返したりする理由も、ここにあります。
毎日メニューを変えないから、選ぶ必要がない。
選ばなくていいから、すぐ始められる。
すぐ始められるから、続きやすい。
そして、同じ英文を繰り返すからこそ、小さな変化に気づけます。
前より口が回る。
意味が頭から入りやすくなる。
英会話で似た表現が出しやすくなる。
この小さな手応えが、モチベーションになります。
人生を変える人は、特別な才能がある人ではなく、迷う余地を減らしている人なのかもしれません。
「他人の目」を削ると、自分の人生が動き出す
もう一つ、大きいのが他人の目だと思います。
これをやったらどう思われるかな。
今さら英語を始めて笑われないかな。
失敗したら恥ずかしいな。
こんな年齢からやって意味あるのかな。
こういう気持ちは、すごく自然です。
僕も、最初から平気だったわけではありません。
昔、外国人バーに行った時、話しかけたいのに話しかけられなかったことがあります。
せっかく英語を使うチャンスが目の前にあったのに、失敗するのが怖くて動けなかった。
その時は、かなり悔しかったです。
でも、その悔しさがあったから、少しずつ「恥ずかしさ」を小さくしていく練習をしました。
うまく話すことより、まず話しかけること。
完璧な英語より、まず伝えようとすること。
失敗しないことより、失敗しても戻ってこられること。
そうやって、小さな失敗体験を重ねていくと、他人の目の影響が少しずつ弱くなっていきます。
英語だけではありません。
人生を変えたい時、多くの人は「何をすればいいか」は、ある程度分かっていると思います。
でも動けない。
なぜなら、他人の目がブレーキになるからです。
SNSで英語の投稿をしてみたい。
新しいことに挑戦したい。
今いる環境を変えた方がいいと、どこかでは分かっている。
会いたい人に会いに行きたい気持ちもある。
でも、恥ずかしい。
怖い。
変に思われたくない。
続かなかったらカッコ悪い。
だから止まってしまう。
人生が変わる人は、この他人の目をゼロにしているわけではありません。
怖さを持ったまま、その影響を少しずつ弱めているんだと思います。
本気で変わる人は「なんとなく」を削っている
最後に一番大きいのは、無意識に流れていく時間です。
気づいたらスマホを見ている。
特に目的もなくSNSを開く。
流れで動画を見続ける。
寝る前にだらだらしてしまう。
何をしたわけでもないのに一日が終わる。
この時間は、意外と怖いです。
なぜなら、本人の中ではそこまで悪いことをしている感覚がないからです。
別にサボっているつもりはない。
別に怠けているつもりもない。
ただ、流れで過ごしているだけ。
でも、その積み重ねが、人生のかなり大きな部分を持っていきます。
僕も、子どもが生まれてから、時間の感覚がかなり変わりました。
自分の時間は、放っておくとどんどん消えていきます。
仕事。
家族との時間。
家事。
移動。
体力の回復。
その中で、英語の勉強も、発信も、セミナー作りも、夫婦関係の学びもやろうと思ったら、無意識に使っている時間を見直すしかありません。
逆に言えば、そこを少し整えるだけで、人生には意外とスペースが生まれます。
毎日30分でもいい。
その30分を、英語の音読に使う。
本を読む時間にする。
発信の下書きを書く。
自分の感情を整理する。
それだけでも、数ヶ月後にはかなり変わります。
人生を変えるのは、大きな決断だけではありません。
毎日の小さな空白を、少しずつ大事なものに置き換えることです。
削ることは、我慢ではなく選ぶこと
削るというと、少し苦しい感じがするかもしれません。
我慢。
制限。
禁止。
ストイック。
そんなイメージがあります。
でも、本当は少し違う気がします。
削るというのは、自分にとって大事なものを選ぶことです。
英語を伸ばしたいなら、英語に時間を渡す。
そのために、別の何かを手放す。
全部は持てません。
全部を持とうとすると、本当に大事なものが薄まっていきます。
だから、人生が変わる人は、自分に問いかけているのだと思います。
今の自分に、本当に必要なものは何か。
逆に、もう手放してもいいものは何か。
迷う時間。
他人の目。
無意識に流れていく時間。
古い思い込み。
完璧主義。
やらなくてもいい義務感。
そういうものを少しずつ減らしていくと、人生に余白ができます。
その余白に、本当に大事なものを入れていく。
英語学習も、仕事も、人間関係も、人生そのものも、そこから変わり始めるのかもしれません。
人生を変えるために、何を足すか。
それも大事です。
でも、その前に一度考えてみてもいいと思います。
自分は、何を手放せばもっと前に進めるのか。
もしかすると、人生が変わるきっかけは、何かを手に入れることではなく、もういらないものを手放すことから始まるのかもしれません。
P.S.
英語学習でも、「何をやるか」で毎日迷っていると、それだけで時間とエネルギーを使ってしまいます。
だからこそ、やることをシンプルに決めて、迷わず続けられる形にすることが大事です。
僕が音読をおすすめしているのも、同じ英文をくり返すことで、小さな変化に気づきやすいからです。
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