from 師範代Shinya
（→前回の続き）
※最近新しく発売（復刻）された「パワー音読トレーニング」シリーズ３部作のレベル２：英会話編の本のレビューの続きです。
英会話編は、３冊の中では真ん中に位置するレベルに位置します。
入門編との違いは、「会話で丸ごと使いやすい英文が多く収録されている」ことです。
もちろん、入門編の英文も会話で使えるものは収録されています。
ただ、入門編の英文は、自分自身に言いきかせたり、１人でつぶやくのに最適な英文が多い印象でした。
一方で、英会話編の方の例文は、誰かに向かって言うのに最適なものが多いです。
そして英文の難易度も、確かに入門編に比べて上がっています。
と言っても、僕が読んだ個人的感想としては、それほど劇的に上がっている感覚はありません。
語彙レベルは入門編と同じぐらいです。
どちらかというと、「構文が思いつきづらい」という点で、英会話編の方が難易度が高いと言えます。
例文をチェック
英会話編の本の中に入っている例文をいくつか見てみましょう。
パッと見て、どういう意味か推測してみてください。
↓↓↓
① People around me say I shouldn’t be too uptight, but I can’t help it.（４８ページ）
② I live alone and do remote work. I’d even say I talk to the devices more often than I talk to real people.（６４ページ）
③ I took the TOEIC test the other day and the score wasn’t as great as I thought, but I think I held my own despite my early errors.（１１６ページ）
いかがでしょうか？
けっこうムズカしいですよね？
使われているボキャブラリー自体はそんなにハイレベルなものばかりというわけではありません。
中級レベルの英単語は、１文につき１～３個ぐらいです。
でも、知っている英単語の組み合わせで、どんな意味になるのか？その予測がしづらいと思います。
しかもネイティブは、この英文を超早いスピードで音をつなげながら発音してくるのです。
一発リスニングのムズカしさを感じるますね。
では、答え合わせをしてみましょう。
あなたの予想した意味と比べて、どのぐらい違いがあるかチェックしてみてください。
↓↓↓
答えの日本語訳
①神経質になりすぎてはダメだとよく言われるけど、ついそうなってしまうんです。
※People around me say ～
（よく言われる）
②一人暮らしのリモートワークで、なんなら人間より機械に声をかける頻度の方が多い。
※I’d even say ～
（なんなら～だ）
③この前ＴＯＥＩＣを受験したけど、思ったほどのスコアは取れなかった。でも序盤にミスをした割にはよくやった方だと思う。
※I held my own
（よくやった方）
いかがでしょうか？どのぐらい当たっていましたか？
日本語は意訳しているので、一字一句理解できなくても、「この言い回しでこの意味になるんだなぁ～」ぐらいにとどめておけば大丈夫です。
使い回しがきく重要フレーズ
ちなみに、※印が付いている部分は、英会話で使い回しがきく重要フレーズです。
全文を忘れたとしても、重要フレーズ部分だけでも覚えていれば、その後の英会話のあらゆるシーンで使い回せます。
本のそれぞれのユニットには、重要フレーズがどんな日本語訳で使えるのか？その例が収録されています。
※People around me say ～
よく言われるんだけど、みんな言ってるよ、みんなが言ってるように。
※I’d even say ～
なんなら、しかも、さらに、そこまで言いますよ、言わせていただきますよ。
※I held my own
意地を見せる、引けを取らない、善戦する、いいところを見せる、よくやった、持ちこたえている、屈しない、自分なりに頑張る、存在感を見せる。
という感じです。
特に最後のフレーズは、当てはまる日本語が多いですよね。
この「英会話パワー音読」の本のコンセプトは、
「使い回しのきくフレーズを覚えて、あらゆる場面を少ない表現で切り抜けられるようになろう！」
ということです。
そのため、重要フレーズには分かりやすく色が付いています。
音読しながら、ここだけは覚えよう！と思わせる仕組みになっているのです。
・・・つづく。
今回ご紹介したパワー音読シリーズはこちら↓↓↓
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