【英単語帳DUO3.0の例文560本の中で、僕が日常会話でよく使っている構文トップ5ー⑤】

from 師範代Shinya

(→前回の続き)

DUO3.0に収録されている英語の構文の中で、僕が今でも一番良く使う構文トップ5の最後の5つ目をご紹介します。

5つ目は、

「should have + P.P.構文」です。

助動詞+現在完了のhave という、難易度の高そうな組み合わせです。

でも、会話での使いどころは多いです。

DUO3.0の例文番号は、531番です。

531.“Jenifer deceived me!”
“You should have known better than to trust her.”

(「ジェニファーにだまされた!」「彼女を信じないくらいの分別があってもよかったのに」)

という例文です。前回に引き続き、ジェニファー再び登場ですね!

1つ目の文章には、1本の文の中に、

①should have + P.P.構文=~するべきだった

②know better (than to do~)=(~しないぐらいの)分別はある

という、2つの要素が組み合わされています。

僕は初めてこの例文を見た時に、衝撃を受けたのを今でも覚えています。

当時の僕には、この英文の構造が、とてつもなく複雑に見えたからです。

さらに、内容は決してお堅いものではありません。

むしろ、カジュアルな恋愛ドラマや映画によく登場しそうなセリフです。

「日本語訳ではこんなカンタンなことを言っているのに、英語ではなんて複雑な言い回しをするんだ!」

と僕はあっけにとられてしまいました。

ドラマや映画を字幕なしで理解できるようになるためには、こういう構文を理解できるようにならなければならない、ということは、やっぱり文法は大事だな!文法を無視したら、カジュアルな英会話すらできない!

と、文法学習に対する決意を新たにしたのを、今でも覚えています。

よく使う should have + P.P.構文

この例文では、つい変わった言い回しである「know better = 分別がある」の方にばかり着目しがちです。

でも実は、日常会話で使えるのは「should have + P.P.構文」の方です。

「~すればよかった」

「~すべきだった」

また逆に、

「~しなければよかった」

「~すべきじゃなかった」

と言いたくなるシーンは、日常でけっこうあります。

①外へ出たらけっこう日差しが強かった時に、

「あぁ、帽子持って来れば良かった。」

②1週間前に定価で買った服が翌週には30%オフのセール品になっているのを目撃した時に、

「あ~もう少し待てば良かった・・・」

③飲み過ぎて二日酔いになった時に、

「あ~、あんなに飲むんじゃなかった・・・」

と言いたくなることがありますよね。

こういう「後悔をしている系」のフレーズは、日常会話での登場頻度がけっこう高いのです。

これを英語で言うのが、

should have + P.P.構文

なのです。

should のイメージ

should の基本イメージは、「すべきことが、まだなされていない」です。

You should wear a hat.
(帽子をかぶった方が良いよ)

You shouldn’t go out at night.
(夜に出歩かない方がいいよ)

というように、誰かにアドバイスをする時によく使われます。

また、

I should study English more.
(英語をもっとたくさん勉強しないと!)

というように、自分自身がするべきことに対しても使います。

should だけ単体で使った時には、「これからやるべきこと」を表します。

つまり、未来の話です。

そこで、「過去に~すべきだった」と言いたいときには、have を使います。

なぜ have なのでしょうか?

日本語の「~すべきだった」のように、should を過去形にすればいいのでは?と思いますよね。

でも実は、「should はすでに過去形」なんです。

shall (現在形)→ should (過去形)

になっています。

そのため、これ以上過去形にはできません。

そこで、have が必要になるのです。

have のイメージ

have のイメージは、「過去にやった状態が今もある」です。

I have lost my wallet.
(私はサイフをなくしました)

と言う時には、サイフは手元にありません。

「lost my wallet 」という状態を、今 have している。

と言っているからです。

これを普通の過去形にすると、

I lost my wallet.
(私はサイフをなくしました)

になります。

日本語にすると同じですが、英語では違います。

普通の過去形にすると、「今は見つかっている(かもしれない)」というニュアンスになりますが、have を使うと「今も見つかっていない」というニュアンスを出せるのです。

「こういう状態が、今あるんだよね。」

というのが、現在完了 have のイメージです。

should と have のイメージが融合

should =なされるべきことが、まだなされていない

have = こういう状態が、今ある

この2つのイメージが融合したのが、

should have + P.P.構文です。

「こういう状態が今あるべきなのに、なされていない。」

というイメージです。

I should have brought a hat.
(帽子を持ってきている状態が今あるべきなのに、なされていない)

そこから、自然な日本語にすると、「~すればよかった」になります。

not を入れた否定文パターンも同じです。

I shouldn’t have drunk too much.
(飲み過ぎて「いない」状態が今あるべきなのに、なされていない)

自然な日本語にすると、「~するんじゃなかった」になります。

この感覚が理解できるようになると、shoud have + P.P.構文 の使いどころがたくさん見えてきます。

そして、shoud have + P.P.構文に対するアンテナが立つと、ネイティブも頻繁に使っていることに気付くようになります。

以上、僕がDUO3.0の例文の中で今でもよく会話で使っているものトップ5をご紹介しました。

DUO3.0には、役立つ構文がたくさん収録されています。

例文を分析するには、上記のような「イメージ英文法」を使った覚え型がオススメです。

本当にネイティブ感覚で使いこなせるようになります。

ただ、例文の分析とイメージ英文法を自分で調べ上げるのは、相当な時間と労力がかかります。

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ムズカしそうなイメージで食わず嫌いをするには、もったいなさすぎるぐらい、価値のある英単語帳です。

(完)

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