from 師範代Shinya
先日の朝、いつも通りiPadに触った時のこと。
ボタンを押しても画面がつかないことに気付きました。
「あら?充電切れか?」
と思い、ケーブルを差し込みました。
いつもなら、小さな音がして画面が一瞬明るくなってから、また暗くなります。
でもその日は、珍しく何も反応しませんでした。
「あら~!充電がすっからかんになっちゃったのかな?」
と思い、コードを差したまましばらく待つことにしました。
念のためネットで「iPad画面真っ暗」で調べたら、「充電まずして、1時間以上待ちましょう」と書いてあったので、待ちました。
でも、1時間たってもうんともすんとも言いません。
「あれ?何か変だ・・・もしや、バッテリーが寿命を迎えたのか?」
ネットでiPadのバッテリー寿命を調べたら、「充電回数1,000回程度で、毎日使った場合は2~3年」と書いてありました。
あら!思ったよりだいぶ短いな・・・
僕がこのiPadを買ったのは、2019年の秋です。
2年ちょっと前です。
買って以来、便利で毎日使っています。
自分の毎朝の英語学習でも、日中の仕事時間でも使っているので、1日の中でのiPad稼働時間は、パソコンより長いかもしれません。
このiPadは充電池の減りが早いので、1日2回以上充電しています。
そう考えたら、バッテリーの寿命かも知れない。
それにしても、2~3年は思ったより早いなぁ・・・それに、こんなに急に電源が入らなくなるものなのか?
と、少しがっかりしました。
10年使うつもりで買った最上級モデル
僕はこのiPadを、10年ぐらいは使うつもりで買いました。(長年のアップルユーザーがこれを聞いたらきっと、「そんなに持つわけないじゃん!」と突っ込みたくなるかもしれません)
そのため、当時は最新で最上級モデルだったiPadプロ12.9インチにしました。
ペンやキーボードなどの付属品も一緒に買ったので、総額は20万超えの大きな買い物でした。
買ったときには「これだけ投資して、その後使わなかったらどうしよう?」とドキドキしていました。
でも、その心配は無用でした。その後は買ったことを後悔したことは一度もないぐらい、生活必需品になりました。
すごく便利だったので、手持ちの英語テキストはすべてPDF化して、iPadに入れました。
英語テキストと音声データの持ち歩きが便利になって、本棚にびっしり並んでいた本たちも、すべてiPadに集約してスッキリしました。
「やったー!技術革新だ!これからの時代は、ペーパーレスだ!」
と大喜びしました。
それ以来、iPadは毎朝の音読トレーニングの欠かせない相棒になっていました。
画面を2つに分けて、左側に音声プレーヤーアプリ、右側に英語テキストを表示させて、シャドーイングやオーバーラッピングに使うのが、お気に入りスタイルです。
YouTube動画の中でも、僕は何度かオススメアイテムとして、iPadを紹介しています。
ペーパーレス化のデメリット
そんなお気に入りのツールだったので、今回いきなり電源が入らなくなって、けっこうピンチになりました。
僕は初めて、ペーパーレス化のデメリットを体感しました。
正直、iPadが突然動かなくなることは想定していませんでした。
今考えると、機械が壊れるのは当たり前です。
でも、これまでiPhoneを使ってきて、落としても壊れたことはありませんでした。
「アップル製品は壊れにくい」と、勝手に思い込んでいたのです。
もし壊れる場合でも、何かしらの前兆があると思っていました。
その前兆が来たら、データをパソコンなどにバックアップしようと思っていました。
(しまったー!せめて英語テキストのデータだけでも、iPhoneかMacBookの中にコピーして、リスク分散しておけば良かった・・・)
と後悔しました。
もしあなたがアップルユーザーなら、「iCloudにデータをバックアップしてるから、問題ないでしょ?」と思われたかも知れません。
でも、実は僕はiCloudを使っていませんでした。
(iCloudは、アップル製品が壊れてもデータがなくならないように、ネット上にデータを保存しておくバックアップの仕組みです)
今考えれば、保険としてiCloudを使うのがベストなのに、僕は使っていなかったのです・・・
万が一、このままデータが取り出せなかったら・・・と思うと、恐ろしくなりました。
急いで、アップル認定の修理店に持ち込むことにしました。
当日は予約が取れなかったので、翌日の朝に予約を入れて、iPadを持っていきました。
店員さんの反応
僕が下調べした限りでは、iPadのバッテリー交換なら30分~1時間程度でやってもらえるようでした。
費用を調べたら、「1万円前後」と書いてあったので、まあ許容範囲かなと思いました。
予約したお店は、川崎駅前の巨大ショッピングモールの中にある、ビックカメラの一角にある「アップル正規代理店」です。
カウンターに持っていくと、20代後半ぐらいの男性の店員さんが、丁寧に接客してくれました。
僕:「バッテリー交換をお願いします。」
店員さん:「かしこまりました。一度iPadを見させて頂いてよろしいでしょうか?」
僕:「はい。これです。」
店員さん:「失礼します。・・・ボタンを押しても反応しませんね。これは、まったく電源が入らない状態ですか?」
僕:「はい。昨日の朝からこんな状態なんです。」
店員さん:「充電はされましたか?」
僕:「はい。昨日、一日中コードを差し込んでおきました。でも、充電自体ができない状態になってるみたいです。バッテリーが突然死んだのではないかと思ってるんですが。」
すると、店員さんの表情が一瞬で曇りました。
店員さん:「そうですか・・・」
その後、店員さんは、iPadを注意深く見回しながら、言いました。
店員さん:「ここがゆがんでいますね。最近、落としたり、強い圧力を加えましたか?」
僕:「いえ、落としたり圧力を加えたりはないです。まあ、強いて言えば、1年ぐらい前に一度机の上から床に落としたことがあります」
店員さん:「じゃあ、このゆがみはその時についたものかもしれませんね。」
僕:「でも、その後も問題なく使えていたので、落としたのが原因だとは思えないんですが・・・」
すると店員さんは、深刻な表情で言いました。
店員さん:「実は、バッテリー不具合のケースでは、急に電源が入らなくなることはほとんどないんです。少なくとも、充電はできます。
充電できるけど、コードを外すとあっという間に電池がなくなっていく、という症状がまず出るのが普通です。
今の状態を見る限り、これはバッテリーの不具合ではないと思われます。
たぶん、中の電気回路が壊れたのではないかと。」
僕:「えぇーーーー!そうなんですか?!それって、修理できるんですか?」
店員さん:「内部が壊れた場合、部分的に修理することはできません。アップルに送って、代替品と交換という形になります。」
僕:「ま、マジですか・・・」
店員さん:「そうなんです。その場合、データはなくなります。修理ではなく交換なので、そもそも別のiPadが送られてくるということです。」
僕:「えーーー!!そんな・・・」
僕は、ひざから崩れ落ちそうになるほど、衝撃を受けました。
(なんてこった・・・この2年以上の毎日の英語学習の記録も、すべて消えるのか・・・)
さらに追い打ちをかけるように、衝撃の事実が店員さんの口から告げられました。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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