from 師範代Shinya
(→前回の続き)
DUO3.0に収録されている英語の構文の中で、僕が今でも一番良く使う構文トップ5の最後の5つ目をご紹介します。
5つ目は、
「should have + P.P.構文」です。
助動詞+現在完了のhave という、難易度の高そうな組み合わせです。
でも、会話での使いどころは多いです。
DUO3.0の例文番号は、531番です。
531.“Jenifer deceived me!”
“You should have known better than to trust her.”
(「ジェニファーにだまされた!」「彼女を信じないくらいの分別があってもよかったのに」)
という例文です。前回に引き続き、ジェニファー再び登場ですね!
1つ目の文章には、1本の文の中に、
①should have + P.P.構文=~するべきだった
②know better (than to do~)=(~しないぐらいの)分別はある
という、2つの要素が組み合わされています。
僕は初めてこの例文を見た時に、衝撃を受けたのを今でも覚えています。
当時の僕には、この英文の構造が、とてつもなく複雑に見えたからです。
さらに、内容は決してお堅いものではありません。
むしろ、カジュアルな恋愛ドラマや映画によく登場しそうなセリフです。
「日本語訳ではこんなカンタンなことを言っているのに、英語ではなんて複雑な言い回しをするんだ!」
と僕はあっけにとられてしまいました。
ドラマや映画を字幕なしで理解できるようになるためには、こういう構文を理解できるようにならなければならない、ということは、やっぱり文法は大事だな!文法を無視したら、カジュアルな英会話すらできない!
と、文法学習に対する決意を新たにしたのを、今でも覚えています。
よく使う should have + P.P.構文
この例文では、つい変わった言い回しである「know better = 分別がある」の方にばかり着目しがちです。
でも実は、日常会話で使えるのは「should have + P.P.構文」の方です。
「~すればよかった」
「~すべきだった」
また逆に、
「~しなければよかった」
「~すべきじゃなかった」
と言いたくなるシーンは、日常でけっこうあります。
①外へ出たらけっこう日差しが強かった時に、
「あぁ、帽子持って来れば良かった。」
②1週間前に定価で買った服が翌週には30%オフのセール品になっているのを目撃した時に、
「あ~もう少し待てば良かった・・・」
③飲み過ぎて二日酔いになった時に、
「あ~、あんなに飲むんじゃなかった・・・」
と言いたくなることがありますよね。
こういう「後悔をしている系」のフレーズは、日常会話での登場頻度がけっこう高いのです。
これを英語で言うのが、
should have + P.P.構文
なのです。
should のイメージ
should の基本イメージは、「すべきことが、まだなされていない」です。
You should wear a hat.
(帽子をかぶった方が良いよ)
You shouldn’t go out at night.
(夜に出歩かない方がいいよ)
というように、誰かにアドバイスをする時によく使われます。
また、
I should study English more.
(英語をもっとたくさん勉強しないと!)
というように、自分自身がするべきことに対しても使います。
should だけ単体で使った時には、「これからやるべきこと」を表します。
つまり、未来の話です。
そこで、「過去に~すべきだった」と言いたいときには、have を使います。
なぜ have なのでしょうか?
日本語の「~すべきだった」のように、should を過去形にすればいいのでは?と思いますよね。
でも実は、「should はすでに過去形」なんです。
shall (現在形)→ should (過去形)
になっています。
そのため、これ以上過去形にはできません。
そこで、have が必要になるのです。
have のイメージ
have のイメージは、「過去にやった状態が今もある」です。
I have lost my wallet.
(私はサイフをなくしました)
と言う時には、サイフは手元にありません。
「lost my wallet 」という状態を、今 have している。
と言っているからです。
これを普通の過去形にすると、
I lost my wallet.
(私はサイフをなくしました)
になります。
日本語にすると同じですが、英語では違います。
普通の過去形にすると、「今は見つかっている(かもしれない)」というニュアンスになりますが、have を使うと「今も見つかっていない」というニュアンスを出せるのです。
「こういう状態が、今あるんだよね。」
というのが、現在完了 have のイメージです。
should と have のイメージが融合
should =なされるべきことが、まだなされていない
have = こういう状態が、今ある
この2つのイメージが融合したのが、
should have + P.P.構文です。
「こういう状態が今あるべきなのに、なされていない。」
というイメージです。
I should have brought a hat.
(帽子を持ってきている状態が今あるべきなのに、なされていない)
そこから、自然な日本語にすると、「~すればよかった」になります。
not を入れた否定文パターンも同じです。
I shouldn’t have drunk too much.
(飲み過ぎて「いない」状態が今あるべきなのに、なされていない)
自然な日本語にすると、「~するんじゃなかった」になります。
この感覚が理解できるようになると、shoud have + P.P.構文 の使いどころがたくさん見えてきます。
そして、shoud have + P.P.構文に対するアンテナが立つと、ネイティブも頻繁に使っていることに気付くようになります。
以上、僕がDUO3.0の例文の中で今でもよく会話で使っているものトップ5をご紹介しました。
DUO3.0には、役立つ構文がたくさん収録されています。
例文を分析するには、上記のような「イメージ英文法」を使った覚え型がオススメです。
本当にネイティブ感覚で使いこなせるようになります。
ただ、例文の分析とイメージ英文法を自分で調べ上げるのは、相当な時間と労力がかかります。
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(完)
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