from 師範代Shinya
(→前回の続き)
※新発売の音読用テキスト「音読JAPAN」の改訂版のレビューの続きです。
前回の記事では、音読JAPANのテキストの基本的な作りをご紹介しました。
英検の長文読解&面接対策として使えるように作られています。
今回の改訂版は、この作りに変更はありません。
また、トピックも変更がありません。
ある意味、前作の時点でトピックは完成されていたとも言えます。
今回の改訂版の英文の主な変更点は、次の3つです。
1.数値データ
2.表現(PC語)
3.時事ネタ
これはまさに、時代の流れと共に変わる部分です。
1つずつ解説します。
1.数値データ
数値データは、時間と共に増えたり減ったりします。
たとえば、この本に出てくる「自販機の数」や「ATMで対応している言語の数」などが、改訂版では新しくなっています。
また、オリンピックに関する表現では、前作の方では、
~ recent Rio Olympics in Brazil.
とありました。
recent = 最近の
という意味なので、前作の発売時点では一番最近のオリンピックはブラジルのリオで開かれたものでした。
でも今は、直近は東京オリンピックです。
そこで改訂版の英文では、
~ 2016 Rio Olympics in Brazil.
という表記になっています。
これなら年号表記だけなので、今後もずっと使えそうです。
こんな風に、改訂版は数値データが細かく書き換えられていて、情報が新しくなっています。
2.表現(PC語)
辞書を引いていると、たまに英単語の下に「PC」と書いてあることがあります。これは、
Political Correctness の略です。
直訳すると、「政治的公正」で、差別的な表現ではない英単語を表します。男女差別、人種差別などです。
ここ数年で、PC語に対する意識は世界中でますます高まっています。
そこに合わせて、音読ジャパンのテキスト英文も改訂されています。
たとえば、ユニット2の「交番」のトピックでは、警察官を表す言葉として、
policemen
という表現が出てきます。
この英単語には、menという男性を表す言葉が入っています。
これは、女性の警察官を言い表すときには適切ではありません。
警官=男性社会
という響きを感じさせます。
そこで改訂版では、
police officers
という表現が使われています。
このように、改訂版では時代の流れに合わせて、英単語がPC語に書き換えられています。
3.時事ネタ
音読ジャパンは、日本の文化について語っています。
日本文化の中でも世界的に有名なのは、マンガです。
Manga という英単語もあるぐらいです。
これは、海外の「comic」と日本の「漫画」の違いを表すために、日本語そのままの発音が英語として定着しているようです。
ネイティブの人達の中では、comic と聞くと、スパイダーマンやバットマンなどの典型的な海外マンガが思い浮かび、Manga と聞くと、日本の漫画が思い浮かぶそうです。
音読ジャパンの中でも、ユニット7の「聖地巡礼」のトピックの中で、漫画やアニメが登場します。
海外からの旅行者が、アニメや漫画の舞台になった場所=聖地を巡りながら、記念写真を撮るのが流行っている、というくだりがあります。
この部分のアニメ聖地の例として、前作では大ヒットアニメ「君の名は」の舞台になった場所が取り上げられていました。
東京・四谷の須賀神社、岐阜県の飛騨市、長野の諏訪湖などです。
一方、今回の改訂版では、アニメが「鬼滅の刃」に変わっています。
それに合わせて場所も変わり、
東京・浅草、福岡の竈門神社、栃木県の足利フラワーパークなどが紹介されています。
僕は「君の名は」も「鬼滅の刃」も両方好きなので、この改訂は嬉しいです。
ちなみに、同時に紹介されているアニメ「スラムダンク」は改訂版でも変更がありません。
おそらく、スラムダンクは殿堂入りを果たしたのでしょう。
スラムダンクは僕が高校の頃に流行っていましたが、大人になってからアニメのDVD版を借りて、通しで5回以上見るほどハマりました。
自分がよく知っているアニメが英語テキストに登場すると、なんだか嬉しい気分になります。
以上3点、
1.数値データ
2.表現(PC語)
3.時事ネタ
が、音読ジャパンの英文の変更点です。
そして今回の改訂版では、さらに時代の変化に合わせて使い勝手の面が大きく変わりました。
次回の記事で、詳しく解説します。
・・・つづく。
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