【1日3分で英語を話す力をアップする「パワー音読」⑨英会話編のレビュー2】

 from 師範代Shinya

(→前回の続き)

※最近新しく発売(復刻)された「パワー音読トレーニング」シリーズ3部作のレベル2:英会話編の本のレビューの続きです。

英文の種類の違いに加えて、テキストのレイアウトも入門編とは少し違いがあります。

入門編では、英文の文字が大きめで、見開き左ページの上は日本語のタイトル、その下に英文と日本語訳が載っていて、右ページには発音チェック、重要フレーズ、解説文(日本語)の3つが収録されている作りでした。

左ページの英文は「意味のかたまり」で改行されているので、かたまりごとに訳す「サイト・トランスレーション」がやりやすいようになっています。

また、日本語訳は一番下に小さく載っているので、音読中は英文にだけ目が行くようになっています。

このレイアウトの使い方としては、「意味を考える時」には左側のページを使い、「発音に注力する時」には右側のページを使う、というやり方が良さそうです。

英会話編のレイアウト

一方、英会話編のテキストでは、見開きの左ページの上のタイトルは「会話で使い回せる重要フレーズ1つ」と、その日本語訳がドーン!と載っています。

タイトルの下には本文があって、ここでは読みやすさ重視のために改行はされていません。

日本語訳も英文のすぐ下にあるので、確認がしやすいです。

そしてその下には、解説文(日本語)があります。

さらにその下には、「この英語表現がカバーする日本語の意味」がズラッと並んでいます。

つまり、左側のページでまずは「英文を頭で理解して、納得する」という作りになっているのです。

その後に右側のページに入ると、入門編と同じく「意味のかたまりで改行された英文」が載っています。

また、かたまりごとに日本語訳も載っているので、サイト・トランスレーションがやりやすいです。

そしてその下には、発音を意識するための色分けされた英文(音が脱落する部分だけ色が違う英文)があります。

つまり、右側ページは実際にパワー音読トレーニングをするため用のレイアウトになっているのです。

①見開き左側ページで、英文の意味と意識すべき重要フレーズを学ぶ。

②右側ページで、パワー音読トレーニングをする。

というように、ハッキリ分けてあります。

ちなみに、トレーニング回数をチェックをするためのボックスは、入門編と同じく右上のページに用意されています。

ウォームアップトレーニングが良い

この英会話編のテキストには、本編の前にウォームアップの章が用意されています。

この章では、ネイティブが会話でよく使ってくる it と thing の使いどころを解説しています。

入門編にも似たような内容の解説パートはありましたが、英会話編の方が、よりガッツリ詳しく解説している感じです。

このパートを読むことで、「英会話の最中に単語をど忘れした時」でも会話を途切れさせないためのコツガ分かります。

忘れてしまった英単語や、知らない英単語に it や thing を入れ込むことで、ちゃんと話が通じてしまうのです。

というか、むしろ it と thing を多用した方が、ネイティブの耳にはナチュラルに聞こえるみたいです。

この章を読むことで、ど忘れが怖くなくなります。

そして、次から始まる本章の中のパワー音読トレーニング用の英文も、it や thing を多用していることが分かるのです。

先にこのウォームアップを読んでおくことで、 it と thing に対するアンテナが立つので、本編の英文の中でも、気付きやすくなります。

「日本語のように話せるキレッキレ英語」との違い

同じ著者のカズ先生の本で、僕が以前ガッツリレビューした「日本語のように話せるキレッキレ英語」の中に収録されている英文と、今回のパワー音読英会話編の英文は、似ています。

重要フレーズ(使い回し可能フレーズ)は同じで、例文がちょっとだけ違うぐらいです。

そのため、同じテキストを何度も回すと飽きちゃってダメ!という人でも、この2冊を行ったり来たりすることで、うまく復習を繰り返すことができます。

キレッキレ英語の本との最大の違いは、「解説の厚み」です。

キレッキレ英語はあくまでフレーズ集なので、キレッキレ英語は見開きで4~5本のフレーズが収録されています。

そのため、カズ先生の日本語解説文スペースは小さくなります。本当に必要な部分だけをサラッと書いてある程度です。

対して、このパワー音読の英会話編のテキストの方は、見開きで1本のフレーズを練習します。その文、カズ先生の日本語解説パートもガッツリ書かれています。

収録英文の本数の多さは、キレッキレ英語が圧倒的です。494本もの例文が入っています。

一方、パワー音読の収録例文の数は、トータル71本です。

キレッキレ英語に入るまえのウォームアップとしても、この「英会話パワー音読」は役立つでしょう。

次回は、いよいよ最後のレベル「ビジネス英語パワー音読」のテキストをレビューします。

 

・・・つづく

今回ご紹介したパワー音読シリーズはこちら↓↓↓

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