from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
前回の記事では、この新しい英単語帳「英単語リスキリング」の中から、形容詞の比較表現をご紹介しました。
これは、YouTube動画のレビューの中で取り上げたものとは違います。
今回はもう1つ、YouTube動画では公開していないけど、「これは良い!」と僕が思ったユニットをご紹介します。
それは、「進行形 ing」です。
日本語に当てはめづらいing
まずは、この日本語文を瞬間英作文してみてください。
(例文は本の解説ページから引用)
↓↓↓
①バスが停まっている。
②今日の彼女は大人しい。(いつもは騒がしいけど)
深く考えずに、すぐに英文を作って声に出してみてください。
いかがでしょうか?
~ている=ing
と学校で教わるので、つい①の例文で、
バスが停まっている=The bus is stopping.
と言ってしまいがちです。
でも、これは間違いです。
そして、②の方の例文は、
②今日の彼女は大人しい = Today, she is quiet.
と言いがちです。
もちろん、文法的には合ってはいるのですが、(いつもは騒がしいけど)という部分が伝わりにくいです。
She is quiet.
という表現は、普段からそういう性格であることを暗示するからです。
「~ている」という日本語訳は、ing に当てはまることもあれば、当てはまらないこともあります。
進行形 ing のイメージ
進行形の基本イメージは、「今、この瞬間に○○している途中」というニュアンスです。
つまり、
The bus is stopping.
という文章は、
「バスが止まりかけている。=運転手がブレーキをかけてから完全に止まるまでの間のわずかな瞬間を表現している」
というように、ネイティブの耳には聞こえるのです。
(本にはイラストがあるので、もっと分かりやすいです)
じゃあ、どう言えば良いの?
というと、stopではなく、stand を使います。
The bus is standing at the bus stop.
(バス停にバスが停まっている)
というように表現します。
なかなか出てきませんよね、ここで stand は。
また、ing には瞬間を切り取るイメージがあるので、「今だけ感」も表現することができます。
そこで、②の例文では、
今日の彼女は大人しい=She is being quiet today.
と表現します。
is + being
で、「今の状態は一時的なものだよ」というニュアンスを出すことができるのです。
なかなかこういう表現は出てきませんよね。
ということで、先ほどの瞬間英作文の正解をまとめると、
①バスが停まっている
The bus is standing.
②今日の彼女は大人しい
She is being quiet today.
になります。
未来のことも表せる ing
さらに、ing では近い未来の予定も表すことができます。
I’m leaving Japan tomorrow.
(明日、日本を発ちます)
という表現は、近い未来です。
これも、けっこう日本人が英会話の中で使えない表現の1つだと思います。
でも、ネイティブは会話の中でけっこうよく使ってきます。
未来のことを言う表現としては、
・be going to
・will
などの方が、中学校で習うので日本人には馴染みがあるかもしれません。
その違いなども、本の中では詳しく解説されています。
さらにこの本では、中学英語よりもハイレベルな、
・will be ~ing
・be about to ~
という表現も解説ページに盛り込まれています。
スゴい広い範囲をカバーしていますね!
これらの詳しい違いについては、ここでは文章で書き切れないので、本の中のイラストと解説文を読んでみてください。
ing の進行形で使われやすい動詞
そして後半では、ing の進行形で使われやすい動詞がまとまっています。
たとえば最初の英単語は、arrive (到着)です。
これは、よく電車や飛行機などのアナウンスで聞こえてきます。例文は、
We’ll be arriving at Narita Airport.
(当機はまもなく成田空港に到着します)
となっています。
このように、arrive は ing形で耳にすることが多い英単語なのです。
他にも、
face = 直面する
The world is currently facing the worst crisis.
(世界は現在、最悪の危機に直面している)
bleed =出血する
Your nose is bleeding.
(鼻血が出ていますよ)
といったように、ing で使われる確率が高い動詞がまとまっているのです。
さらに、解説ページにあった be going to や will, be about to などの予定を表す表現でよく使われる動詞も、例文と共に載っています。
こういう英単語の分け方をしている英単語帳は、本当に珍しいと思います。
「覚えた英単語を実戦の英会話の中で使えるかどうか?」という視点で見ると、この分け方と例文の構成は、すごく画期的です!
僕の中では、「英単語帳革命」と言って良いような気がします。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
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