From  師範代 Shinya (新村真也)

(※2018年4月に情報更新)

家の近くの電気屋さんの電子辞書コーナーに行ったときのこと。

今年はどんな電子辞書モデルが出ているかな?とチェックしていました。

実際に触って感触を確かめたり、新しい機能を体感するのは、楽しいです。

すると、店員さんが僕に愛想よく声をかけてきました。

店員さん:「電子辞書をお探しですか?」

:「はい。最近はどんなモデルが出てるのかなと思いまして。」

店員さん:「このモデルは、新しくこんな機能が加わったんですよ!さらに、こっちのモデルには、こんな機能も追加されています。こっちのメーカーのシリーズは、こんな機能がついているのが特徴で・・・」

といった感じで、とても親切ねいていに「機能」を説明してくれました。さすがに店員さんです。最新モデルの機能に詳しいです!

 

電子辞書えらびで一番大切なもの

でも、電子辞書を選ぶときに一番大切なジャッジ基準は、実は「機能」ではありません。機能はハッキリ言ってどのメーカーも似たり寄ったりです。

(今、市場はどうやら、カシオ VS シャープの一騎討ちになっているようです)

英語学習者にとって、電子辞書に求める「機能」は3つだけです。

・すばやく英単語の意味を調べられる。

・ネイティブ発音が聞ける。

・自分の選んだ単語をひとつのファイルにまとめられる。

この3つを満たしているなら、あとの機能はおまけに過ぎません。(むしろ、余計な機能が増えれば増えるほど、反応スピードが遅くなったりして、電子辞書としては使いづらくなります)

一応、どのメーカーの電子辞書も、この3つは満たしているようです。

ちなみに、同じメーカーの電子辞書なら、使っているパーツは全部一緒です。売場で見てみると、全部同じデザインの本体です。せいぜい色が違うくらいです。

では、電子辞書はいったいどこでジャッジすればいいのでしょうか?

それは・・・「中身」です!

つまり、収録されている「辞書」の種類です。

 

中身が一番大事!

実際に、パンフレットをめくってみると、どれも見た目は同じですが、値段が違います。その値段の違いは、「収録されている辞書の数と種類」から来ています。

電気屋の店員さんは「電化製品のプロ」であって、「英語学習のプロ」ではありません。電子辞書の「機能」や収録されている「辞書の数」くらいまでは説明できるかもしれませんが、「どの辞書が今のあなたの英語レベルにオススメか?」までを説明できる人は、ほとんどいないでしょう。

電子辞書の価値は、中身=「収録されている辞書」で決まります。どんなにすぐれた最新機能を搭載していても、あなたの求める「英単語の意味と使い方」が載っていなければ、辞書の役割を果たせません。

 

宝の持ち腐れ

僕は今まで、たくさんの英語学習者の方の「電子辞書選び」までをお手伝いしてきました。

僕がアドバイスする前に電気屋に行って、「店員さんに勧められたんで、これ買いました!」という方には、後日その電子辞書を持ってきてもらい、中身の辞書の種類をチェックさせてもらいました。

その結果、わかったこと。

それは、「宝の持ち腐れ」になっているケースが多い、ということです。

店員さんにやたら高いモデルを勧められて買ったものの、その後は収録辞書をぜんぜん使いこなせてないパターンがけっこう多いのです。

逆に、せっかく高い英語力を持っているのに、「予算がないから」という理由で、今の英語力をさらに伸ばすには役不足な辞書しか入っていないモデルを買ってしまうパターンも目撃してきました。

どちらのパターンも、「もったいない!」です。

電子辞書は、決して安い買い物ではありません。せっかく投資したお金を無駄にしないためにも、最大限活用できるモデルを慎重に選んで欲しいと思っています。

そこで、今日はあなたの英語レベルに応じた電子辞書選びのコツをお伝えします。

 

英語力のレベル別:ジャッジ基準

英語力というのは目に見えないので、わかりやすくするために、TOEICテストの点数と英検の合格級で表示します。レベル別に、収録モデルの例をご紹介します。

僕は今まで買った4台とも、カシオのエックスワードです。他のメーカーの電子辞書は買ったことがないので、今回はカシオのエックスワードを例に出します。

先ほどお伝えしたとおり、今はどのメーカーの電子辞書も、機能的には大きな差はありません。

あくまで「英語学習に役立つ」という視点で、「中身の辞書」を基準にして、オススメモデルをご紹介します。

・あなたの今の英語レベル

・どこまでのレベルを目指すのか?

・これから買う電子辞書は何年くらい使いたいのか?

