from 師範代Shinya
(→前回のつづき)(→この記事のシリーズを1話目から読む)
前回の記事では、僕の娘(1才)が言葉を発する時に、「子音で終わらせる」ことができず、「母音で引き延ばす」傾向があることをお伝えしました。
Dad = ダー(最後の音はアー)
cheek = チー(最後の音はイー)
というように、発音が母音で終わるのです。
日本語はほとんどの単語が母音で終わるので、赤ちゃんにとっては発音しやすいのではないでしょうか?
ホッペ(最後の音はエ)
プニ(最後の音はイ)
というように、母音を入れる発音になります。
英語は子音で終わる単語がほとんど
でも、英語は違います。
英語は子音で終わる単語がとても多いです。
hand
leg
finger
など、すべて子音で終わります。
しかも、最後の finger なんて、難しい r の発音が入っています。
舌を後ろに引っ込める動作は、赤ちゃんにはかなり難しいはずです。
赤ちゃんのうちは母国語の影響は受けないので、ネイティブであろうと、日本人であろうと変わらないはずです。
では、ネイティブの赤ちゃんはどうやって発音を覚えていくのか?
それを解明すべく、僕が受けているDMMオンライン英会話の先生たちの中で、小さな子供がいる人に聞いてみました。
すると、面白い頃が分かりました。
ネイティブの赤ちゃんの発音
実はネイティブの赤ちゃんも、子音で終わらせることができないため、赤ちゃん言葉は母音を引き延ばす発音のものが多いそうです。
たとえば、
Dad = Dada (ダダ)
Mom = Mommie (マミ-)
Brother = Bubby (バビー)
Sister = Sissy (シシー)
などです。
これらの単語を僕の娘にもリピートさせてみましたが、確かに言いやすいようで、ちゃんとリピートしてきました。
Rの発音も、言いやすく
また、僕が思っていた通り、Rの発音も省く言い回しがあるそうです。
water = wawa (ワワ:水)
spider = spidy (スパイディー:クモ)
などです。
なるほど!と思いました。
確かにそれらしく聞こえます。
「言いたいことは分かる」という感じです。
そういえば、ちょっと前に買ったネイティブ向けの絵本にも、「spidies」というスペルの英単語が出てきて、Googleでいくら調べてもヒットしなくて、苦労しました。
後でネイティブの先生に聞いて分かったのですが、これは 「spidy(クモ)」 の複数形でした。
このように、最後がRで終わる英単語は、省いて母音で終わらせる傾向があるようです。
お父さん=パパじゃない?!
ちなみに、日本語でお父さんは表す「パパ:Papa」は、英語では「おじいちゃん:Grandfather」を表すそうです。(国にもよるそうですが)
たしかに、僕が以前見た映画のシーン中でも、孫娘がおじいさんに「Hey, Papa!」と言いながらハグしているシーンを何度か見たことがあります。
「Papa」は、日本語で言うところの「じーじ」に相当します。
これは、なかなか悩ましいところです!
今の時点では、僕は自分を指さしながら、娘に「パパ」とリピートさせています。
でも、英語的には「じーじ」の意味になってしまいます。
ちなみに、まだ娘は「僕=パパ」とは認識していないらしく、窓の外を眺めながら「パパ」と言ったり、バナナを指さしながら、「パパ」と言っています。
とりあえず発音すること自体が楽しいようです。
まだ単語の発音と意味が結びついてない状態なので、今度どう教えるか?が悩ましいところです。
日本語として「パパ」の発音を教えるのか?
英語として「ダダ」の発音を教えるのか?
「ダダ」で仕込んだ場合、僕が保育園に迎えに行った時などに、娘が「ダダー」と大声で叫んでくるようになる可能性があります。
そしたら保育士さんは「ん?」となるだろうし、他の子供たちが「何言ってるの?ダダって何?ププー!」みたいにバカにしてくるかもしれません。(幼児クラスの子供達にそこまでの知性があるのか?よく分かりませんが)
ネイティブと日本人の夫婦は、自分たちの子供にはどう教えているのか?気になるところです。
とりあえずしばらくは、同じモノに対して日本語と英語の両方をリピートさせてみて、娘が混乱しないかどうか観察してみたいと思います。
赤ちゃん英語からの脱却
ちなみに、これもネイティブの先生に聞いたのですが、子供がある程度の年齢になってくると、親たちは少しずつRなどの発音を矯正していくそうです。
先ほどの、
wawa (水)
spidy (クモ)
などの発音を、
water
spider
とキチンと発音できるように教えていくそうです。
結局、ネイティブだからといって赤ちゃんの頃から英語がしっかり話せるわけではないことが分かりました。
日本人が苦手な発音は、ネイティブの赤ちゃんも最初は苦手なのです。
そこで最初は「赤ちゃん言葉」で代用しておいて、後から矯正していくスタイルで教えられていく、という流れがあることが分かりました。
僕ら大人も、最初からカンペキな発音を目指すのではなく、最初は多少日本語なまりのある「サムライEnglish」から始めて、徐々に苦手なパートを矯正していく、ぐらいのユルさでも良いのかも知れませんね。
※このブログに読者登録をしていただくと、最新の記事を1日1回、メールでお届けします。読者登録はこちらをクリックしてください。
サムライEnglish!いいですね。Shinya さんの観察力と、着眼点が興味深く、読ませてもらってます。やり直し英語にも役立つ新たな発見もあるかもですね。楽しみです。
Setsukoさん
ありがとうございます。
今後も、小さな気づきを大きく取り上げながら、発信していきますね!