From 師範代Shinya(新村真也)
僕が音読トレーニングを始めてから1年たった頃のこと。もう音読トレーニングは僕の毎日の習慣になっていました。
この1年間、僕のやってきたトレーニングは、たったの2種類でした。
① 英語を英語の語順のまま理解できるようにするトレーニング
好きなトピックの英文を使って、CDを使いながらシャドーイング&音読する。
② 言いたいことを瞬間的に英語で言える回路を作るトレーニング
中学レベルの短い英文を使って、日本語→英語に瞬間的に変えてしゃべる。
これを続けているうちに、ある「現象」が起きてきました。
知らない英単語がどんどん減ってきた!
僕は①の音読トレーニングに使うテキストは、自由気ままに選んできました。
それでも、毎回知らない英単語や表現が出てきて、「ほー!!」と思うような発見が毎回ありました。なので、毎週確実に「成長している」という実感が持てました。
でも、続けているうちに、僕の「手持ち英単語」はどんどん増えていきました。手持ち英単語が増えるにれて、だんだんと「知らない英単語に出会う率」が減ってきたのです。
かといって、音読トレーニングに使う英文のレベルを上げると、内容が興味のないつまらないものになってしまいます。それに、1つの長い英文の中にある「知らない英単語」の数が一気に増えて、心が折れてしまいます。
それは僕にとっては、精神衛生上、良い選択ではありませんでした。
そこで僕は、音読トレーニングは今まで通り興味のある英文だけに絞りつつ、新しいトレーニングをひとつ取り入れることにしました。
それは、「ボキャビル」です。
ボキャビルって何?
ボキャビルは、「ボキャブラリー・ビルディング」の略です。なんだか「ボディー・ビルディング」みたいで、カッコいい響きがしますね。
まさにボディービルのように、英語の筋力を鍛えて大きくしていくトレーニングです。
なんて言うとスゴいように聞こえますが、平たく言えば、「英単語帳を使った英単語トレーニング」です。
英単語帳は、本屋さんにあふれています。どこへ行っても目に付きます。
それに、「知ってる単語が増えれば英語の理解度がアップするだろうな」
というのは、誰でも思うことです。
なので、どうしても「初心者が手をつける英語教材」
として、英単語帳が選ばれやすいです。
ボキャビルの落とし穴
でも、最初から英単語帳を使ったボキャビルをやると、途中でイヤになって挫折してしまう確率が高くなります。
ボキャビルの作業は、単調でつまらないからです。
英単語帳を開くと、つながりのない英単語がたくさん並んでいます。
それを片っぱしから機械的に覚えていく作業は、すぐに飽きてしまい、3日坊主で終わりがちです。
英単語は「例文の中」で覚えていくのが一番なのですが、ほとんどの英単語帳の例文は短くて、同じページの例文同士につながりがありません。
音読トレーニングに使っている「興味のあるジャンルのまとまりのある長文」に比べると、英単語帳の例文はどうしても、「中身が薄くて、つまらない」と感じがちです。
さらに、文法的にもむずかしいものが多く、「例文を読むこと自体」が大きな労力になって、肝心の英単語の意味やニュアンスにまで気が向きません。だから、なかなか覚えられないのです。これは、
「固い土に種をまく」ようなものです。固い土に種をまいても、なかなか芽は出ません。もし出てきても、芽は弱々しくて、すぐに枯れてしまいます。
実は、英単語帳を使ったボキャビルは、「初心者が絶対に手を出してはいけない教材」なのです!
ボキャビルを始めるベストなタイミングとは?
でも、ボキャビルは強力なトレーニングです。やれば、確実に英単語力が伸びます。でも、始めるタイミングを間違えると、英語学習そのものをやめるきっかけにもなってしまう、「もろ刃の剣」なのです。
なので、僕は最初の1年間は、ボキャビルには手を出しませんでした。
最初の頃は、毎週、新しい英文に取りかかるたびに、知らない単語がたくさん出てきて、1週間たつ頃には、自分の単語力がものすごく伸びているのを実感できていました。
でも1年後には、それができなくなってきたのです・・・
ボキャビルを始めるのにベストがタイミングがここです。具体的に言うと、TOEICの点数が500点台~600点台前半になった頃です。
(僕は、このときはまだTOEICは受ける気にならなかったので、自分の英語力のTOEIC換算点数はわかりません。でも、たぶんこの時点で受けたら500点代だったと思います)
音読トレーニングを1年ほどこなしていると、あなたの脳の「英語畑」はかなり耕されている状態になります。土は栄養分をたっぷり含み、やわらかくフワフワな状態になります。
ここに種をまけば、すくすくと成長する確率が高いのです!
僕は、この1年で自分の土が柔らかく耕されてきたのを感じ、
「今こそ、種をまくときだ!」
と直感しました!
そして、「初めての英単語帳」をゲットしました!
僕が最初に選んだ英単語帳
僕が最初に買ったのは、同じ英会話スクールに通う友達のケイタから進められた英単語帳でした。その英単語帳の名前は、
「DUO3.0」
でした。
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ケイタは、すでに僕よりもずっとTOEICの点数が高く、その時点で800点を越えていました。ネイティブの友達との会話でも、いつも僕は彼の単語力に助けられていました。なので、彼の勧める英単語帳ということで、説得力がありました。
さらに、僕が英語学習のバイブルとして活用している「英語上達完全マップ」の著者、森沢洋介先生も、著書の中でDUO3.0を勧めていました。
なので、僕の中では自分が最初にやる英単語帳は
「DUO3.0」以外にはあり得ませんでした。
結果的に、この単語帳を選んで大正解!だったと思います。このDUO3.0はその後、僕の英語力に大きなブレイクスルーをもたらしてくれたのです。
ただし!そんな最強の英単語帳DUO3.0も、最初のページからスムーズに進められたわけではありませんでした・・・
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(英語の達人養成ジム 師範代)
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