の3つを考えながら、この下を読んでみてください。

TOEICレベル200点~400点台(英検3級~準2級)

このレベルであれば、どの辞書でもOK!基本的に、ふつうの基礎的な英和辞典と和英辞典が入っていれば大丈夫です。安い家庭用モデルを選んでも、十分に役立ちます。僕も最初に買ったのは一般家庭用です。

「電子辞書を初めて買うので、ちゃんと使いこなせるか分からない。とりあえず様子見で買ってみたい」

という場合にはこのレベルのエントリー機種がオススメです。

オススメ収録辞書

・ジーニアス英和辞典
・ジーニアス和英辞典

この2つの辞書が入っているモデル例(2018年モデル)

↓↓↓

カシオ計算機 Ex-word 電子辞書 XD-SK5000GD

(↑※この写真か文字をクリックすると、アマゾンの販売ページへ行けます)

こういったエントリーモデルに入っている辞書は、あなたの英語力が上がるにつれて役不足になってきます。僕も1年後にひとつ上のレベルのものに買い換えました。

もし1台を長く使いたい場合は、先行投資として、この下でご紹介する上位モデルを現時点で買っておくのも良いアイデアです。

TOEICレベル500点~650点(英検2級)

高校生用モデル

このあたりになると、受験英語レベルになってくるので、高校生用モデルに入っている辞書がけっこう使えます。英語で英語の意味を調べられる「英英辞典」が入っているものがあると役に立ちます。

この段階では、比較的やさしいロングマンの英英辞典から入るのがオススメです。これに慣れてから、オックスフォード英英辞典に入った方がいいと思います。

オススメ収録辞書

・ジーニアス英和辞典
・ロングマン現代英英辞典
・オックスフォード現代英英辞典

※この3つの辞書が入っているモデル例(2018年モデル)
    ↓

カシオ エクスワード XD-Zシリーズ 電子辞書 高校生モデル 209コンテンツ収録 ブラック XD-Z4800BK

(↑※この写真か文字をクリックすると、アマゾンの販売ページへ行けます)

 

この高校生用モデルには、もうひとつ圧倒的なメリットがあります。

それは、「英検の過去問&予想問題集」が超充実しているということです。

特に2018年モデルには、なんと英検3級~1級までの過去問題集と予想問題集が全部入っています!しかも、英単語帳の「キクタン英検」も3級~1級まで全部揃っているという充実ぶり!

過去問題集&予想問題集は、級が上がるほど価格もアップします。

準1級&1級の「過去問&予想問題集&キクタン」をアマゾンで全部買うと、トータルコストは1万6,848円かかります。ちなみに、この電子辞書の価格は、アマゾンで3万円ちょっとです。ヤマダ電機でも、税込み3万円くらいで売っていました。

ということは、英検1級&準1級の教材費だけでも、この電子辞書の価格の半分以上をペイできてしまいます。また、電子辞書ならではの英検対策ができます。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

もしあなたが、英検準1級~1級まで目指したいなら、このモデルはコスパがバツグンです!

※注意:ただし、この高校生モデルには英検1級レベルの単語を収録した英和&和英辞書は入っていませんので、ご注意ください。

 

TOEICレベル700点~860点(英検準1級)

英語系モデル

このレベルになると、ベーシック系や高校レベルの辞書では収録単語が足りなくなってきます。とくに、このレベルの学習者にとっては単語を増やすトレーニングが大事になってくるので、辞書の質にこだわり始める時期です。

英和「大」事典が入っているモデルは、外国語系(とくに英語系)になります。

オススメ収録辞書

・ジーニアス英和大辞典
・新英和大辞典
・オックスフォード現代英英辞典

※この3つの辞書が入っているモデル例(2018年モデル)
    ↓

カシオ エクスワード XD-Zシリーズ 電子辞書 英語モデル 186コンテンツ収録 ブラック XD-Z9800BK

(↑クリックすると、アマゾンの販売ページに行けます)

このモデルは、収録辞書の質に対してコスパが良いと感じます。

(僕はこの英語系モデルの旧型の画面が白黒タイプを使い倒しました)

 

TOEICレベル860点~950点以上(英検1級)

英語プロフェッショナルモデル

このレベルの学習者にとって、英単語学習は「終わりのない旅」です。特に英検1級を取ろうとする場合は、英単語レベルがTOEICの倍近くまで増えます。(1万5,000語レベル)その学習用に耐えるレベルの辞書が必要になってきます。

もしあなたが、英検の過去問や予想問題集をまだ買っていないなら、先ほどご紹介した高校生モデルには3級~1級までの問題集と英単語帳が全部入っているので、コスパが最も良いと思います。

