from 師範代Shinya
(→前回の続き)
※最近新しく発売(復刻)された「パワー音読トレーニング」シリーズの入門編の本のレビューの続きです。
入門編といえど、教科書英語とはまったく違う種類の英文が入っているので、難易度は高く感じると思います。
自分では思いつかないような言い回しが満載です。
英文を読むと、知っている英単語がほとんどなのに、英文を見ても意味が取りづらいのです。
たとえば、ユニット19の例文を見てみると、こんな文章が載っています。
↓↓↓
That reflects his style a lot…
I mean, it’s typical of the way his mind works.
いかがでしょうか?
短い例文ですが、パッと見て意味が取れますか?
ムズカしめの英単語は、reflects と typical ぐらいではないでしょうか。
あとの英単語は、おそらく中学生でも分かります。
もしあなたが reflects と typical の意味を知っていたとしても、文章全体で何を言おうとしているのか、一瞬で理解するのはムズカしかったのではないでしょうか。
ましてや、リスニングで素早く読まれるこの文章を一発理解するなど、かなり高度です。
正解をチェック
ちなみにこの英文の日本語訳は、これです。
↓↓↓
That reflects his style a lot…
I mean, it’s typical of the way his mind works.
そういうのって、あの人らしい・・・というか、彼の典型的なパターンだよね。
いかがでしょうか?あなたの理解と同じでしたか?
このユニットのテーマは「あの人らしい」を英語でどう表現する?です。
日本語を直訳しようとすると、どうしても「あの人=that person」などを思いつきがちです。
でも、この例文は最初と最後の2つの文章がどちらも、「人を主語にしていない」点がポイントです。
英語の語順で僕の解釈で直訳すると、
That reflects his style a lot…
(あれは反映している、彼の生き方を、すごく)
it’s typical of the way his mind works.
(それは典型的な方法だ、彼の考えが作用する)
という感じになります。
日本語にすると変ですが、何となく伝わる気がします。
応用フレーズが英会話でめちゃ使える
カズ先生の解説の中には、応用編として、
My mind doesn’t work that way.
(私はその考えには賛同できない)
というフレーズも載っています。直訳すると、
「私の考えは、そのように働かない=自分はあまり、そういうタイプではない」
みたいなニュアンスです。
このフレーズは、色んなシーンで使いやすい、とても便利なフレーズです。
僕はこのフレーズを、カズ先生の別の本「キレッキレ英語」で学びましたが、実際に英会話で使っています。
別の意見に対して真っ向から否定するのではなく、「これはあくまで自分の意見として言っている感」を出すことができて、個人的に好みです。
このテキストには、こういうフレーズがたくさん載っています。
一人語りで感情を込めやすく、短い例文
このテキストの例文は基本的に、「感情を込めて一人語りしやすい」内容になっています。
パワー音読の真骨頂は「感情音読」なので、そこに合わせて英文が練られているのです。
もちろん、一人語りとはいえ、覚えたフレーズを相手の前で言えば、英会話として成立します。
また、各例文はとても短いです。
1文の読み上げ所要時間は、5~10秒程度です。
ユニットによっては、2~3秒で終わるものもあります。
これは音読教材としては、かなり短い分類に入ります。
英文が短いことで、読み解く負荷が軽くなります。
短時間で「英語的な発想」を身に付けるには、ピッタリの長さです。
カズ先生の著作シリーズが初めての方には、この入門編はピッタリだと思います。
次回は、入門編の次のレベルの「英会話編」をレビューしていきます。
・・・つづく。
今回ご紹介したパワー音読シリーズはこちら↓↓↓
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From 師範代Shinya(新村真也)
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