【一問一答:リテンションの鍛え方②】

from 師範代Shinya

(→前回のつづき)

前回の記事では、リテンショントレーニングについて詳しく解説しました。

使う英文のレベルによって、リテンションは2パターンあることをお伝えしました。

もう一度カンタンにまとめると、

【パターン①】

・素材=初見の英文を使う。

・難易度=英単語も文法も100%理解できる英文。

・目的=集中力&短期記憶力のアップ。資格試験のリスニング対策に効果を発揮。

【パターン②】

・素材=音読で慣れた英文を使う。

・難易度=ちょっと背伸びしたレベル。新しく知った英単語や文法が含まれる。

・目的=英語力の上限を伸ばす。前置詞や冠詞など、細かい部分に対して意識を高める。

という感じです。

以上踏まえた上で、それぞれのパターンの鍛え方をお伝えします。

パターン①初見の英文リテンション力の鍛え方

鍛える方法の基本は、「少しずつ負荷を上げていくこと」です。

最初はとにかくラクにできるレベルの英文から始めます。

たとえば、自分が英検準1級を持っているレベルだったとします。

そしたら、英検3級の過去問のリスニング問題を使ってリテンションするのがオススメです。

まったく初めてであれば、4級や5級レベルから始めるのも良いかもしれません。

とにかく、最初は英文の負荷をすごく軽くすることです。

リテンションそのものに慣れることが先決です。

慣れてきたら、徐々に英文レベルを上げていきます。

レベルを上げ切った時にも、「自分が知っている英単語や文法で書かれている英文」を使うことがコツです。

負荷を上げる時には、英文自体の難易度ではなく、英文の長さを増やしていきます。

たとえば、最初の頃は、

I have a friend.(私は友達がいます)

He lives in the US.(彼はアメリカに住んでいます)

He has lived there for 10 years.(彼はそこに10年住んでいます)

というような細切れの文章からリテンションを始めます。

そして慣れてきたら、

I have a friend who lives in the US for 10 years.

(私にはアメリカに10年間住んでいる友達がいます)

みたいな長い英文を使います。(もちろん、上記の英文のように内容が同じである必要はありません)

もし試験対策としてやるのであれば、英検やTOEICなどの問題集のリスニングパートの英文を使って、リテンションをすると効果的です。

その時にも、レベルに注意してください。とにかく自分の知らない英単語や文法で書かれた英文を使わないことです。

問題集の英文のリテンションをした後に、設問に答えてみます。

リテンションができれば、設問に答えるのはラクにできるはずです。

また、リテンションした後に「日本語で内容の要約を声に出してみる」というのも良い練習になります。

要約を声に出した後には、英文の日本語訳を見て自分の理解が合っているかチェックしてみましょう。

パターン②難しめの英文リテンション力の鍛え方

パターン②の場合は、まずは音読を繰り返して英文を口慣らしすることがコツです。

シャドーイングやオーバーラッピングなども組み合わせながら、飽きないように何度も声に出します。

1日20分×3日ぐらい続けたら、同じ英文を使ってリテンションの練習を始めます。

音読ではスラスラ言えていた英文が、途端に難しく感じて驚きます。

「あれ?ここの前置詞は at?in?どっちだったかな・・・」

「あれ?この部分の英単語の並びはこれで良かったんだっけ?」

「あれ?ここは a と the のどっちだ?忘れたぁ~!」

などなど、これまで気にならなかった部分が実は分かっていなかったことにヘコみます。

確認して間違えた場所には、マーカーで印を付けます。

マーカーは後から消せるようにしておくのがオススメです。

紙のテキストなら、パイロットのフリクションペンを使いましょう。

マーカーをした場所を次にやる時に3回連続で間違えなかったら、印を消していきます。

それを繰り返しながら、印がなくなるまで続けます。

すると、音読する時にもこれまでとは次元が違うほど細かい部分にまで気を配れるようになるはずです。

その結果、英文の吸収力が上がっていきます。

ちなみに、うまくできない時には、あきらめも肝心です。

音読素材1ユニット分を1週間続けても印が消えない時には、そのままにして次のユニットに進みましょう。

同じ場所でずっと詰まってモンモンとするより、先へ進んで次のユニットで練習した方が、飽きずに続けられます。

そして後からまた以前のユニット戻ってきた時にリテンションをやってみると、カンペキにできることもあります。

以上が、それぞれのパターンのリテンションの鍛え方のコツです。

 

・・・つづく

 

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