ただし、高校生モデルには英検1級レベルの単語を収録した辞書は入っていませんのでご注意ください。

ここから先の英単語学習には、「語源学習法」を使うと効果的です。そのためには、語源まで載っている辞書が望ましいです。

語源学習法というのは、たとえば、

「propose」(意味:提案する)という単語があったら、それを

「pro=前に」、「pose=置く」といった「語源パーツ」に分解して覚える方法です。

何か提案するときは、自分の案を相手の「前に」「置く」ことになるからです。
 
 
こうやって覚えると、他の「pro~」から始まる知らない単語の意味を「前に」という視点から、かなりの精度で「推測」できるようになります。

(progress,  profit, proactiveなど)

「ジーニアスの大英和辞典」と、「オックスフォード新英英辞典」には、この語源まで載っているので、オススメです。(ひとつ前の英語モデルにも、この2冊は入っています)

また、このレベルの人は英語を教える立場になったり、意味の似ている単語を微妙なニュアンスの違いで使い分けるようになります。そのために、ここでまたわかりやすい解説で定評のある「ロングマン英英辞典」が役立ちます。

※ロングマン英英辞典は、「英語オンリーのレッスン中」に、生徒さんから英単語の意味を聞かれたとき、やさしい英語で分かりやすく説明するのに役立ちます。

オススメ収録辞書

・ジーニアス大英和辞典

・オックスフォード新英英辞典

・オックスフォード現代英英辞典

・ロングマン英英辞典

※この4つの辞書が入っているモデル例(2018年モデル)
    ↓

カシオ エクスワード XD-Zシリーズ 電子辞書 プロフェッショナルモデル 200コンテンツ収録 メタリックブラウン XD-Z20000

↑僕も電子辞書4代目にプロフェッショナルモデルを買いましたが、最高峰だけあって、スゴいです!「これに載っていない英単語は仕事でも日常でも使われない」と言えるほどの収録語数を誇ります。マイナーで専門的な用語まで調べられます。

 

以上、レベル別の電子辞書の選び方をご紹介しました。

これは、あくまでひとつの基準です。あなた自身が電気屋さんに行って実際に触ってみて、しっくり来たモデルを選ぶのが一番いいと思います。

どの辞書が入っているか?は、パンフレットの一番うしろに書いてあります。

 

目標に合わせて選ぶ

長く使い続けるつもりなら、今の英語力に関わらず、最終的に目指す英語レベルのモデルを奮発して買ってしまう、というのもひとつの手です。

そうすることで、「せっかく買ったんだから、使いこなさなきゃ!」という気分になり、モチベーションが保てるかもしれません。

 

自分へのご褒美に

「TOEICの目標点数○○点を突破したら、自分へのご褒美に、電子辞書をアップグレードして買い換える!」といった感じでメリハリをつけていくのもいいかもしれませんね。

そのたびに、新たな気持ちで英語学習に向かえると思います。

僕も今の電子辞書は4代目ですが、買い換えるたびに、気持ちを新たにモチベーションアップしていました。


※電子辞書をフル活用した英単語学習方法はこちら

 

ウラ技:型落ちを狙うとお買い得!

電子辞書も、電化製品と一緒で、毎年新しいモデルが出ます。

新型といっても、1年では劇的な変化はありません。

新型が出ると、旧型の値段が一気に安くなる傾向があります。

機能はあまり変わらずに、コスパが良くなっているので、オススメです。

参考までに、2017年発売のオススメモデルをご紹介します。

値段が落ちていることを考えると、どうせ買うなら「プロフェッショナルモデル」か「英語系モデル」の2択で狙うのがオススメです。

 

プロフェッショナルモデル(2017年モデル)

↓↓↓

 

カシオ 電子辞書 エクスワード プロフェッショナルモデル XD-G20000 コンテンツ200

(↑クリックすると、アマゾンの販売ページに行けます)

現時点(2018年4月)で、新型との価格差はあまり大きくありませんが、それが人気を物語っています。

僕の主催する「英語の達人養成ジム」の会員の方がこのモデルを買ったので、僕もいじらせてもらいましたが、かなり良いです!軽くて操作性が抜群です。

値段相応の価値はあると思います。

 

英語系モデル(2017年モデル)

↓↓↓

カシオ 電子辞書 エクスワード 実践英語モデル XD-G9800WE ホワイト コンテンツ150

(↑クリックすると、アマゾンの販売ページに行けます)

英語系モデルで充実した収録辞書ながらも、価格は3万円台前半(2018年4月現在)というのは、かなりコスパが良いです。

(僕が以前に買ったこの英語系モデルの旧型の画面が白黒タイプは、当時7万円台でした)

 

From  師範代 Shinya (新村真也)
(
英語の達人養成ジム 師範代)

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