from 師範代Shinya
今回のタロサックさんのトークショーは、ユーチューバー向けのイベントだったので、内容もそれに即したものでした。でも、
「あっ!これは英語学習者にも共通して役立つに違いない!」
と感じる部分があったのでシェアします。
タロサックさんは、これまでに何度も新しい挑戦をする度に感じてきたこと。
それは、「自分がこれまで続けてきた環境=コンフォート・ゾーン」の外側に出る時には毎回、恐怖、不安、しんどさがある、ということです。
人間の脳は、これまで自分が続けてきた習慣や生活スタイルを、そのまま継続させようとします。
これは、原始時代から僕たちの脳に埋め込まれた、生存本能から来るものです。脳は、
「これまでこの方法で生きてこれたのだから、この先も生き延びられる確率が高い」
と判断して、この先も同じ行動パターンを続けるように、僕たちに指示を出してきます。
この命令に背いて、今までとは違う行動を取ろうとすると、急に不安になったり、恐怖を感じたり、不快な気分になったりするのです。
この本能は誰にでもあるものなので、当然タロサックさんも、同じような恐怖や不安に襲われることが何度もあったそうです。
変化しないことが安全とは言えない
原始時代には、確かに変化しないことが生命の維持につながっていました。
でも今の時代では、世の中の変化が激しいので、逆に動かないことが危険になることもあります。
タロサックさんのように、登録者100万人以上いるような大きなチャンネルを持っている人でも、常にそう感じているそうです。
似たようなコンセプトのチャンネルは増えているし、自分の人気がどこまで維持できるのか分からない。
そして、新しい動画を出すたびに、再生回数がどのぐらいになるのかが分からない。
YouTubeの世界は、どんどん変化している。
だからこそ、自分も変化し続ける必要があると感じる。
そのために、不安だけど新しいことに挑戦し続ける。
そういう心の内を聞いて、僕はタロサックさんに対して、ものすごい人間味を感じました。
自分のコンフォートゾーンの外側に出る意識を持ち続ける
僕はてっきり、ここまで大きなチャンネルになれば、安定していて、将来に何の不安もないのかと思っていました。
でも、そうではないと分かりました。
登録者100万人超えのタロサックさんでさえも、常に不安と戦いながら、自分のコンフォートゾーンを脱出する努力を続けている。
今の変化の早い時代は、動かずに現状維持でも、「このままで良いんだろか?」と不安を感じる。
どうせ同じ不安を感じるなら、「コンフォートゾーンを出る時の不安」を感じる方が良くない?
そう思うと、大きな勇気をもらえたのです。
会場にいた他のクリエイターの方々も、僕と同じように大きくうなずきながら、タロサックさんのお話を聞いていました。
英語学習のコンフォートゾーン
この考え方は、英語学習にもピッタリ当てはまります。
たとえば、あなたが最初にやり直し英語学習を始めた時にも、大きな抵抗を感じませんでしたか?
「もし、勉強したけどモノにならなかったら、どうしよう?」
「周りの人達から、英語なんておまえのキャラじゃない!とか言われたら?」
「仕事や他のことがおろそかになってしまうのでは?」
など、色んな不安が出てきたはずです。
その不安を乗り越えた先にしか、「英語が話せる自分」は待っていません。
もう1つのコンフォートゾーン脱出のタイミイングは、ちょっと背伸びしたテキストに切り替えた時です。
自分が知らない英単語や文法が出てくると、「自分にこれが理解できるのかな?ちゃんと覚えられるかな?」と不安になるものです。
その不安を感じながらも、音読や瞬間英作文トレーニングを続けて、乗り越えた先には、「大きな英語力アップ」というご褒美が待っています。
また、もしあなたが、これまで挑戦したことがないTOEICや英検などの資格試験にチャレンジする時には、きっと一時的な不快を感じるはずです。
「試験問題が分からなすぎて、ヘコむ・・・」
「思ったような結果が出なくて、投げ出したくなる」
といった心境になるでしょう。
でも、問題を解くことが日常になれば、だんだん不安や不快感は少なくなくなっていきます。
また、これとは逆パターンで、すでにTOEIC900点を突破する実力を手に入れた後に、「日常会話スキルがまだ足りない」と感じた場合。
改めて基本に立ち返って、日常会話のフレーズを練習する時にも、心理的に抵抗感が出てきます。
「これまで、ビジネス英語をメインでやってきた自分が、今さらこんなカンタンな英文をやるなんて!屈辱だ!」
「もし、このテキストをやっていることが、周りの人達にバレたら・・・バカにされたりしないだろうか?」
と感じて、不快に思うかもしれません。
TOEIC900点を超えたタイミングで見るベーシックレベルの英語テキストは、また新しい学びがあるものです。
これまで見えなかった新しい視点を、得られることがあります。
でもそれは、試してみた人にしか分かりません。
また、日頃から勉強時間が長くてオーバーワークになっている人にとっては、「休む」ことがコンフォートゾーンの外側に出ることになります。
「多少休んでも、英語力は落ちない」ことを学ぶために、あえて英語学習から離れる必要が出てくることもあるのです。
僕の経験上、脳が休まることで、記憶力が復活して英語力が上がることもあります。
英語学習は、トライ&エラーの連続です。
もしあなたが今、英語学習内容や成果に対して不安を感じているとしたら、自分のコンフォート・ゾーンを出るタイミングなのかもしれません。
僕も今回、タロサックさんのトークショーを聞いて、これから意識してコンフォート・ゾーンを少しだけ出ることを続けていきたい!と感じました。
(完)
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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